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医療法人福岡桜十字 桜十字福岡病院

(福岡県 福岡市中央区)

山本 雄祐 病院長

最終更新日:2024/04/16

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急性期以降のリハビリテーションに対応

医療と介護の複合ビル「桜十字メディカルスクエア」内に2013年に誕生した「桜十字福岡病院」。人間ドック・健診部門や介護施設が集約する建物内にある回復期病院で、福岡市内における医療・福祉サービスの一拠点として多くの患者を受け入れている。同院の役割は、急性期病院から移送された患者に適切な看護・リハビリテーションを実施し、在宅復帰をサポートすること。看護部とリハビリテーション部の協同をはじめ院内外の連携が強固な点も特徴で、一人の患者を大勢の人間が見守りながら回復まで導いていく。2020年より病院長を務める山本雄祐先生もまた、急性期病院での勤務経験を踏まえ、地域連携や人材育成に取り組む循環器内科医師。今回は診療の強みや病院として果たすべき役割、地域住民に伝えたいことなどを聞いた。(取材日2024年3月6日)

地域における同院の役割・特徴を教えてください。

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当院は医療・介護サービスを提供する複合ビルの桜十字メディカルスクエア内にある回復期病院です。亜急性期から回復期、生活期まで対応が可能で、近隣の急性期病院から患者さまを移送いただいた後、在宅復帰に向けた看護とリハビリテーションに取り組んでいます。加えて同じ建物にデイケア施設や介護老人保健施設、住宅型有料老人ホームなどがあり、そちらとも連携して退院後の健康管理や生活支援まで一体的に行っています。診療面では多職種連携に注力し、通常は病棟と離れた場所にあるリハビリテーション室を病棟の各階に設置し、看護師とリハビリテーション職員の両者がリハビリテーションの様子を見守ることができる環境を整備。それにより、よりシームレスなコミュニケーションがとれる点は、当院の大きな特徴です。そして患者さまのご家族もリハビリテーションの様子を直接確認でき、在宅復帰や施設への入居といった退院後の判断がしやすいのも利点です。

山本病院長のご経歴や専門分野についても伺います。

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私は九州大学を卒業後、循環器内科医師として九州や四国、沖縄などの医療機関で診療するほか、イギリスにも留学して幅広い経験を積みました。その後は済生会福岡総合病院に長年勤務し、2019年より当院で診療を行っています。循環器内科は内科と外科の中間のような科で、手術の機会も多くあります。済生会福岡総合病院では主に急性心筋梗塞の治療に携わっていましたが、1分1秒を争う現場でしたので、患者さまが運ばれてきてから心電図をつけるまでの時間をストップウォッチで測ったりしていましたね。また、急性期病院から慢性期病院への患者さまの移送ができないと、急性期病院のベッドが空かず、結果として救急車の受け入れを断らなければならない事態が発生するという事実を知りました。そうした悩みに身をもって直面したからこそ、逆の立場となった現在は可能な限り迅速に、一人でも多くの患者さまを受け入れたいという想いでいます。

診療の柱の一つである看護部の強みを教えてください。

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一般的に寝たきりといわれる状態と、当院の看護部が考える寝たきりは少々異なります。患者さまの反応を注意深く観察し、「ひょっとしたらこれができるかもしれない」と看護の力で想像することによって可能性を見出すのが私たちの看護です。これらの「できるかもしれない」を看護実践に導くには時間も体力も必要ですが、患者さま、ご家族の喜びの表情がその活力となり、看護力を向上させていると感じています。院内で介護職の方に対し、エビデンスに基づいた教育を行っているほか、急性期病院の看護部との連携も大切にしています。患者さまが当院に来てからの変化やどんなふうに退院したかなどを共有し、お互いの意識を高め合っています。

もう一つの柱であるリハビリテーション部の強みも伺います。

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当院には急性期以降のあらゆる段階にアプローチできる体制が整っており、リハビリテーション部の職員は計100人以上います。回復期リハビリテーション病棟では主に、脳卒中や脳梗塞といった脳血管障害、変形性膝関節症、変形性股関節症の手術後の方を診療。中でも脳血管障害に注力し、「攻めのリハビリ」をモットーに患者さまに豊富な機器や装具を用いたリハビリテーションで体を動かしていただきます。必要に応じて法人内の研究機関SACRAと連携し、評価機器の独自開発も行っています。安全性を重視した上で運動ができるのが強みです。装具も基本はオーダーメイドで、作製の意図や耐用年数などを書いた装具手帳をお渡しし退院後のフォローに努めています。入院中のリハビリテーションは大変でも、退院時に笑顔で感謝していただけたらうれしいです。他にも、心臓や外来術前のリハビリテーション、自動車運転再開支援など多彩なメニューを実施しています。

読者へのメッセージをお願いします。

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看護やリハビリテーションの他にもう一つの柱である人間ドック・健診部門が当院には併設されています。日常の喧騒を忘れさせる上質な空間で、おもてなしを追求したホスピタリティーあふれる雰囲気の中各種検査が受けられます。不安を少しでも和らげ、年に1回の健康診断を特別な気持ちで受けていただきたい、そんな想いのもと、空間に配慮してアロマをたくなど気を配っています。そして健康寿命を延ばすことを目的に、病気のリスクに着目した新しい検査にも取り組んでいます。このような当院の特徴や病院機能を多くの方に知っていただけると幸いです。当院のように医療と介護の両方を提供するケアミックス型病院は全国的に少なく、患者さまにも病院ごとに役割があることをあまり知られておりません。加えて当院の外観は病院らしさがなく、よくホテルと間違えられます。一見入りにくいかもしれませんが、まずはぜひ1階のカフェに立ち寄ってみてください。

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山本 雄祐 病院長

1981年に九州大学医学部を卒業後、同大学医学部付属病院や松山赤十字病院循環器センターに勤務。英・ロンドン大学ハマースミス病院にも留学し研鑽する。帰国後は琉球大学医学部付属病院、国立循環器病センターCCU、済生会福岡総合病院副院長を経て2019年4月に桜十字福岡病院副院長に就任。2020年10月より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万2900円~

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