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公益財団法人 甲南会 六甲アイランド甲南病院

(兵庫県 神戸市東灘区)

三枝 康宏 院長

最終更新日:2020/12/18

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地域住民の健康と生活を守る回復期病院へ

1992年の開院から地域住民の健康を守り続けてきた「六甲アイランド甲南病院」。2019年10月、車で30分ほどの距離にある同法人グループの甲南病院が甲南医療センターへと生まれ変わったのを機に機能を分化し、急性期病院から回復期病院としてリスタートを切った。現在は急性期病院である甲南医療センターの「回復期病棟」部門を担い、同センターと一丸となって医療を提供する。2020年には回復期リハビリテーション病棟をリニューアルし、新しいリハビリルームも設けたばかり。心機一転新しい体制での安定した運営をめざしつつ、開設当時からの診療理念をこれからも大切にしていきたいとする三枝康宏院長に、同院と各病棟の特徴、今後の展望など話を聞いた。
(取材日2020年10月15日)

2019年より、回復期病院としてリスタートを切ったのですね。

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2019年10月に同じグループである甲南医療センターが高度急性期・急性期医療を担う新病院として生まれ変わったのを機に統合・再編が行われ、同じく急性期病院であった当院は回復期中心の病院としてリスタートを切りました。現在、回復期リハビリテーション病棟60床・地域包括ケア病棟104床・一般病床34床を有しています。一般病床では軽症の肺炎や手術のいらない骨折などまでの対応となり、これまで急性期医療体制からがらりと変わった一方、引き続き内科・外科はもちろん整形外科・耳鼻咽喉科・産婦人科・小児科など各診療科の外来は行っております。甲南医療センターが急性期、当院が回復期の“各病棟”であると捉え、「一つの病院」という気持ちで診療にあたっています。

どのような診療方針をお持ちですか。

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1934年の財団法人甲南病院の開院からさまざまな歴史を積み重ねてきました。そして開設者である平生釟三郎の言葉から、長らく「私たちは、人類愛の精神に基づき、病める人のためにつくします」を理念として、安心と満足を提供できる病院をめざしてきました。甲南医療センターの誕生時に「人の手で接する最善の医療を追求し実現します」など新たな言葉も生まれたものの、回復期病院として開設時からの理念も並行して大切にしたいと考えています。また私個人で言うと、整形外科医師として患者さんだけに向いていた意識が、院長就任後は患者さんはもちろん、地域住民の方々、そしてスタッフの3つに変わりましたね。

回復期リハビリテーション病棟について教えてください。

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当院には日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医が2人おり、適応疾患の患者さんを受け入れ、脳血管障害の後遺症のリハビリや運動器リハビリなどをご提供しています。2019年には回復期リハビリテーション病棟のリニューアルに着手し、内部を全面改装したほか病棟内に広いリハビリルームを作り、キッチン・和室・浴室などご自宅に戻られた際の動きを実際にシミュレーションしながらリハビリに取り組めるよう設備も設けました。退院後に家事を行う際に必要な動きや、お風呂にどうやって入るのかなど、患者さんの生活に合わせた実践的なリハビリを行っています。

地域包括ケア病棟についてはいかがでしょうか。

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地域包括ケア病棟には、急性期を越え高度医療は不要だけれど退院は難しい方、もともと高度医療の必要がない軽症の肺炎や尿路感染症、骨折をしているが手術は不要といった方を受け入れるという役割があります。現在は何かあれば急性期病院に紹介されるというケースが多く、治療がひと段落してご自宅に帰られる前の患者さんが多いですね。軽症の患者さんが急性期病院にかかることで多くの医療資源を投入することになり国の財政面での問題も生じているのが現実です。当初から症状に合わせて適切に回復期病院に直接お越しいただけるよう、今後はクリニック・診療所の先生方とさらに連携を深めていきたいと考えています。そのために、まずは当院をきちんと知っていただくことが肝心です。

今後の展望をお願いします。

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やはり地域開業医の先生方との連携が大切です。当院の体制が変わったばかりにもかかわらず、新型コロナウイルス感染症の影響があり病診連携に関わる情報交換会などが開催できない日が続いております。しかし近くオンラインで開催するという話も具体的に進んでいることから、今後に向けて期待しています。また開院してから30年近く経過しておりますのでハード面での問題も感じています。回復期リハビリテーション病棟に続いて、全館リニューアルを検討していきたいですね。そして病院としては、患者さんの治療を中心に、地域住民の方々の健康を見守り、従業員の生活を守る。この3つの柱をすべて達成したいと考えています。

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三枝 康宏 院長

1982年神戸大学医学部卒業、米テキサス大学リウマチ科研究員、西条中央病院整形外科、神戸大学医学部附属病院講師、神戸大学大学院医学系研究科助教授、加古川病院整形外科部長、甲南病院院長などを経て2019年4月より現職。運営母体である甲南会の医療本部長も務めた。医学博士。日本整形外科学会整形外科専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医。

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