医療法人医誠会 医誠会国際総合病院
(大阪府 大阪市北区)
峰松 一夫 病院長
最終更新日:2025/04/02


がんや難病治療に力を注ぐ高度急性期病院
2023年10月、大阪市にある医誠会病院と城東中央病院が統合し、同北区南扇町に「医誠会国際総合病院」が誕生。急性期を中心として地域医療の中核を担ってきた2病院は、高度急性期の医療も提供できる560床の大規模病院へと進化した。救急搬送を積極的に受け入れ、がん診療や難病治療に取り組む同院の特徴や取り組みについて、峰松一夫病院長に詳しい話を聞いた。(取材日2025年1月28日)
こちらの病院の成り立ちや地域での役割を教えてください。

当院は、大阪市東淀川区にあった医誠会病院と城東区にあった城東中央病院を統合し、同北区南扇町に「医誠会国際総合病院」として2023年10月に誕生しました。前身の2病院は急性期病院として地域医療の中核を担ってきましたが、新病院は高度急性期へとその役割を変え、大阪府下の民間病院としては多大な規模となる560床を有しています。病院名にある「国際」が示すとおり、海外の先進病院と遜色ない医療を実現するという覚悟を決めています。また、大阪・梅田エリアから程近くにある当院は、高度急性期病院として、従来の医療圏を大幅に超えた広域からの受け入れを想定してつくられました。実際に高速出入り口からすぐという立地もあり、大阪全域はもとより兵庫・京都・奈良からもご来院いただいています。また訪日旅行客や医療ツーリズムなど外国人の受診も増えています。
注力している診療を教えてください。

第一に挙げられるのが「断らない・待たせない」を掲げている救急医療です。年間を通して非常に多くの救急搬送を受け入れています。救急診療科は常時5列体制で少なくとも5人の医師がおり、1日数十人が動く入退院や1日最大30件超に対応可能な16室の手術室を一元管理する「管制室」の情報をもとに、同時並行で対応しています。一般病院や精神科病院、透析施設、介護老人保健施設なども含めた当法人関連施設とも連携し、患者さんのご希望も伺いながら対応しているのも特徴です。また、公設の救急車だけでなく当院自前のドクターカー4台、救急車3台を有し、救急救命士が30人在籍しています。例えば、介護老人保健施設の入居者で「救急車を呼ぶほどではないけれど移動が難しい」というケースや近隣ホテルから体調不良者の要請などがあったケースにも対応でき、有用な医療サービスの一つとなっています。
難病治療にも力を入れているそうですね。

難病治療に関しては難病医療推進の外来を立ち上げ、小児・成人の骨代謝や神経疾患、皮膚症状や耳鼻科領域、循環器疾患難病などを中心に診療にあたっています。当院の開院とともにプロジェクトが進み、2024年4月に本格的にスタートしました。さまざまな領域を専門とする医師が集まることで、領域や診療科の垣根を越えてよりスムーズな診療につながっていると感じています。小児難病については訪問診療にも対応しています。また、がん診療にも積極的に取り組んでいます。手術支援ロボットを4台稼働させ、低侵襲治療に注力しているほか、2025年に当院から徒歩1分の地に開院する同じ法人グループの医療機関とも、連携体制を整え、より一層先進のがん診療を行っていく予定です。
地域に根差した取り組みも行っていると伺いました。

そうですね。当院の法人グループが運営する医療複合施設「i-Mall」の中に病院があるのですが、この医療複合施設の中には、病児・病後児保育施設やフィットネスジムといった医療や健康に関する施設、劇場や飲食店といった地域の方々の憩いの場となる施設も入っており、当院を受診しながらも地域住民の皆さまとの交流や健康づくりの場として活用できるスポットとなっています。病院を中心に、地域の活性化にも貢献できればうれしいです。かつて天満地域を南北に貫いていた天満堀川には、見事な桜並木があったとのことから、堀川跡にあたるこの医療複合施設の周りには120本の桜が植樹されています。新たな桜の名所としてもお楽しみいただけますよ。
読者へのメッセージをお願いいたします。

当院は南海トラフ地震が発生することを前提に、津波の来ない場所であることを確認した上で建物を設計しました。災害時には「医誠会」としてその使命を果たせるよう準備を重ねたいと思います。高度急性期が中心の冒険的な病院ではありますが、「医誠会だからどこにも負けない医療を受けられた」「非常に良い医療サービスだった」と感じていただける病院づくりに努め、「大阪に医誠会国際総合病院あり」と、存在を強く印象づけられるような病院をめざします。

峰松 一夫 病院長
1977年九州大学医学部卒業。九州大学病院、福岡大学病院、国立循環器病センターなどで研鑽を積み、同センター研究所脳血管障害研究室室長に就任。米国・マサチューセッツ大学医学部留学、国立循環器病研究センターの副院長・病院長を歴任。医誠会病院特任院長補佐を経て、医誠会国際総合病院の病院長に就任。専門分野は脳血管障害、脳循環代謝。