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膝・股関節の変形性関節症
人工関節手術と365日リハビリに注力

医療法人高遼会 高遼会病院

(大阪府 大阪市平野区)

最終更新日:2022/08/29

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  • 保険診療
  • 変形性膝関節症
  • 変形性股関節症

「膝が痛くて、階段の上り下りがつらい」「足の付け根が痛く、長い距離が歩けない」など、膝や股関節の痛みに悩む人も少なくない。原因として挙げられる疾患は変形性膝関節症や変形性股関節症。加齢などが原因のため中高年の患者が多く、変形性股関節症の約9割は女性だといわれている。この両疾患の治療に取り組む「高遼会病院」の飯田高広理事長は、膝・股関節の人工関節手術に20年以上携わってきたスペシャリスト。同院では人工関節手術の経験豊富な医師やコメディカルスタッフが連携し、治療や手術からリハビリテーションまで一貫して患者を支えている。飯田理事長に患者の早期回復をめざす体制について詳しく聞いた。(取材日2022年8月9日)

人工関節手術の経験豊富な医師やコメディカルスタッフが集結し、早期回復をめざす

Q膝や股関節の痛みにはどのような疾患が考えられますか?

A

患者一人ひとりの膝や股関節の痛みに寄り添う飯田理事長

代表的な疾患は、変形性膝関節症と変形性股関節症ですね。まず変形性膝関節症は加齢や酷使、体重過多などによって、大腿骨と脛骨の間にある膝の関節軟骨に負担がかかり、徐々にすり減って変形が生じる疾患です。関節の隙間も狭くなるため、骨同士が接触しやすく、炎症を起こしたり、骨の位置がずれたりする恐れがあります。一方、変形性股関節症は中高年の女性に多い疾患です。大腿骨と骨盤の間にある軟骨がすり減り、骨の変形が生じますが、その原因は加齢などが挙げられます。変形性膝関節症と同様に、悪化すると激しい痛みを伴います。いずれの疾患も動きが制限され、筋力が低下してくるため、適切な治療や手術が欠かせません。

Q変形性膝関節症、変形性股関節症の治療について教えてください。

A

丁寧なヒアリングで最適な治療をめざす

まずは診察所見やエックス線検査、CT、MRIなどで疾患の確定診断を行い、症状や年齢などに応じて治療法を決定します。保存療法と手術治療に大きく分かれますが、保存療法では軟骨のすり減りを進行させないようにする薬物療法とリハビリテーション、膝の場合はヒアルロン酸注射が治療の3本柱です。保存療法でも変形や痛みが悪化した場合、骨切り術や人工関節置換術などの手術が検討されます。しかし、基本的に骨切り術は程度が軽く、若い患者さん限定です。変形が強い方や中高年の方は、人工関節置換術の適応となります。そのほか、変形性膝関節症に対する再生治療も選択肢の一つになっています。

Q人工関節手術の入院・リハビリ期間の目安は?

A

リハビリの様子

入院期間は約2週間~1ヵ月です。当院では「365日切れ目のないリハビリ」を掲げ、人工関節の機能を最大限に引き出せるように努めています。早期回復をめざして、術前から外来でのリハビリを行っているのが特徴です。正しい歩行姿勢の訓練や筋力トレーニングなど、個別に合ったリハビリを理学療法士がマンツーマンで指導しています。術後も翌日から起き上がり動作やトイレ動作などの練習を開始し、痛みに問題がなければ術後2~3日目からベッドを離れ、歩行訓練や筋トレを行います。屋外での歩行訓練も取り入れるなど、回復状況に応じてメニューを変えながらリハビリを継続し、退院後も外来、訪問、通所リハビリで一貫してサポートします。

Q人工関節手術のメリット・デメリットは何でしょう?

A

手術室。低侵襲手術を実施

人工関節手術は、保存療法をしても骨の摩耗が激しい変形性膝関節症の方や、薬で痛みの緩和が望めないほど悪化した変形性股関節症の方に行います。この手術の最大の目的は動きに伴う痛みを軽減し、歩行や生活動作の負荷を減らすこと。自転車に乗ったり、旅行に行ったりできるようになると行動範囲が広がり、QOLの向上も期待できます。手術に伴う傷の痛みは1~2週間ほどで治まります。一方デメリットは、外科手術であることから出血による貧血のリスクがあることですね。あと、術後の膝屈曲角が120~135度と限られてしまうこと。正座が難しく、洋式の生活へ見直す患者さんもいます。

Q手術やリハビリの特徴についてもお聞かせください。

A

開放的なリハビリテーション室

当院では2019年1月から2022年5月までに634件の手術を実施しました。人工関節手術の経験豊富な医師やコメディカルスタッフがそろっていますので、安心してお任せください。患者さんが早期回復をめざしていけるように、入院から手術、退院後のリハビリまで一貫してフォローしていきます。また、先ほどお話しした「365日切れ目のないリハビリ」はもちろん、標準的な手術の半分程度の切開で済むMIS(最小侵襲手術)に対応しているのも特徴です。痛みが少なく、早期回復が期待できます。高齢者やほかの内科疾患を持つ患者さんには全身のスクリーニング検査を行った上で手術・麻酔を行う体制も整えています。

患者さんへのメッセージ

飯田 高広 理事長

2002年滋賀医科大学卒業。大阪市立大学医学部付属病院整形外科での研修を経て、大阪市立総合医療センター、大阪府済生会中津病院、中河内救急救命センター、白浜はまゆう病院などで勤務。関節外科を専門とし、多くの人工関節手術を執刀。学生時代はサッカーに打ち込み、自身が膝のケガで苦しんだことも整形外科をめざした理由。

一昔前なら術後1ヵ月間はベッドの上で安静に過ごさなければなりませんでしたが、今は手術をした翌日には体を動かすことができ、術後の痛みも少なくなりました。使われる金属製の人工関節は、20年程度の耐久性があるとされていますが、技術進歩によりさらに長期的に使用できるものも出てくると思われます。何歳になっても自分の足で歩ける自立した生活を送るためにも、ぜひ多くの人に人工関節手術が有用性の高い治療であることを知ってもらいたいと思います。これから先も痛みを我慢しながら暮らすのか、10年、20年後の生活をイメージして、治療の選択肢の一つとして人工関節手術を検討してみてください。

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