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愛知県厚生農業協同組合連合会 豊田厚生病院

(愛知県 豊田市)

服部 直樹 病院長

最終更新日:2022/06/16

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地域連携や救急医療を軸に高度な医療を提供

豊田市、みよし市からなる西三河北部医療圏において第三次救急医療を担う「豊田厚生病院」。豊田市・浄水駅からは徒歩数分、東名三好インターからは車で十数分のアクセスの良さも強みで県内外から多くの患者を受け入れている。2022年は、「加茂病院」として開業してからは75年目の節目となり、豊田厚生病院と名称変更して現住所に新築移転してから15年目を迎える。服部直樹先生は同年4月に病院長に就任、「地域における当院のプレゼンス、ブランディング、パフォーマンスの充実、発展に努め、今まで以上に信頼される病院となりたい」と抱負を語る。地域住民が安心してかかれる身近な病院であると同時に、高度で専門的な医療を提供する役割も求められている同院。「救急医療」「がん医療」「地域連携」を3本柱とし、求められるニーズに真摯に応えつつ、さらなる高みをめざした活動が続いている。(取材日2022年5月30日)

こちらの歴史について教えてください。

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当院は、1947年加茂病院という25床の小さな診療所として開業し、翌年、JA愛知厚生連に移管しました。幾度もの増改築を経て病床数を徐々に増やし、2008年現在地に豊田厚生病院として新築移転した際には感染病床6床を含む606床を有することになりました。今でこそ周囲にはマンションや店舗が立ち並んでいますが、移転当初は浄水場があるだけの広々とした平らな土地で、太平洋戦争中は海軍の滑走路があったということです。2020年に開設した感染症内科は、コロナ禍で第二種感染症指定医療機関の司令塔としての役割を果たし、全職員が一丸となり入院加療、抗体療法、ワクチン接種も数多く行ってきました。2021年にはカテーテル室と手術室を組み合わせたハイブリッド手術室を新設、今後は手術支援ロボットを導入する予定です。

地域における貴院の役割や位置づけとはどんなものですか?

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当院は豊田市、みよし市からなる西三河北部医療圏の基幹病院として救命救急センターを有し、がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、地域医療支援病院などの役割を担い、地域の方々を中心とした患者さんの健康の維持・向上に積極的に取り組んでいます。特に救急医療においては地域の要だと思っています。2005年に7市町村が合併し、豊田市はかなり広くなりました。患者さんは山村地域にある病院から高度な治療が必要な方や、隣接する長野県、岐阜県からドクターヘリで搬送される方もいらっしゃいます。当院でも高齢の患者さんは多いのですが、浄水駅周辺は若い世帯が増えており、コロナ禍以前は市民公開講座に若い方々が随分来てくださっていました。どの世代の方にも身近で親しみやすい存在として認知されているのではないかと思います。

特色としてどんなことがありますか?

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内科系から外科系まで幅広い多様な専門の外来を設けていることが特色の一つ。循環器、呼吸器、脊椎脊髄、血液浄化、内視鏡、放射線治療などより集約的な医療を迅速に行う部門があります。大学病院で先端の医療を行ってきた熟練の技術を持つ医師が数多く赴任しており、クオリティーの高い治療を提供できていると自負しています。循環器内科ではカテーテルアブレーション治療を数多く行っており、カテーテルを用いた大動脈弁狭窄症の治療「TAVI」にも対応できるように準備しています。現在はがん治療だけではなく、がん患者さんの就労支援も大きな役割。当院では地域医療福祉連携部に在宅支援、医療相談などに関する多職種が常駐しており、チームとして機能的に行動することができます。がん治療では地域連携パスを生かし、病院とかかりつけ医の「ダブル主治医」という形で患者さんの療養に関わり、就労に関しては医療ソーシャルワーカーがサポートします。

先生は、医療安全の部門と地域連携の部門にいらしたそうですね。

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はい。医療安全は当院に赴任してすぐ部長を務めました。医療安全というと医療事故などのイメージを持たれがちですが、そうではなくどんな小さなミスにも着目し、問題点を共有して重大なアクシデントを予防する取り組み。責任追及ではなく、建設的な意見を出し合う前向きなシステム作りをめざしていました。そうした環境づくりは質の高い病院づくりにつながります。患者さんやご家族ともよく話をしました。大事なことは誠心誠意、隠すことなく説明を尽くすこと。医療安全はいわば病院内部から医療の質の向上を担当する部署で、国で例えるならば総務省。一方、地域医療連携は外部と良好な協力関係を築くことが重要で、病院にとっては外交を担当しているともいえます。どちらも病院運営の観点から大事な両輪。それらがきちんとしている病院はガバナンスがうまくいっていると感じます。この分野に関わってきたことは院長となった今、大きな財産となっています。

今後の展望についてお考えをお聞かせください。

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救命救急センターを有し地域の第三次救急医療を担ってきていますが、この4月から当院のERがさらに充実した体制となってきています。救命救急専門、集中治療専門の医師の存在は非常に重要で、この分野をしっかりしておかないと病院の質が保てません。7月には集中治療センターを開設しましたし、今後も救急体制の拡充を図りたいと考えています。加えて力を入れたいのは「ペインクリニック」。緩和ケアとしての痛みのコントロールや産婦人科と連携した無痛分娩などに結びつけていきたいと考えています。また当院は地元医師会と顔の見える関係を大事にしています。地域連携パスは医師会の先生方の協力もあり、がんパスでは高い稼働率を維持しています。認知症、心不全、脳卒中二次予防などのパスも順調に稼働しています。また、コロナ禍以前は数年に1度、病院祭を開催し病院探検などで盛り上がりました。そうした楽しい企画も少しずつ再開していきたいですね。

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服部 直樹 病院長

1989年三重大学医学部卒業。名古屋第二赤十字病院(現・日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院)、静岡済生会総合病院、青木記念病院を経て名古屋大学医学部附属病院に勤務。同大では主に神経・筋疾患の研究に従事、2009年准教授。1995~2001年は加茂病院の診療にも携わる。2009年3月豊田厚生病院へ。脳神経内科部長、副院長を経て2022年4月より現職。医学博士。日本神経学会神経内科専門医。

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