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半田市立半田病院

(愛知県 半田市)

渡邉 和彦 病院長

最終更新日:2022/08/26

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知多半島医療圏全域をカバーする急性期病院

JR武豊線・半田駅から徒歩10分、半田市役所の隣に立つ「半田市立半田病院」は、知多半島医療圏の急性期医療を担う499床の大規模病院だ。救命救急センターや周産期母子医療センターが設置され、知多半島の3次救急医療機関として地域を支えている。緊急対応を要する脳卒中などにはSCU(脳卒中集中治療室)を設置し、迅速かつ的確な治療に注力。「SCUでは、脳神経外科や脳神経内科の医師が常駐して対応にあたっています」と渡邉和彦病院長。1949年に開設されて以来、地域住民から80年近く頼りにされてきた同院の注目の話題は、新病院構想だ。常滑市民病院と統合し、3年後には移転して新病院となる。統合するにあたっては、2つの病院の地域医療の役割を明確にしていきたいのだという。構想の実現に向けて新な一歩を踏み出した今、渡邉病院長に新病院構想を中心とした話を聞いた。(取材日2022年7月13日)

地域での役割について教えてください。

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当院は、医療人口約60万人の知多半島医療圏を担う三次救急医療機関となっています。緊急を要する脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害については、県内でも早くからSCU(脳卒中集中治療室)を設置しています。SCUは、24時間365日、脳神経外科もしくは脳神経内科の6年目以上の医師が在籍していないと設置できません。常時専門的な治療体制を維持することで、より迅速で的確な対応ができます。もちろん、医師の働き方改革にも十分配慮しています。院内だけでなく、ドクターカーを運用し、救急現場や救急車内でも治療にあたっています。また当院は、愛知県の災害拠点病院の指定も受けており、DMATを3隊持つなどこの医療圏の災害対策の中核も担っています。大規模災害時には応急救護や近隣病院との連携が行えるよう、定期的な訓練や病院実習をしています。

診療内容の特徴を教えてください。

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当院は、脊椎疾患や関節リウマチの手術数が多いのが特徴です。特にリウマチに関しては、リウマチに特化した部門を設け、変形性膝関節症やリウマチ性多発筋痛症などの診療、さらに合併症に関しては内科と連携しながら柔軟に対応しています。また、関節の変形で日常生活に支障を来すような患者さんには、人工関節置換術、人工股関節置換術も行っています。一方、脊椎疾患を領域とする整形外科では、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアに対する低侵襲な内視鏡下手術を積極的に行っています。産婦人科には、NICU(新生児特定集中治療室)が設置され、未熟児やハイリスク児にも小児科医師や未熟児医療専門のスタッフが対応しています。未熟児や病気乳児の発達を助けるため、赤ちゃんの反応に合わせたディベロップメントケアを取り入れ、お母さんのおなかの中と同じように丸まった寝姿勢を維持するなど、赤ちゃんに優しい環境づくりに努めています。

泌尿器科ではロボット支援手術を導入したそうですね。

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今や前立腺がん全摘手術の多くがロボット支援手術で行われている時代です。当院でも2年前に新型機器を導入し、前立腺がんに対する手術を開始しました。今後は、早期子宮体がんに対する子宮全摘術や腎がんに対する腎部分切除術、膀胱がんに対する膀胱全摘術などに適応を広げていく予定です。放射線機器についても、先進の2層検出器を搭載したCT装置を昨年、導入しました。従来のCT画像に加え、被ばくが増えることなくさまざまな種類の解析画像を得ることができます。また、主に甲状腺疾患に利用されるアイソトープ装置についても、新型機器を導入しました。患者さんに投与する放射性物質の量を管理するシステムも導入し、安全で高画質、短時間の検査に努めています。

2025年に新病院を開院予定だそうですね。

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病院を新築し半田運動公園の近くに移転することに合わせ、常滑市民病院と地方独立行政法人化による経営統合を行います。現病院の近隣の方からは「移転は残念だ」というお声もあるようですが、広い駐車場も完備した場所で新しい設備が整った新病院に期待していただきたいと思います。統合にあたっては、今まで担ってきた2つの病院の地域医療が1つになるという意識改革が必要です。職員全員が一丸となって一つの目標に向かって頑張る意識ですね。現在、病院間で人事交流を活発に行い、お互いの果たすべき役割を確認しているところです。当院では超急性期医療、常滑市民病院では回復期と療養の医療と、それぞれの役割を明確にして地域医療を進めていきたいですね。今回のパンデミックで救急患者と感染症患者の両方を1つの病院で診ることがいかに非効率であるかが明確になりました。別の機能を持った2つの病院があることは地域にとって有益なことだと思います。

新病院の構造、機能について教えてください。

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できるだけエレベーターを使わずに済むよう建物は5階建てとなっており、中央棟の周囲に4つのウィング棟を配置します。耐震性に関しては、東南海トラフ地震で予想される最大震度にも耐え得る免震構造建築を採用。外来患者さんの診察や検査、化学療法治療などがワンフロアで完結するような設計にしました。2階は高機能病床と手術室、血管内治療などのエリア、そして3階から5階が病棟です。脳神経外科と整形外科の病棟は最上階で、リハビリテーション室もあります。周囲に高い建物もなく、景色を眺めながらリハビリに専念していただけます。ヘリポートも設置しますから、知多半島のどこからも緊急搬送できるようになりますし、感染症対策についても部屋や病棟ごとに陰圧調整して隔離できるよう設計しています。新病院になっても、地域の皆さまに信頼される病院、頼りになる病院として選んでいただけるよう努めていきますので、ぜひ楽しみにしてください。

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渡邉 和彦 病院長

1991年名古屋大学医学部卒業後、市立四日市病院、公立陶生病院に勤務。名古屋大学医学部脳神経外科研究員、岡崎市民病院脳神経外科医長を経て、2000年半田市立半田病院脳神経外科医長として赴任し、2021年より現職。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。同院での医療安全管理業務に長く携わった経験から、対患者、職員間のコミュニケーションを重視した病院運営を心がける。

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