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地方独立行政法人 市立吹田市民病院

(大阪府 吹田市)

内藤 雅文 病院長

最終更新日:2025/11/07

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「健都」の一翼を担い、必要な医療を提供

「市立吹田市民病院」は1953年の設立以来、長きにわたり地域の中核病院として多くの患者を支え続けてきた。「市民とともに心ある医療を」を理念に、時代や地域のニーズに合わせて、診療科や設備の拡充などに取り組んできた。2018年には岸辺駅前に新築移転。近隣の国立循環器病研究センターと密な連携を図りながら、がん治療、高齢者の整形外科、産婦人科・小児科医療を柱に据えて、多岐にわたる疾患に対する総合的な医療を提供している。今回、「市民にとってより質の高い医療を提供することが私の仕事」と話す内藤雅文病院長に、病院設立からの歩みや理念、地域で果たすべき役割について、診療の柱であるがん治療や整形外科などの話題も交えながら、幅広く話を聞いた。(取材日2025年8月25日)

病院の理念など病院の概要についてお聞かせください。

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市立吹田市民病院は1953年7月、吹田市出口町に7診療科・30床の病院として開設しました。その後1982年に吹田市片山町に移転。2018年12月に岸辺駅前の北大阪健康医療都市(健都)に新築移転しました。「健都」とは、岸辺駅周辺を中心に、健康に関わる医療機関や研究機関に加え企業や団体を集積させ、複合医療産業拠点の形成を図るプロジェクトで、現在も施設が増え続けている最中です。その健都の中に、当院が移転し、その翌年に国立循環器病研究センターが移転してきました。当院と国立循環器病研究センターは健都を構成する2大医療機関としての役割を担っており、国立循環器病研究センターは循環器系、それ以外の疾患は当院でとすみ分けています。「市民とともに心ある医療を」を理念に、総合病院として循環器疾患以外の病気に関して基本的にすべて対応するというのが当院の果たすべき役割だと考えています。

新病院になって変化したことはありますか?

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旧病院での地域包括ケア病棟を廃止し、新たに45床の回復期リハビリテーション病棟を設置しました。1000平米の広大なリハビリテーション室や広さ400平米を有する屋外練習場のリハビリガーデンを備えているのも特徴。国立循環器病研究センターに入院した脳血管障害の患者さんの急性期が過ぎた後、当院の回復期のリハビテーション病棟に入院してもらうなどの連携にも役立っています。すなわちスムーズに対応できる体制を整えており、健都の中の一部門としての役割を担っている病棟でもあります。また、新たに8床の救急病床も設け、夜間の救急に来られた患者さんを一晩だけ受け入れるようになりました。新型コロナウイルス感染症流行下では、救急病棟が感染症対応病棟になっていなかったことがあり、十分な稼働ができなかったこともありましたが、現在は徐々に稼働率を上昇させています。

力を入れている診療について教えてください。

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市民病院として市民に必要とされていて、日本人の半分がかかるともいわれるがん医療、高齢者のADLが低下することを防ぐための整形外科的な診療、産婦人科・周産期、小児科の診療を柱としています。特に、がん治療に関しては、当院は大阪府のがん診療の拠点を担うべく、5大がんである肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がんすべてに対応しています。新病院になってからは、手術支援ロボットを導入しました。泌尿器科などでやってきた前立腺や腎臓の手術に加えて、消化管、肝・胆・膵など手術支援ロボットで対応できる領域を少しずつ広げていっています。また消化器がんに対する内視鏡治療や腹腔鏡手術も幅広く行っています。そして放射線治療に関しても高エネルギーの放射線治療ができる機械を導入し、数多くの治療に対応しています。さらに北摂地区における血液診療の基幹を担う病院ともなっており、造血幹細胞移植も行っています。

高齢者の整形領域、小児科・産婦人科についても教えてください。

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整形領域は、高齢者の生活の質を保つための診療に力を入れています。具体的には、骨折に関する手術、あるいは人工関節手術です。当院の整形外科手術には歴史があり、現在でも数多く対応しています。そして、小児科・産婦人科に関しては、市民から強く必要とされている医療です。そのため、救急、夜間、休日にすべて対応できるようにスタッフをそろえ、出産にも数多く対応しています。当院にはNICUはありませんが、別の医療機関と連携して迅速に搬送するルートを構築しています。また認知症に関しては認知症に特化した外来での初期の認知症に対する治療に加えて、昨年から脳ドックを始めました。軽度認知障害の人を早くに発見することで、進行抑制をしていくことにも力を入れていきたいと思います。

医療連携やその他病院独自の取り組みについてお聞かせください。

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地域の医療機関との連携を進めるべく、各診療科の部長がかかりつけの先生方を訪問して、お互いに顔の見える関係を構築してきました。現在では数多くの開業医の先生と連携しています。かかりつけの先生からの紹介や、患者さんを逆紹介するような形を確立しており、紹介率・逆紹介率ともに高い水準を維持できていると自負しています。今後も地域の医療機関が協力して、質の高い医療を提供していきたいですね。また病院独自の取り組みとしては看護部が主体となり「やさしい病院をつくる委員会」をつくって定期的に活動しています。「あいさつ運動」をテーマにした時は、「あいさつ運動中」というたすきをかけて、院内を巡回しながら、スタッフや患者さんに声をかけました。これからも引き続き市民病院として市民に必要とされる医療を提供し、患者さんにここの病院に来て良かったなと言ってもらえるような病院をつくっていくべく努力していきます。

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内藤 雅文 病院長

広島県出身。1987年大阪大学を卒業。大阪大学医学部附属病院及び、大阪厚生年金病院(現・JCHO大阪病院)で臨床研修後、大阪大学で研究生活を送り、1994年大阪厚生年金病院消化器内科に入職。2016年市立吹田市民病院に入職。2020年より現職。「目の前の患者さんに真摯に対応すること」がモットー。趣味は愛犬と散歩すること、秘湯めぐり、バイクなど。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/4万5100円~

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