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社会医療法人 ONE FLAG おおさかグローバル整形外科病院

(大阪府 大阪市城東区)

藤尾 圭司 院長

最終更新日:2022/12/01

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チーム医療で低侵襲手術の提供に取り組む

大阪メトロ谷町線の関目高殿駅など複数の駅から徒歩圏内にある「おおさかグローバル整形外科病院」。前身の小山病院の名称を改め、2018年2月に現在の地に大阪市東住吉区から移転開院した。2020年4月には、手外科や顕微手術、脊椎末梢神経外科領域などを強みとする藤尾圭司先生が院長に就任。整形外科領域各分野の医師13人を擁し、専門性高く整形外科医療を提供している。専門性を生かすため、脊椎外科・手外科外傷・関節外科・スポーツ整形の各部門を設置し、可能なかぎり患者の体への負担を軽減するため侵襲を極力抑えた手術を追求。また、手術ナビゲーションシステムを導入するほか、多くの関節鏡を保有している。病診・病病連携に力を入れるなど地域に根差した取り組みのほか、同院の診療理念、注力する侵襲を抑えた手術などについて藤尾院長に話を聞いた。
(取材日2020年6月26日)

貴院の特徴や地域での役割を教えてください。

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当院のある城東区、近隣の旭区や鶴見区エリアを中心に、外傷から腰・膝・首などの痛み、機能障害など整形外科領域において高い専門性と技術を持ち日々の診療を行っています。その中でも地域のクリニックからご紹介いただいた患者さんの手術やリハビリテーション後に地域のクリニックに患者さんをお戻しする病診連携や、周術期に心臓疾患や脳血管障害などが生じた場合に総合病院と協力し合う病病連携などにも注力しています。一方で、24時間365日救急の受け入れ態勢を整えると同時に、紹介状のない患者さんの診療も含め「断らない医療」をめざすことも、私たちの基本方針です。またスポーツ整形分野も得意とし、スポーツ傷害の若者の治療やリハビリ、アスリートへの予防的トレーニングの指導経験も生かし、ご高齢の方にも「やりがいのあるリハビリ」を提供。医師とリハビリ部門が密に連携し、互いの意見を反映させてより成果が出せるよう取り組んでいます。

診療理念を教えてください。

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「もしこの患者さんが自分の家族だったら」と考え、家族が困っているときにどうするかを基本に、プロフェッショナルであるという意識と当院の職員であることに誇りを持って対応することです。スタッフそれぞれが担当業務に専念できるよう体制を整えることで、病院を運営していく上では難しい「患者さんの立場になって診療する」ことを実現できていると考えています。また当院は脊椎、手外科などを専門とする13人のドクターが所属しています。専門性はそのままに、別領域の整形外科疾患にも対応できるようカンファレンスで症例を共有するなど、点を線に、そして互いに尊重し合い支え合うチーム医療を実践しています。そして臨床だけでなく、論文などの学術活動への積極的な参加も当院の方針の1つ。取り組みを外部に発信することで医師間の刺激になるのはもちろん、その成果を落とし込んだより良い医療の提供につながると考えます。

特に注力している診療分野とその特色を教えてください。

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専門性を生かすため、脊椎外科・手外科外傷・関節外科・スポーツ整形の各部門を設置しています。そして当院全体として追求しているのが、手術を最小の侵襲にとどめることです。手外科では関節鏡を用いたTFCC縫合術や手根管開放術、舟状骨骨接合術、ガングリオン摘出など、関節外科では4Kモニターを使用した関節鏡での膝の前十字靭帯や半月板をはじめ足関節の手術などを行っています。またこれまで五十肩として積極的な治療がされてこなかった肩の痛みが、実は腱板損傷であるケースもあり、その場合、肩の関節鏡下手術とリハビリで1ヵ月半ほどの期間で治療が行えるようになりました。以前は大がかりな手術が必要だった脊椎外科も同様に侵襲を最小にとどめるよう努め、内視鏡下での椎間板ヘルニア摘出や椎弓形成術をはじめ、従来だと年齢を考慮して諦めざるを得なかったご高齢の方でも手術を受けられる例が増え、QOLの改善につなげています。

侵襲を少なくするための設備を多数導入していると伺いました。

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侵襲を極力少なくすると、医師が自分の目で術部を確認しながら手術を進めることが難しくなります。そのため脊椎外科では、術中にCT撮影をしてナビゲーションシステムに送られた画像を見ながら、より精密に人工椎間板やスクリューを挿入していく手術支援機器を導入しています。例えば挿入する人工椎間板が周辺の神経に触ったりしないよう、ナビゲーションシステムに映し出される画像を確認しながら行うため、より安全性を追求していくことも可能です。関節鏡は4台保有しています。当院は民間病院ではありますが、国内外で活躍する整形外科領域のプロフェッショナル人材とともに、先進の機器を有していると自負しており、脊椎・手外科・関節・スポーツ整形の各分野が一丸となって治療に取り組んでいます。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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この地域はクリニックが多いエリアです。クリニックでは対応できない手術・リハビリを当院が担当し、治療を終えたら再度クリニックで受け入れていただく病診連携を推進するためにも、まずは当院の取り組みを知っていただき、信頼を得ていくことが重要だと考えています。院内に設置した地域連携室ではこうした病診連携、病病連携への広報を含め、関係各所と連携しながら患者さんの入退院の支援も行っています。このような地域に根差すための取り組みの一方で、当院は先進の医療を、患者さんに無理のない範囲で実践していくつもりです。整形外科領域の各分野の専門家がこれだけ集まった病院はなかなかないと自負しています。医師同士が互いに尊重し連携しながら、ゆくゆくは大阪、関西・近畿一円、あるいは西日本からも、患者さんに訪れていただけるような病院をめざしていきたいと思います。

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藤尾 圭司 院長

1985年大阪医科大学卒業後、神戸市立医療センター中央市民病院、倉敷中央病院、大阪赤十字病院、京都大学医学部附属病院、小倉記念病院、北野病院などで研鑽を積んだのち、関西電力病院の整形外科主任部長を経て、2020年4月より現職。専門分野は手外科、マイクロサージェリー、脊椎末梢神経外科。日本リウマチ学会認定リウマチ専門医。医学博士。

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