全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,983件の情報を掲載(2024年4月19日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 枚方市
  4. 津田駅
  5. 医療法人讃高会 高井病院
  6. 高井 亮輔 理事長

医療法人讃高会 高井病院

(大阪府 枚方市)

高井 亮輔 理事長

最終更新日:2022/01/11

MainMain

整形外科の診療を軸に地域の患者を元気に

枚方市津田西町にある「高井病院」。1983年の開院以来38年間、整形外科を軸に、リハビリテーション科、内科などを診療。身近なケガや病気に直接結びつくような診療科を展開し、地域の人々の生活に密着した病院として親しまれてきた。そんな同院に2021年4月、理事長として就任した高井亮輔先生。父である高井澄男先生の後を引き継ぎ、大役を担うこととなったが、「できることから少しずつ、患者さんのためになることをしていきたい」と気負いはない。近隣にスポーツに力を入れる学校があるため、部活動でのケガやスポーツ障害の患者も多く「学校を休んで来るとなると、ハードルが上がってしまう」と夜間の診療を行うなど、病院に新しい機運をもたらしている。そんな高井理事長に病院の特徴、強み、さらに将来設計についてじっくりと聞いた。(取材日2021年10月22日)

病院の成り立ちと診療体制から伺います。

1

1983年に私の父で、たかいクリニックの現院長である高井澄男が開設し、整形外科・リハビリテーション科・消化器内科・呼吸器内科といった、身近なケガや病気に結びつくような科目を展開してきました。40年近くこの場所で診療させていただいておりますので、おかげさまで「何かケガをしたら高井病院」と地域の皆さまに認識していただいているように思います。診療は365日24時間の体制です。夜間の当直は整形外科の医師が担当し、時間外の救急搬送でも、早急かつ専門的な治療が可能です。また近隣病院を退院された方が、ご自宅の近くで安心して療養できるように、一般・地域包括ケア用の病床以外に、療養病床を34床用意して積極的な受け入れを行っています。関連施設も充実しておりまして、通所リハビリ施設「あゆみ」、たかいクリニック、穂谷クリニックがあります。患者さんのご事情や症状に合った治療を選択していただけます。

病院の特徴と強みはどんなところでしょうか。

20211115 2

整形外科は全身を広く診る科です。通常、手、肩、肘、股関節、膝、足、脊椎など分野ごとに専門が分かれますが、当院ではすべての分野を常勤、非常勤の医師でカバーできるのが特徴です。複雑な骨折の場合でも、専門家を求めて何度も転院する必要がないよう、リハビリテーション科と緊密に連携をとっておりますため、治療後の日常復帰もスムーズに送っていただけるよう対応しています。当院のモットーは、整形外科として疾患を治すだけではなく、元気に帰っていただくことです。頸部骨折などでは、1、2ヵ月の入院が一般的ですが、体への侵襲の少ない手術と質を重視したリハビリで早期退院がめざせます。近隣にスポーツに注力する学校が多いため、部活動でのケガの治療や早期復帰のための理学療法士によるサポートも、しっかりとさせていただいております。医師とリハビリテーション科スタッフとの距離も近く、細かく患者さんをフォローできるのも強みでしょう。

貴院が得意とする手術、治療はどのようなものでしょうか?

3

膝の内視鏡手術、肩の関節鏡手術など、先進的で体への侵襲の少ない手術にも積極的に対応しております。近隣の工場地域から、手の外傷や骨折、切断指などの来院患者も多いのですが、手外科を専門とする医師がおりますので、解剖学的・運動機能的観点に立った機能再建を図っています。高齢の方に多い股関節、大腿骨頸部骨折手術においては、前方侵入という体の前側からアプローチする術式も行っています。腰の横や後ろ側から侵入する方法よりも、筋肉の切断量が少ないため、術後の早い回復が見込めるのが特徴で、ケースによっては手術当日に、歩いて帰宅されることも可能でしょう。また、これまでコルセットなどでの保存療法が一般的だった、骨粗しょう症の方の脊椎圧迫骨折では、BKP(経皮的椎体形成術)もご提案できます。特殊なセメントで骨を固定する手術で、30分ほどの短時間で済みます。適応のある方には画期的な手術だと思いますね。

先生が患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

4

なるべく近い距離で患者さんのお話を聞き、ふとした言葉でも拾って、少しでも治療に役立てていきたいと思っています。そのためにも患者さんが話しやすい、相談しやすい空気をつくりたいので、話し方もなるべくフレンドリーに、と心がけています。「今日は、どうしたの?」というような雰囲気でお話ができれば、何かあった時にすぐに来て「ちょっとここが気になる」と、訴えやすいでしょう。私たちが診ている整形外科疾患というのは、日常の動作や作業中に起きることが多いです。足をくじいたとか、軽く突き指をしたという場合でも、実際は骨折だったとか靭帯が緩くなっていることがよくあります。そのことに気づかずに時間が経過して、骨が曲がったまま固定されてしまっている方もいらっしゃいます。「もっと早く来てくれていたらな」と残念に思うこともよくあるので、「ちょっとだけ気になる」という場合でも、気軽に来院いただきたいですね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

5

先代の父の時代から続く病院として、ありがたいことに地域の方々に親しんでいただいております。その信頼をなくさないように、さらに心をこめて診療をしていきたいと思っております。当院は手、肩、肘、股関節、膝、足、脊椎などの各分野の専門家がそろっていますので、その強みを生かしつつ、さらに体制の充実を図っていきます。社会的に高齢化が進んでいることで増える、人工関節手術後の骨折に対するアプローチや、人工関節以外の治療法として、骨切り術や関節を温存する手術のご提案もしていきます。すでに多くの症例を持つ関節鏡手術についても、遠方からもお越しいただきやすい体制を整えてまいります。その一環として病院の新築について、具体的に検討を始めました。患者さんを受け入れるスペースをしっかりと取り、外来空間も新しくするつもりです。当院全科のスタッフが一丸となって頑張っていきますので、期待してください。

Main

高井 亮輔 理事長

神戸大学医学部卒業後、2年間の研修を経て大阪医科薬科大学整形外科へ入局。基礎研究・臨床を通じ理論に裏打ちされた診断、治療を学び、手術においても専門的な技術を習得。2021年4月より現職。高井病院に新風を吹き込んでいる。患者と近い距離で話しやすい雰囲気を心がけ、外来では夜間の診療を積極的に引き受けて、学生や若い人のスポーツ障害治療にも注力。学生時代はバスケットボール部に所属していたスポーツマン。

access.png