全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,944件の情報を掲載(2025年1月31日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 豊橋市
  4. 豊橋駅
  5. 医療法人整友会 豊橋整形外科 江崎病院
  6. 江崎 雅彰 院長

医療法人整友会 豊橋整形外科 江崎病院

(愛知県 豊橋市)

江崎 雅彰 院長

最終更新日:2024/10/04

MainMain

小回りの利く病院ならではの整形外科医療を

「豊橋整形外科 江崎病院」は、病床39床の整形外科とリハビリテーション科を中心とした病院。豊橋駅から路面電車の走る駅前大通りを10分ほど歩いた場所にあり、戦前から地域住民に親しまれてきた病院だ。3代目となる江崎雅彰院長は、「整形外科・リハビリ領域において、豊橋市により良い医療を提供する、という共通理念のもと、整形外科とリハビリのスペシャリストになれるようスタッフ全員が日々勉強を重ね、努力しています」と語る。同院の母体となる医療法人整友会の理事長も務める江崎院長は、医療と介護両面から地域をサポートしたいと整形外科クリニックと通所介護リハビリ施設も運営し同院とも連携を行っている。専門性を高め技術を磨いてきた肩膝脚関節等の内視鏡手術を強みとし、術後のリハビリにもしっかり時間をかけていると自信を持って話す江崎院長に、病院の特徴を聞いた。(取材日2023年1月24日/情報更新日2024年9月17日)

病院のあゆみと地域における役割について教えてください。

20230829 1

当院は、先々代である私の祖父が1933年に江崎病院として開業しました。当時は、外科病院で地域のかかりつけ医として近隣の方々の骨折や外傷だけでなく風邪や腹痛など日常的な症状にも対応していました。私は新城市民病院や岡崎市民病院の整形外科で経験を積んだ後、1997年に当院の副院長に就任しました。その翌々年には、「豊橋整形外科 江崎病院」と病院名を改称し、私の専門である整形外科領域とリハビリを主体とした病院となるため法人名も「整友会」と改めました。「整友」の名は、地域における整形外科領域のスペシャリスト集団をつくりたいという思いを込めています。法人内にはほかに2つの整形外科クリニックもあり、思いを共有する8人の整形外科医師が地域医療に尽力しています。39床の入院施設のある当院では、法人内のクリニックで手術が必要になった方の対応や地域の基幹病院で手術を終えた方のリハビリなども行っています。

さまざまな手術の中で、特に注力している手術はありますか?

20230829 2

肩関節を専門とする副院長が中心となって、肩関節の内視鏡手術に注力しています。関節鏡手術は、低侵襲で術後の回復も早いとされる手術ですが、東三河地域ではまだ限られた病院でしか行われていません。内視鏡の技術は進化しており、新しい機器ではスコープの先端にライトもついていますから、外科的手術よりも細部までよく観察できます。腱板・靭帯の修復再建をしたり、関節や腱板のささくれを取り除いたりという細かな手技も関節鏡の得意とするところなんです。医師は、技術のある先生の手術見学や勉強会に参加して専門的な技術を高めてきました。そういった高い技術を駆使して安心安全な手術の提供をめざすことはもちろんですが、術前術後にしっかりと時間をかけて患者さんの不安を取り除くことにも注力しています。小さい病院だからこそ、スタッフ間の連携が取れて患者さんに行き届いたリハビリができることも強みだと思っています。

術後のリハビリにも注力されているのですね。

20230829 3

どんなに良い手術をしても、回復につなげるにはリハビリをきちんと行うことが大事ですから、当院では術後のリハビリも責任を持ってしっかりと行っています。そして、リハビリに関わるスタッフは皆、勉強会やスタッフ間の情報共有を頻繁に行い、スキルも高め合っています。院内のリハビリだけでなく訪問リハビリもありますし、患者さんの年齢層も社会的背景もそれぞれ。そのため当院では、スポーツ班や膝肩班、脊椎班、介護予防班などに分かれて、一人ひとりの患者さんに合ったリハビリを提供するようにしています。通所リハビリでは90分間のリハビリのうち20分は個人のプログラムに沿った個別リハビリを行っています。身体機能評価の結果に基づいたプログラムで少しずつ目標に近づけていきます。

地域医療への取り組みなどはありますか?

20230829 4

高齢患者さんに多いのが、骨粗しょう症による圧迫骨折です。圧迫骨折から寝たきりになるケースも多いので、いかに骨粗しょう症を防ぐかということは、市民の皆さんに啓発していきたいテーマです。それと若年層に多いのが、スポーツ障害。肘・肩・膝のスポーツ障害予防も2つ目のテーマです。市民講座では、この2つの予防テーマに沿って、ケガをしない肩や肘の使い方などの講座と実技や、寝たきりにならないための嚥下訓練や運動、骨粗しょう症にならないための栄養指導などをテーマに年間20回ほどの講演を行い、啓発活動をしてきました。また、スポーツ障害予防では、小学生や指導者へ向けた、ケガの予防やトレーニング法を伝える社会活動も行っています。スポーツ障害によってスポーツを諦めなければいけない子どもたちや、骨折によって寝たきりになってしまう高齢者を少しでも減らしたいと思います。

最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

20230901 5

当院は小規模な病院ではありますが、医師・リハビリスタッフともに自信を持って医療とケアを提供し、小回りの利く病院として地域医療に貢献させていただいています。ですので、これからも地域の方々のために丁寧な診療をこつこつと続けていきたいですね。手術に注力しているとは言いましたが、何でもかんでも手術をするというスタンスで診療を行ってはいません。検査画像だけを見てすぐに手術を勧めるわけではなく、手術をしたほうがいいのか、様子を見たほうがいいのかの見極めは大切ですから、経験に基づいて適切に判断しています。患者さんの置かれている環境などについてもお話を聞いた上で判断していますから、「受診したらすぐに手術を勧められるのではないか」と不安に思っておられる方も、まずは一度ご相談ください。

Main

江崎 雅彰 院長

1988年愛知医科大学卒業。国立名古屋病院(現・名古屋医療センター)を経て、整形外科を専門に新城市民病院、岡崎市民病院で研鑽を積む。1997年江崎病院副院長に就任。2006年より豊橋整形外科江崎病院の病院長と医療法人整友会理事長を務める。

access.png