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医療法人徳洲会 六地蔵総合病院

(京都府 宇治市)

木戸岡 実 院長

最終更新日:2025/07/23

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「地域のかかりつけ病院」として健康を支援

2022年に徳洲会グループへ加入した「六地蔵総合病院」。一般急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟の合計199床・3種類の病床機能を有するケアミックス病院として地域医療を支えている。グループ理念である「健康と生活を守る病院」として「救急お断りゼロ」を掲げ、積極的に救急搬送を受け入れ、曜日や時間を限定しながらも小児科の救急診療もスタートさせた。近隣地域における高齢化やファミリー世帯の増加といった変化から地域のニーズに応えるべく脳神経外科や整形外科、消化器外科、呼吸器外科・内科、内科、婦人科、小児科などの分野に注力。さらに総合診療科の診療も開始。地域住民の健康増進のため健診部門を立ち上げたほか、2025年4月からは新規に始まった10ヵ月乳児健診を開始し、1.5テスラのAI搭載MRIや従来の検査よりも痛みに配慮したマンモグラフィ検査など先進機器も積極的に導入している。「地域のかかりつけ病院としての役割を果たしていきたい」と話す木戸岡実院長に、病院の概要について聞いた。(取材日2025年5月21日)

こちらの病院の歩みと基本理念について教えてください。

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もともと当院は整形外科やリハビリなどを強みに、長きにわたり地域の方々に親しまれてきました。2022年からは徳洲会グループに加入し、グループ理念である「24時間365日、断らない救急」を実現するため、急性期疾患の受け入れに注力してまいりました。近隣には同じグループの宇治徳洲会病院があります。相互に協力し合うことが重要で、高度急性期医療が必要な患者さまは宇治徳洲会病院へつなぎ、私たち六地蔵総合病院は転倒による外傷や感染症、脱水症状などの一般急性期医療を受け入れることで、地域全体での病院機能の向上に努めています。注力すべき医療が明確になったこと、また救急救命士の派遣をしていただいたことで、現在は「救急お断りゼロ」をほぼ達成。また月曜日から木曜日の昼間の時間限定ではありますが、小児科救急も開始し、地域の方がより安心できる医療体制を日々めざしております。

地域における役割を教えてください。

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当病院は、一般急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟の3種類の病床機能を有する、いわゆるケアミックス病院です。地域の役割としては、高度急性期医療以外の医療を担って「地域のかかりつけ病院」になることをめざしています。例えば、当病院で行っていないがんの放射線治療、形成外科治療は宇治徳洲会病院へ紹介して受診いただき、逆に急性期治療から在宅への移行期間のリハビリ、また感染症などで2週間の抗菌薬治療後の方のADL向上のためのリハビリなどは当病院が受け入れるなど、互いに連携することで患者さまの治療をスムーズに行っていくことを目標としています。また同法人内には介護施設や福祉サービス事業もありますので、医療から介護までの生活支援を一体的に提供できる体制を整え、いわゆる「地域包括ケアシステム」で宇治市や城陽市などを含む山城北医療圏全体を支えていくことを目標としています。

力を注いでいる診療は何でしょうか?

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高齢化が続く日本において、この宇治地域も例外ではありません。誤嚥性肺炎や外傷、運動器疾患、脳梗塞などの高齢者に多い疾患は今後も増加するといわれ、その受け皿の用意は私たちの使命です。呼吸器内科、整形外科、脳神経外科といった診療科において、それぞれの診療を専門とする医師の配置や教育に力を注ぎ、宇治徳洲会病院からのサポートも受けて院内体制の充実を図っています。また高齢化が進む一方で、近隣地域は大きなマンションが数多く建設され、ファミリー層の増加も顕著です。小児科や婦人科診療にも注力し、特に小児科では従来の午前診に加え、午後診や夕診も開始して診療時間を拡充したほか、発達などを支援するための外来や乳幼児健診も開始しました。また生活に身近な疾患にも注目し、手掌多汗症の外科的手術、女性医師による女性専用の肛門外科の外来もスタートしました。これまで悩んでいた多くの方々に喜んでいたければ幸いです。

啓発活動や健康診断にも力を注がれています。

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2023年11月に健診部門を立ち上げました。複数路線が利用可能な六地蔵駅から近いこともあり、近隣の方に限らず遠方からもお越しくださっています。人間ドック、特定健診、企業健診、自治体健診などの健康診断、また乳がん、子宮がん、大腸がん、前立腺がんなどのがん検診などが受けていただけます。特に乳がん検診においては先進のマンモグラフィを導入し、従来型に比べて高濃度乳房でも精度の高い検査が期待でき、痛みもマイルドになりました。また2025年4月には1.5テスラの先進MRIを導入。一般的なMRIに比べて撮影中の機械音や圧迫感も和らぎ、AI搭載により短時間で良質な検査を受けられます。さらに各診療科でも身近な疾患の予防や啓発活動にも注力し、睡眠時無呼吸症候群の検査や認知症の早期診断のため脳神経内科の外来創設、内視鏡検査を毎日実施可能とするなど、多様なかたちで地域の健康寿命の延伸に向けて取り組んでいます。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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新体制となって以降、老朽化した病棟内をリフォームしたり、新しい電子カルテを導入して宇治徳洲会病院で検査したデータや画像をオンラインですぐに確認できるようにしたりと、患者さまの利便性向上に努めてきました。今後さらに外来や受付の改装も検討しています。またN棟4階はフロアすべてがリハビリテーションルームで、同時に30人以上が施術を受けられるスペースと人材が確保されています。これまでは入院患者さまが対象でしたが、退院後もリハビリを利用いただけるように整えています。また病棟ごとにソーシャルワーカーや院内に訪問診療チームを配置し、退院後のサポートにも力を入れています。毎月2回開催の市民医療講座やミュージックフロアコンサート、六徳健康フェスタなど、これからも市民の皆さまとの交流を通して、「地域のかかりつけ病院」として親しみを持っていただけますよう邁進してまいります。

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木戸岡 実 院長

1981年滋賀医科大学卒業。同大学脳神経外科に入局。同大学医学部附属病院脳神経外科に勤務。 1982年に彦根市立病院での勤務を経て、1983年に同大学医学部附属病院に勤務。同大学で研究に従事し、 1987年に第二岡本総合病院(現・京都岡本記念病院)に脳神経外科を立ち上げるため着任。大津赤十字病院、宇治徳洲会病院などを経て、2023年4月より現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/3万3000円~

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