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社会医療法人 彩樹 守口敬仁会病院

(大阪府 守口市)

岡 博史 理事長

最終更新日:2021/07/12

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救急や手術、透析など幅広い医療で地域貢献

大阪メトロ谷町線・大阪モノレール「大日」駅から徒歩3分のところにある「守口敬仁会病院」。理事長である岡博史先生が中心となり、守口市で長きにわたって急性期医療の充実に寄与してきた病院だ。現在は185の病床を備え、特に救急医療と透析治療を強みとしている。消化器疾患治療にも力を入れており、腹腔鏡手術や内視鏡検査など、安全性を追求した低侵襲な治療や検査で、高齢者にとっても安心できるような医療の提供に取り組んでいる。また、各診療科が連携し、より適切な医療の提供をめざしていくことはもちろん、地域の開業医と強い連携体制を構築していくことにも力を注ぎ、地域全体がチームとなって住民の健康を支える基盤づくりにも尽力している。今回は同病院が得意とする診療やめざす医療、また来年30周年を迎えるにあたっての抱負など、詳しく話を聞いた。(取材日2020年12月24日)

病院の成り立ちやその背景について教えてください。

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当院は守口市をはじめ、枚方市、寝屋川市などの北河内医療圏を支える中核病院になります。1991年12月に前身となる吉川病院を引き継ぎましたが、当初の経営状態は良くなく、設備や機能面でもおおよそ中核病院とは言い難い状態でした。しかし、患者さんや近隣の方々にとってなくてはならない急性期病院をなくすわけにはいかないという思いから、地域の先生方や大学の先輩、後輩のご支援、職員一同の努力のおかげで、今日に至ることができました。2006年には新館増設とともに医療法人となり、現在ではベッド数185床を有し、常勤医師は50人以上、グループとして透析クリニックを開設することもできました。来年で設立から30年目を迎えます。これからも急性期と透析治療を軸に、外科や消化器疾患治療にもさらに力を注ぎ、幅広い診療で地域に貢献していきたいと思います。

透析治療のきっかけは、患者さんのニーズからだそうですね。

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ええ。急性期で運ばれてくる患者さんの中には透析が必要な患者さんが多くいらっしゃいました。今でこそ透析病院は増えましたが、当時はあまりなかったことから、患者さんのことを考えると設備導入は必要だと感じていました。また、透析患者さんは、合併症などの危険性が高いことから、そもそも受け入れることができる救急病院が少ないこともあり、まずは当院が率先して医療弱者の受け皿とならなければという思いもあったのです。現在は門真をはじめ近隣に4つの透析クリニックを開設しており、外来透析のため数多くの患者さんが通院されております。また、バスキュラーアクセスの手術にも対応しているほか、循環器科や脳外科など幅広く診療科のある病院のバックアップもあることから、透析患者さんには「守口敬仁会病院に来れば何とかなる」と言われるほど、多くの方に安心して来ていただけるような環境を提供できるようになってきています。

力を入れている診療分野や診療の特色があれば教えてください。

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診療科の中でも、消化器疾患には力を入れています。胃がん・大腸がんなどの腹腔鏡手術は近隣の枚方市や寝屋川市だけでなく、大阪市内、東大阪などからもお越しになる方が増えています。予防にも注力しており、特に内視鏡検査に関しては、今後は患者さんの健康寿命を延ばすべく、市民検診など広く呼びかけて、さらに検査数を増やしていきたいと考えています。また、さまざまなホットラインを開設しており、特に腹痛ホットラインに関しては、20年以上前から実施してきました。胆管結石の治療、大腸閉塞による大腸ステント治療、前立腺疾患の治療などにも力を入れて取り組んでいます。また、特色の1つとして診療科の幅広さも挙げられ、総合的に診療を行うことから、お一人お一人に対して全身をチーム医療で治療していくことができる点も当院の強みです。

病診連携や病病連携にも注力されていると聞いています。

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当院では後方支援となるリハビリテーション分野や介護施設はありませんから、そういったところは地域連携に力を入れることでカバーさせていただいています。ネットワークで開業医の先生方とつながり、画像や所見を即座に見れたり、検査予約をネットワーク上から自由にできたりするなど、独自の連携システムを構築しています。またそのようなシステムのセッティングまでこちらから手配させていただくなどで協力体制を整え、現在も拡充していっています。また、検査や手術だけ当院で済まして、術後の管理は身近なクリニックで行いたいなど、患者さんの希望に沿った治療を選択することも可能です。そういった点も含め多くの患者さんに支持いただき、病院の機能としては高い水準を維持していると自負しています。今後は検査診断だけでなく、人員補強や、備品の一括購入による経費削減、災害用の備蓄なども管理できるネットワークを構築していきたいと考えています。

今後の展望と地域住民へのメッセージをお願いします。

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近く、病院を新しく建てる予定です。新館は広くて明るく過ごしやすいのはもちろんですが、新しい設備も導入するつもりです。がんの外科的治療で使用する放射線治療器やロボット手術機器など先進の機器と技術で、より低侵襲な手術を提供していきたいと思っています。また、婦人科や乳腺外科、形成外科などを集約したレディースゾーンを設け、受診しやすい環境整備も行ってまいります。また、高齢社会に伴い増加傾向にある腹膜炎、消化管出血などといったおなかのお悩みは経験数がなければ対応することができませんから、後進の育成にも力を入れて取り組んでいきたいと思っています。当院は常に良い医療を提供しようと心がけています。しかし、行き届かないところはあるでしょう。そういった時はぜひフィードバックしてください。患者さんのニーズに応え「いつでも頼ってもらえる病院になる」ことをめざしていきます。

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岡 博史 理事長

1984年大阪医科大学医学部卒業。大阪大学旧第二外科に入局し、関西労災病院、八尾市立病院などの関連病院勤務を経て、大阪大学の胃食道グループに戻り博士号を取得。1991年から吉川病院を引き継ぎ、同年に守口敬任会病院(現・守口敬仁会病院)を開設、以後30年近く、救急医療や透析治療などの医療で地域貢献を行いながら、地域医療連携にも取り組んできた。日本外科学会外科専門医。大阪医科大学外科臨床教育教授など。

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