医療法人社団和敬会 さかえ病院
(兵庫県 神戸市西区)
楠 正仁 院長
最終更新日:2026/02/13


2025年春「さかえ病院」として始動
1981年の開院以来、神戸市西区の健康を守り続けてきた「協和病院」が、2025年4月、「さかえ病院」へと生まれ変わった。新院長には、脳卒中や神経内科の専門家である楠正仁(くすのき・まさひと)先生が就任。内科・外科・整形外科に加え、新たに脳神経内科を軸とした専門性の高い医療と、24時間体制の救急対応、そして退院後を見据えた手厚いリハビリテーションを開始した。地域住民が「住み慣れた街で、最期まで健やかに暮らす」ための、新たな挑戦について話を聞いた。(取材日2025年12月8日)
「さかえ病院」への名称変更に込めた想いについて伺います。

当院は2022年に和敬会グループの一員となり、2025年4月に「さかえ病院」と改名いたしました。この「さかえ」は地名に由来します。より深く地域に根差し、皆さまに「ここに来れば安心だ」と心から信頼していただける場所へ飛躍したい、という強い決意を込めています。私は2025年11月に院長に就任しましたが、同時に「地域包括ケア病床」を増床いたしました。これは、急病の治療を終えた方が、すぐに自宅に戻るのが不安な際、リハビリを行いながら「自信を持って日常生活に戻る準備」をするための病床です。疾患を問わず、地域のニーズに寄り添うことが、私たちの使命だと考えています。
先生のご専門である脳神経内科が加わって、何が変わりますか?

私は長年、大阪大学の医局などで脳卒中を中心とした脳神経疾患を専門に研鑽を積んできました。脳神経内科では、パーキンソン病やALSなどの難病から、現代の大きな課題である「認知症、物忘れ」まで幅広く対応します。特に認知症や脳卒中後のケアにおいては、お薬による治療だけでなく、リハビリも含めたアプローチを取り入れることによって効率的に治療を進めます。西神戸医療センターなど、専門性の高い医療を提供する医療機関とも密に連携し、「専門的な診断」と「温かな継続ケア」を両立させています。
リハビリの体制が非常に充実していますね。

現在、当院には理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった16人もの専門スタッフが在籍しています。ほぼすべての入院患者さまにリハビリを提供できるのが当院の強みです。今後、特に力を入れるのは、私の専門領域でもある「脳神経疾患」へのリハビリです。麻痺へのアプローチはもちろん、言葉が出にくい「構音障害」や、飲み込みが難しくなる「嚥下障害」に対しても、言語聴覚士がマンツーマンで訓練を行います。「また自分の口でおいしく食べる」「家族と楽しく会話する」。そんな当たり前の喜びを、リハビリを通じて取り戻していただきたいのです。
「レスパイト入院」「訪問リハビリ」にも積極的だと伺いました。

介護は、ご家族の力だけではいつか限界が来てしまいます。私たちはレスパイト入院、つまり「休息のための入院」を積極的に受け入れています。「冠婚葬祭がある」「少し休息が必要だ」といった際、遠慮なく当院を頼ってください。また、退院後に体力が低下してしまう「フレイル」を防ぐため、訪問リハビリの拡充にも注力しています。病院の中だけでなく、患者さまのご自宅での生活が笑顔で続くよう、一貫してサポートできる体制をめざしています。
最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

当院は救急告示病院として、高齢の方に多い肺炎や尿路感染症などの救急患者さまを24時間体制で可能な限りお受け入れしています。私は現在、神戸国際大学で客員教授として次世代のスタッフ育成にも携わっていますが、そこで常に伝えているのは「患者さまの心に寄り添うこと」の大切さです。「さかえ病院に行けば、なんとかしてくれる」。 そう言っていただけるよう、専門医療と真心を込めたケアで、地域の皆さまの健康と安心を全力で支えてまいります。

楠 正仁 院長
1974年、関西医科大学卒業。大阪大学医学部附属病院第一内科を経て、神戸掖済会病院内科部長・脳卒中センター長、四天王寺病院副院長を歴任。2025年11月、さかえ病院院長に就任。神戸国際大学リハビリテーション学部客員教授。脳神経内科のスペシャリストとして、地域医療の質向上に情熱を注ぐ。





