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動脈硬化による狭心症や心筋梗塞
冠動脈疾患の前兆や治療

医療法人錦秀会 阪和記念病院

(大阪府 大阪市住吉区)

最終更新日:2023/10/02

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  • 保険診療
  • 虚血性心疾患
  • 心筋梗塞
  • 狭心症

動脈硬化によって心臓に血液を送る冠動脈が閉塞し、心臓まで正常に血液が送られなくなって起きる狭心症や心筋梗塞。虚血性心疾患とも呼ばれる冠動脈疾患は、素早い治療を行わなければ命の危険もある病気だ。しかし、初期症状や予兆に乏しいため、気を失うほどの激しい痛みに襲われるまで気がつかないこともあるという。「阪和記念病院」の循環器内科の林孝俊副院長は「心臓のダメージを抑えるためにも、早期のカテーテル治療が有用」だと話す。血管よりも細いカテーテルを挿入するカテーテル治療は、開胸手術よりも患者への負担が少ないことから注目される治療法の一つ。数多くの症例に向き合ってきたカテーテル治療のエキスパートである林先生に、冠動脈疾患の実際について詳しく話を聞かせてもらった。(取材日2023年6月19日)

激しい胸の痛みだけでなく、左肩や左腕、首などの痛みにも注意。おかしいと思ったら早期の受診を

Q冠動脈疾患とはどのような疾患でしょうか?

A

冠動脈疾患について話す林孝俊先生

冠動脈とは心臓に血液を送っている血管のことで、冠動脈疾患とは虚血性心疾患とも呼ばれ、冠動脈の流れが悪くなることで心臓に障害が起きる病気です。具体的には動脈硬化によって血管内にコレステロールが沈着して血管が狭くなることで起きる「狭心症」や、血液の供給不足によって心臓の筋肉の一部がダメージを受ける「心筋梗塞」があげられます。狭心症の初期症状はほとんどなく、胸の痛みや動悸、息切れ、息苦しさを感じるようになった時に正しく対処しなければ、心筋梗塞へとつながります。狭心症は繰り返すことが多いものの痛みは一時的ですが、心筋梗塞は命を落とす危険性もあるため、早めの検査・治療が大切です。

Q初期症状や受診すべきタイミングについて教えてください。

A

早期の診断と治療を心がけている

一般的に狭心症よりも心筋梗塞は痛みが強く、長く続きます。狭心症は血管の詰まりによって一時的な虚血が起こることで起きる痛みで時間にして数分、長くても15~20分程度です。一方心筋梗塞は耐え難いほどの痛みが長時間続きます。胸痛だけでなく、肩や腕、腰、首、などに痛みを感じ、安静にしていても治りません。時には歯やあごにまで痛みが広がることもあります。心筋梗塞が起きたら心臓はダメージを受け、多少の回復はしたとしても元通りには戻らなくなります。心臓に元気がなくなって全身に血流が送られなくなれば、さまざまな合併症の原因にもなりかねません。「これはおかしい」と感じたら、我慢せずに循環器内科を受診しましょう。

Qどのような検査を行うのでしょうか。

A

CT検査の様子

症状に合わせて、血圧や心電図、心臓エコー、血液検査、胸部エックス線、冠動脈CT、カテーテル検査などを必要に応じて組み合わせて行います。中でも当院ではカテーテル検査に注力しており、早期の診断・治療に役立てています。カテーテルとはやわらかい医療用の管で、足の付け根か腕、手首の動静脈から挿入し、体の中の血管を通して心臓に到達させることで、心臓機能の測定や心臓内の様子を見るための血管造影を行います。これまで心疾患の早期発見は難しいとされていましたが、これらの画像診断を組み合わせることで早期の診断が可能になりました。

Q冠動脈疾患の治療にはどのようなものがありますか。

A

カテーテルでの治療風景

狭窄・閉塞してしまった冠動脈は自然に戻ることはありませんので、検査結果をもとに薬物治療や外科的治療を行います。当院ではカテーテル検査によって冠動脈に狭窄が認めらた場合には、そのまま血管拡張術やステント留置術等の治療を実施しており、早期の対応が可能です。心臓まで管を通すと聞くと怖いと感じるかもしれませんが、検査や治療中に強い痛みを感じることはほとんどなく、傷口も小さい低侵襲治療ですのであまり心配する必要はありません。また日々の生活での適切な食事管理や運動習慣の獲得、生活習慣の改善も有用です。患者さんとは必要な治療についてよく話し合い、理解していただいてから治療をスタートします。

Qこちらの病院ならではの特徴について教えてください。

A

先進の血管撮影装置で、より精密な検査を

私はこれまで数多くの循環器疾患に取り組み、多くのカテーテル検査・治療に従事してきました。中でも冠動脈疾患は私の専門です。経皮的冠動脈形成術の他、腎臓や放射線被爆にも配慮したカテーテル検査も実施していますので、気軽にご相談いただければと思います。また、心不全治療のスペシャリストである北風政史先生を中心に循環器の専門家が集い、コミュニケーションを取りながら、緊急性の高い検査・治療にも迅速に対応できる体制を整えています。必要に応じて他科とも連携を取り、一人の患者さんの全身に配慮した治療を行っています。循環器疾患に関することはもちろん、まずはなんでもご相談いただければと思います。

患者さんへのメッセージ

林 孝俊 副院長

1983年国立宮崎医科大学医学部卒業。兵庫県立姫路循環器病センターで研修後、柏原病院、神戸大学第一内科で研鑽を積んだカテーテル治療のエキスパート。1990年に神戸大学医学部博士課程、2011年には兵庫県立大学経営研究科専門職大学院にて医療マネジメントコースを終了。MBAヘルスケアマネジメント修士。2003年から姫路循環器病センターで部長、救命救急センター長、副院長などを経て2022年7月より現職。

心臓は全身に血液を送るポンプの役割を果たしているため、心臓の不具合は寿命へと直結します。虚血性心疾患として耳にすることが多い狭心症や心筋梗塞ですが、実は死亡原因の上位にランクインする恐ろしい病気です。しかし初期症状はほぼなく、激しい痛みが出て気づくのがほとんど。発症すれば時間が勝負で、素早い治療を行わなければ心臓はダメージを受け、治療である程度までの回復はめざせますが、完全にもとには戻りません。大切なのは「おかしいな」と思ったらすぐに受診し対処すること。当院は24時間365日体制で患者さんの「もしも」に備えています。健康に暮らすために自分の体の声に耳を傾け、早めの対処を心がけてください。

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