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医療法人正幸会 正幸会病院

(大阪府 門真市)

東 大里 院長

最終更新日:2021/01/19

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変化を恐れない改革とニーズに合わせた医療

1983年の開院以来、長年地域住民の健康を守り続けてきた「正幸会病院」は、古川橋駅より徒歩4分とアクセス便利な場所にある。東大里院長は、患者の利便性向上と医療の質向上のためにデジタル化を推進。加えて2017年には新しい設備や機器を導入した内視鏡センターを開設するなど、“新世代の内科病院モデル”をめざし取り組んでいる。東院長就任後は院内をたびたびリニューアルし、明るく広々とした施設は患者にも好評だという。現在注力している睡眠時無呼吸症候群の治療やオンライン診療などを含め、「変化を恐れない」その取り組みについて、東院長に話を聞いた。
(取材日2020年12月10日)

貴院の歴史や特色についてお教えください。

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先代である父が1983年に開設した当院は、内科・消化器内科・循環器内科・呼吸器内科・放射線科を標榜し、56床の一般病棟を有している地域密着型の病院です。私は2010年に同じく消化器内科を専門とする弟とともに当院を継承し、院長に就任しました。地域の皆さまに信頼される病院でありたいという前院長時代からの思いはそのまま、“新世代の内科病院モデル”をめざし、変化を恐れず新しいものを積極的に取り入れる機動性を持った医療の提供を目標に掲げています。院長就任後、内視鏡センターの開設や新しいCTの導入、睡眠時無呼吸症候群の治療、オンライン診療の提供などを含めた院内のデジタル化の推進、ホームページやSNSを活用した情報発信などさまざまな取り組みに力を入れているのが特色です。また患者さんだけではなく他の医療機関やクリニック、そのほか関連施設との連携を進め、当院が求められる役割を果たせるよう努めています。

内視鏡センターについて教えてください。

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長らく胃や大腸の内視鏡検査を実施している中で、より良い診療を提供すべく先進の設備・機器を導入した内視鏡センターを2017年に開設しました。日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医が診療を担当し、専門性高く検査を行うと同時に、検査後のおなかの張りを軽減するための炭酸ガスや、苦痛をなるべく少なくするための鎮静剤を使用して快適に検査を受けていただけるよう環境を整えています。またガイドラインに則り徹底的な機器洗浄を実施するのはもちろんのこと、できる限り使い捨てのディスポーザブル品の使用をするなど衛生管理にも力を入れています。さらに、内視鏡用エアロゾルボックスも使用し、検査時のウイルス感染対策も徹底しています。2015年からはカプセル内視鏡も導入し、大腸検査の場合はスコープとカプセルから患者さんが選択できるほか、小腸の検査ができるのも当院の特徴の1つです。

睡眠時無呼吸症候群治療やオンライン診療に注力している理由は?

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睡眠時無呼吸症候群は、重大な交通事故などが発生した際にその原因の一つとして話題になることも多く、社会的に認知は進みつつあります。しかし数百万人ともいわれる潜在患者のうち病院にかかっているのが1割ほどとも言われ、実際に治療へとつながる方が少ないのが現状です。仕事能率や生活の質の低下など生活に大きく影響してくる病気ですから、患者さんに快適な生活を送っていただくためにも、しっかりとした治療を受けてほしい、そんな思いで取り組んでいます。オンライン診療は保険収載となった2018年4月より導入し、主に現役世代で通院時間の調整が難しい方々の補足的診療として展開してきましたが、昨今は感染症問題もあって利用率は上がってきています。患者さんにとっても私たち医療関係者にとっても互いの感染リスクを下げ、時間や医療資源の最適化という部分でも双方にメリットのあるものだと考えています。

「デジタル化推進」をテーマにしているとお聞きしました。

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きっかけとなったのは2名体制だった外来事務員が2名同時に「今日で辞めます」と突然言ってきたことです。スタッフに頼り切っている状態だったため業務が回らなくなってしまい、患者さんにご迷惑をかけてしまう可能性がありました。そのためその時期から病院の成長戦略の一つとして「デジタル化」を柱に据えて取り組み、ITに強い人材や広報担当など、これまでにない役割を担うスタッフの雇用も進めてきました。オンライン診療やキャッシュレス決済、オンライン面会など患者さんの利便性向上に直接つながるもの以外にも、これまでは紙でやり取りをしていた情報をクラウドサービスを活用して共有することにより、スタッフの業務の効率化・迅速化・正確化へとつなげています。仕事の質が向上すれば患者さんにとってさらに良い病院になれるはずですし、スタッフも意識高く仕事に取り組めると考えています。

今後の展望と地域の方々へのメッセージをお願いします。

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新世代の内科病院のモデルになりたいという思いを実現するツールが、デジタル化であったり、新鋭の設備導入であったり、新しい診療のやり方であったりとさまざまですが、それはもちろん正しい知見に基づいた医療の質が確保されていての話です。「ここで診療を受けて良かった」「また正幸会病院にかかりたい」という信頼を得られるよう、患者さんが受診しやすい医療サービスをご提供していきたいと考えています。そのためには常に時代を把握した上で最良の選択肢は何かを考え、患者さんが安心してご来院できる環境をつくっていかねばなりません。その根本にあるのは「患者さんに良い医療を提供したい」というスタッフ全員の熱意です。それを形にできるよう日々努力していきます。

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東 大里 院長

2005年大阪大学医学部卒業後、大阪警察病院消化器内科や宝塚市立病院消化器内科を経て、2010年2月に院長就任。日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医。「心の通うふれあいとやさしさの医療」「正確で迅速な信頼の医療」「地域社会および現代医学の発展に貢献する医療」を理念に掲げ、“新世代の内科病院モデル”をめざし日々診療や病院経営にあたる。

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