医療法人啓信会 大阪整形外科病院
(大阪府 大阪市福島区)
岩城 啓好 理事長
最終更新日:2020/12/03


高い専門性とスピーディーな整形外科診療を
整形外科とリハビリテーションを中心に、患者ファーストで提供する「医療法人啓信会 大阪整形外科病院」。大規模病院整形外科での長年の診療経験を経て同院を立ち上げた岩城啓好理事長は、その理念を「すぐに治す病院」というシンプルな言葉で表現する。2013年8月に「中之島いわき病院」を開業。2020年12月に名称を変更して「大阪整形外科病院」として新築移転。膝関節、股関節の人工関節術や脊椎脊髄疾患、肩関節などの治療を望む患者が訪れている。診療技術や手術実績の他、充実を図るリハビリテーションや、患者の思いに寄り添いわかりやすい説明を徹底する姿勢も、同院の特徴だろう。岩城理事長に、開業時の思いや診療の現状、病院の移転リニューアルについても詳しく聞いた。(取材日2020年1月21日)(情報更新日2020年12月1日)
整形外科に特化した病院を開設した想いをお聞かせください。

私は整形外科、特に関節外科が専門で、地域の基幹病院や大学病院で手術を中心とした治療を多数手がけてきました。総合病院にはその規模ならではのメリットがありますが、組織の事情で手術数を増やせず、患者さんの利便性が良くないと残念に感じることもありました。そこで「患者さんが必要な手術をできるだけ多く、スピーディに提供できる病院をつくりたい」との想いに駆られて立ち上げたのが当院です。ですから、理念の1つは「すぐに治す病院」です。それと同時に、専門病院ならではの先進医療から、地域医療で行われているような、患者さんの生活に寄り添う小回りのきいた医療まで、連続性をもって幅広く提供したい。体外衝撃波のような新しい治療を導入する一方、主治医のもとで術後のフォローやリハビリを最後まできっちりさせていただく、といったところです。つまり、「できない治療は作らない」ことも、当院の理念です。
診療内容と治療について、特徴をご紹介ください。

当院の整形外科では、主に膝や股関節などを扱う関節外科分野、脊椎・脊髄外科分野で多くの患者さんを診療しています。関節外科では特に人工関節の手術例が多くあります。より小さい切開で身体への負担を減らす低侵襲手術や、骨切り術などの関節温存手術など、さまざまな治療法に対応しています。ベテランの医師が短時間で低侵襲の手術を行いますので、膝関節であれば40%程度、股関節なら15%程度で両側手術を実施しているのも当院の特徴です。なお、肩関節の診療は現在週1回ですが、2020年4月からは診療日を増やしていく予定です。それから、当院ではご高齢の患者さんも多いですし、手術前後には全身的なサポートや合併症の管理も欠かせませんので、内科の医師がフォローにあたっています。
リハビリテーションにも力を入れているそうですね。

現在60名ほどのスタッフがいて、入院患者さんだけでなく通院の患者さんのリハビリも行っています。人工関節術後でしたら、1日6単位、つまり120分のリハビリを午前と午後に分けて行います。保険診療内であれば、なるべく多くの時間を確保してリハビリをする、また術後早期から離床して積極的に動いていただくのも、当院のリハビリの特徴ですね。手術の負担に配慮していること、また大勢のリハビリスタッフが頑張ってくれていることが、充実したリハビリへとつないでいます。なお、リハビリを含めた入院期間は両側膝なら3~4週間、股関節なら2~3週間程度で、大半の患者さんは退院後、直接ご自宅へ帰ることができます。もし術後経過が長びくようであれば、院内の地域包括ケア病棟で治療とリハビリを続けます。転院は患者さんにとって不安なことですので、できるだけ当院内で、主治医のもとで治療からリハビリまで完結したいと考えています。
患者さんとの関係において貴院ならではの取り組みはありますか。

この規模の専門病院だからできる、患者さんを優先した診療を心がけています。当院にはさまざまな患者さんが来ますが、受診を希望して来院されたら必ず診療します。大規模病院では「手術の適応ではないから」と治療を受けられず、でもかかりつけ医院へ通い続けても痛みがとれず困っているという患者さんは少なくありません。また、当院では外来の診察だけでなく手術、さらに入院中の病棟での診療も、主治医がすべて担当します。当院ではドクターアシスタントと呼ばれるスタッフが、医師の事務作業をフルにサポート、医師はできるだけ患者さんと触れ合う時間を増やせるようにしています。患者さんには、同じ医師のもとで安心感をもって治療を受けてほしいですからね。それから、初診時にはなるべく詳しく検査をして診断をつけ、どういう治療法があるのかを系統立ててお話しします。患者さんが知識を整理し、治療方針を前向きに決めてもらえるようにしたいのです。
移転リニューアルを控え、今後の展望をお聞かせください。

まず、2020年4月からはスポーツ整形を専門とする医師が診療を始めています。肩関節を診る医師も増えますので、これらの領域でも多くの患者さんのお役に立ちたいと期待しているところです。そして、12月1日に、同じ福島区内の大開へ移転し「大阪整形外科病院」と病院名を変更して、リニューアルオープンしました。手術室が増えすべてバイオクリーンルームとなるほか、MRIやCTを新たに導入。安全性にも配慮した手術をより多くの患者さんに受けていただきたいですね。また広大なリハビリスペースを設け、屋外部分やテラスなども備えて、快適な環境でリハビリに励んでもらえるようにします。関節に関していえば、人工関節の手術療法はほぼ確立されていて合併症やトラブルは少ないですし、その他にもさまざまな治療法があります。痛みで日常生活に支障があってお困りでしたら、まずは一度、気軽にご相談いただきたいと思います。

岩城 啓好 理事長
1991年大阪市立大学医学部卒業。1996年より3年間ロンドン大学にて勤務、帰国後は大阪府内の総合病院整形外科を経て2004年より大阪市立大学医学部整形外科講師、2011年同准教授、2020年12月に「大阪整形外科病院」を移転開院後、現職就任。患者が「自らの意志と判断で、最適な治療を選べるようになるための知識」を広めるべく、市民向け公開講座の講師などにも意欲的に取り組む。