院長メッセージ(宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション 淀川キリスト教病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション淀川キリスト教病院

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渡辺 直也院長
Naoya Watanabe

プロフィール1987年神戸大学大学院医学研究科第一内科学を修了し、淀川キリスト教病院に入職。内科、循環器内科の医師として勤務し、健診事業も経験。2005年同院健康管理増進センター長、2009年コメディカル部長、2010年副院長を経て、2013年に院長に就任。日本循環器学会循環器専門医。専門は高脂血症等の動脈硬化性疾患。病院の機能強化とともに、職員が笑顔でやりがいを持って働く病院をめざして改革を進めている。

全人医療の理念に基づき、人生を支える病院

阪急千里線柴島駅、阪急京都本線崇禅寺駅のどちらからでも徒歩3分と交通至便な地に建つ「淀川キリスト教病院」。1955年の創立以来、「全人医療」の理念を掲げ、大阪市北東部の中核病院として地域に貢献してきた。同院は、周産期医療やホスピスに早期から取り組み、以前から、地域住民には「淀キリ」の愛称で広く親しまれる存在だ。渡辺直也院長は、この全人医療の精神を「生命の始まりから終わりまで」と表現。急性期病院でありながら終末期医療や予防医療にも積極的に取り組み、一人ひとりの人間の生涯に寄り添い続ける医療を展開してきたという。2012年に移転新築を果たしてからは、少子・超高齢時代に向けて地域包括ケアシステムの中で重要な役割を担えるように、さらに機能の充実や地域との連携強化に余念がない。高く掲げる「全人医療」の意味や、それに基づいて展開してきた医療とその特徴、そして今後の展望まで、余すところなく語ってもらった。
(取材日2019年8月14日)

病院の理念である「全人医療」とは、どのようなものでしょうか?
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当院は1955年の創立以来、「全人医療」を掲げてきました。今では、大学も含めて多くの病院が、全人的な医療の実践をめざすようになりましたが、おそらく当院がそのルーツであろうと思います。「からだとこころとたましいが一体である人間(全人)に、キリストの愛をもって仕える医療」が当院の理念です。現在、職員の中でクリスチャンは8%程度ですが、愛を持って患者さんという全人に奉仕する精神は、全職員が受け継いでいます。チャペルでは毎朝、礼拝を行っていますし、年に1回はチャプレン室が中心となって全人医療研修会を開催しています。当院は米国長老教会の婦人会の誕生日献金で、日本の医療に恵まれない地域を選んで建てられた病院です。その恩を、私たちが開発途上国へ医療援助することで返そうと考え、以前からバングラデシュ、インドネシアなどへの医療援助にも力を入れ、現在はミャンマーから青年医師の留学を受け入れています。

その理念に基づいて、どんな医療を展開されているのですか?
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一言でいえば、「生命の始まりから終わりまで」ということになります。生命の始まりである周産期医療、生命の存続の危機に対する急性期医療と救命救急医療、そして生命の終末であるエンドオブライフ・ケアにおいて、高度で温かな医療を提供することが基本方針です。昔は産科と小児科が独立していて連携がありませんでした。当院は日本の周産期医療の先駆け的な病院でもあり、新生児の重症黄疸に対する交換輸血を行ったことをきっかけに、母体と新生児の医療を一体となって行う概念が定着していくことに貢献しました。1973年には末期がん患者さんへのホスピスケアを開始し、2012年には「こどもホスピス」も開設。また、病院ボランティアや医療ソーシャルワーカーも早期から導入しました。現在では、積極的に救急搬送を受け入れ、がんの総合診療、脳・心疾患の急性期医療にも力を注いでいます。

超高齢社会となり、地域で果たす役割にも変化があるのでは?
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もともと、地域医療に貢献するために建てられた病院ですので、早くから地域医療支援病院の承認を受けました。現在は団塊の世代が皆後期高齢者に達する2025年に向け、地域の先生方、医師会、行政とともに地域包括ケアシステム構築に取り組んでいます。その1つが「こぶしネット」という東淀川区の在宅医療連携を担う多職種協働ネットワークで、当院もその活動を全面的に支援しています。病院、地域のさまざまな医療職、介護職、さらには行政や高齢者施設の方まで入って、いろいろな問題点を話し合います。また、病病連携を推進する会も2010年から実施し、現在は31病院が参加しています。地域包括ケアシステムは急性期病院中心の仕組みではなく、地域全体が対等につながる仕組み。「ときどき入院、ほぼ在宅」で住み慣れた町で最期まで過ごしていただくために、システムの一員としてしっかりと支えていくつもりです。

地域の医療事情に対応して、病床も再編されたようですね。
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東淀川区の総病床数は全国平均の約半分しかないのですが、急性期病床は全国平均並み。つまり、回復期や慢性期の病床が極端に少ないという特徴があります。急性期治療後の患者さんが、区外の病院へ転院してリハビリを受けるような状況がありました。そこで当院は、これに対応した病床再編を実施。まず2012年の新築移転時に630床あった急性期病床を高回転・高稼働して540床に減らし、DPC特定病院群に認定されました。空いたスペースに分院の「ホスピス・こどもホスピス病院」を吸収しチーム医療の更なる充実を図りました。さらに、分院に残った病床を回復期医療が得意な法人に譲渡し、2020年3月から地域包括ケア病棟と回復期リハビリテーション病棟を持つ病院を作っていただくことになりました。当院とその回復期機能の病院が連携することで、地域の中で医療が完結できる理想的な形が作れるものと考えています。

最近のトピックスや展望、メッセージをお聞かせください。
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地域の中核病院として、手術など高度な治療を行うための体制強化が必要で、昨年は手術室を増設しました。手術室用CT、手術支援ロボット、新鋭の血管造影装置も導入。不整脈のカテーテル治療も開始しました。また、人生を通じてフォローする全人医療の一環として、健診・人間ドックで年間2万3千名の方を受け入れています。私も健診に関わってきましたが、病気の予防や早期発見が非常に重要です。特にがんは早期発見すれば治療に期待ができるような時代になってきました。当院の人間ドックはオプションも豊富で、どんな検査を受けるべきか迷っておられる方には、アドバイザーが助言させていただきます。今後、地域包括ケアの実現に向け、「かんご庵」という看取りができるホスピス型賃貸住宅、住民が集うカフェ、保健室、訪問看護などを、病院主体で本格展開していきます。これからも、「生命の始めから終わりまで」寄り添うことができる病院をめざします。

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