全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,863件の情報を掲載(2026年3月29日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 田原市
  4. 三河田原駅
  5. 愛知県厚生農業協同組合連合会 渥美病院
  6. 吉田 昌弘 病院長

愛知県厚生農業協同組合連合会 渥美病院

(愛知県 田原市)

吉田 昌弘 病院長

最終更新日:2026/03/02

Hf main z69949 20260107 032Hf main z69949 20260107 032

地域医療を守り続ける田原市の有床病院

キャベツ畑や菜の花畑が多く点在する渥美半島は、農業が盛んな地域だ。その半島の真ん中に位置する「愛知県厚生農業協同組合連合会 渥美病院」は、田原市の有床病院として、急性期から慢性期までを担い、地域医療を守る重要な役割を果たす。地域住民の高齢化、医療従事者の不足など、課題を抱えながらも健康管理センターや多彩な診療科を開設し、地域のニーズに応え続けてきた。「当院は田原市全域と豊橋市南部を医療圏とし、救急医療では年間約2000件(2023年4月~2024年3月)の救急搬送を受け入れています」と話す吉田昌弘病院長も、渥美半島の先端の町で生まれ育ったという。郷土愛あふれる吉田病院長に、同院の歴史や現在の診療内容について聞いた。(取材日2025年12月9日)

設立90周年だそうですね。病院の歩みを教えてください。

Hf 1 z69949 20260107 015

1935年に地域住民の出資により、保証責任利用組合渥美病院として設立されたのが始まりです。1948年には愛知県厚生農業協同組合連合会傘下の病院となり、1967年には田原町に新築移転して鉄筋4階建ての新病院が完成しました。その後も高度化する医療に伴って機器の刷新や建物の増改築を重ね、1990年には介護老人保健施設も開設するなど、時代のニーズに合わせながら地域の中核医療を担ってきました。21世紀に適応する医療提供のため、2000年10月に現在の場所に新築移転。2014年には地域包括ケア病棟、医療療養病棟を開設し、現在は急性期から回復期、慢性期までを担う、302床の病院となっています。今年で設立90周年。この先、100周年をめざして地域に求められる医療を提供し続けたいと考えています。

救急医療や災害医療についても教えてください。

Hf 2 z69949 20260107 007

現在、救急車の応需率は90%を超えていて、26人の常勤医で診療にあたっています。時間外は1人で全科を診ている状況ですが、他科の医師がバックアップとしていつでも連絡が取れる拘束体制になっていて、全科の医師が協力しながら、臨機応変に救急医療に対応しています。災害医療については、渥美半島にある当院も昨年の能登半島地震とまったく同じ状況になると想定し、対策を急いでいます。まず病院の建物は免震構造になっていますのでご安心ください。災害時にも地域医療の中核としての役割を担えるよう、現在、災害拠点病院指定について申請中です。

こちらの病院の魅力はどんなところにあると思われますか?

Hf 3 z69949 20260107 004

昔は大規模病院志向が強かったためか、地元住民でもわざわざ遠くの大きな病院に行く人も多くいらっしゃいました。そういった方が当院に初めて来られると、多くの方が「雰囲気の良さ」を感じてくださるようです。職員の多くが地元出身者であり、親しみを持って患者さんと接してくれています。病院全体の温かみというのは当院の魅力だと自信を持っています。元来、地域の方の努力でつくられた病院なので、「地域の患者さんのために」という想いはスタッフの中に深く根づいていると思います。2年に1度、病院祭を開催しているのですが、医療機能の紹介だけではなく、スタッフが屋台でたこ焼きを焼いたり、住民の方々がダンスや歌を披露したりと、地域住民とのつながりが強いのも魅力の一つです。

医局の雰囲気やスタッフ体制について伺います。

Hf 4 z69949 20260107 010

医局は診療科の隔たりがないので、文字どおり、垣根のない医療を実践できる環境が整っています。大きな病院ですと診療科が分かれていて話もしづらく、一人の患者さんに対する医療も専門に区切られがちですが、当院は規模も大きくないため全科がコミュニケーションの取りやすい医局です。医師同士も仲が良く、若手医師、先輩医師との関係性も良好です。新人医師の指導にも力を入れており、マンツーマン指導で少人数制なので、指導医のもとで手技や検査がしっかりと経験できると思います。特に整形外科は、人工関節手術や骨折手術なども行い、手の外科やリウマチ科も含めて幅広くカバーしています。後進の育成も病院の将来のための大事な役割です。患者さんもまた若い医師たちを温かい目で見守ってくれているので、私もうれしいですね。

最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

Hf 5 z69949 20260107 001

地域に規模の大きな健診施設が不足していたため、移転を機に健診部門の規模を拡大しました。住民健診や各種がん検診にも対応しています。田原市も他の郡部同様に急速に高齢化が進んできており、独居の方や老々介護の方などが増えています。そういった方々はすぐに退院できるわけではなく、長い時間をかけてリハビリをしないと元の生活に戻るのは困難です。当院ではこういった地域のニーズに合わせて回復期や療養期にも対応できるよう、病院の機能を変化させてきました。手術や集中治療の後でもリハビリや長期療養、生活支援まで切れ目のない医療が提供できるようになっています。介護老人保健施設の運営もその一つです。地域包括支援センターが施設内にあり、地域で暮らす高齢者が住み慣れた地域で生活していけるよう、保健・医療・介護・福祉などの相談ができます。今後も地域医療を守ることに全力を挙げてまいりますので安心してご利用ください。

Hf main z69949 20260107 032

吉田 昌弘 病院長

1988年福島県立医科大学卒業後、渥美病院に勤務。1993年に名古屋大学第二内科帰局後、静岡厚生病院で2年間の勤務を経て、1996年10月より渥美病院に勤務。2003年4月に内科部長、2014年に副院長に就任。2022年4月より現職。日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。専門は消化器内科。出身は田原市旧渥美町。

access.png