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医療法人蜂友会 はちや整形外科病院

(愛知県 名古屋市千種区)

村松 孝一 先生

最終更新日:2022/06/16

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スポーツ外傷を含む各専門分野の医師が常勤

覚王山駅2番出口から徒歩2分の場所にある「はちや整形外科病院」。1959年に整形外科有床診療所として開設された歴史ある病院だ。現在は、急性期病院として7人の常勤整形外科医師が中心となり、年間数多くの手術を手がけている。診療の3本柱に掲げているのが、まず椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折、脊柱変形などの腰椎・頸椎の疾患に対する手術と治療。次に高齢者の関節に対する人工関節置換術、そして膝前十字靱帯損傷や肩関節脱臼、肩腱板損傷をはじめとしたスポーツ外傷などの治療だ。副院長を務めるのは、スポーツ・関節鏡部門のチーフを兼任する村松孝一先生。「スポーツ復帰をめざす方はもちろんのこと、力仕事や主婦業など日常生活の中で膝や肩の痛みが気になる方もぜひ相談してほしいですね」と話す村松先生に、病院の診療内容と、専門のスポーツ整形外科について聞いた。
(取材日2018年11月6日/2021年4月1日更新)

まずは、病院の現在までの歴史を教えてください。

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初代院長の蜂谷弘道医師が1959年に、整形外科を専門とする有床診療所として開設したのが始まりです。手術件数が増えたことにより、1971年には規模も拡大して病院となりました。1989年には、現在、受付と待合室のある東棟を新築し、1995年に蜂谷裕道医師が2代目院長に就任。2012年には、東館地下1階にあるリハビリテーション室をリニューアルし、設備の充実を図りました。先代からの意思を引き継ぎ、チーム医療で高い水準の医療技術とサービスを提供していきたいと思っています。人工関節置換術やスポーツ外傷の手術などで早期回復をめざしたトレーニングプログラムを実施しており、手術前のケアにも注力。一般に整形外科といえば、一般外傷や交通事故外傷、骨折などの治療が多いと思いますが、当院ではもう少し踏み込んだ専門的な治療を軸においています。

診療の特徴についてお話しいただけますか?

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脊椎、膝関節・股関節、スポーツ外傷を専門とする常勤医師がそれぞれの部位に特化した外来診療を行い、各自が専門的な技術をもって治療にあたっていると自負しています。手術の多くは、皮膚や関節周辺組織に可能な限りメスを入れずに行うMIS(低侵襲手術)で、体への負担を最小限に抑えることに努めているのも特徴です。小切開手術は痛みの度合いや筋肉の損傷が比較的少ないため、手術の翌日にはリハビリテーションも開始できます。私が担当するスポーツ・関節鏡部門ではリハビリチームの役割が重要で、例えば肩の投球障害の場合、治ってからもフォームが悪いままだと再発することが多々あります。そこで当院ではスポーツに精通したスポーツリハビリ班を設置し、密に連携を取り、復帰できるまでのフォローも手厚く行っています。「たくさん手術をしている病院なのだから、信じてここで手術をしたい」と言ってもらえるような病院になれたらいいですね。

患者さんと向き合う上で、気をつけていることは何でしょうか?

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当院には、他院で保存療法を受けていたけれど思わしくなく、手術を決断して来られる患者さんが多くいらっしゃいます。そのため、初診から「手術してください」と言われることが多いのですが、逆にそこが気をつけないといけないところだと思っています。というのも、時間をかけて検査をしてみたら手術が必要ではなかった、という場合が多いんですね。例えばエックス線検査だけで腰椎椎間板ヘルニアと診断される方は多いのですが、検査時に緊張したことで筋肉も緊張が高まり、その隙間を通っている神経が刺激を受けて痛みやしびれが出ているだけだった、というケースもあります。検査機器を充実させ、保存療法でも大丈夫なもの、手術が必要なものをしっかりお知らせすることが大事ですね。「今が手術のタイミングですよ」という医師の言葉を、患者さんが信じて手術を決断できるかどうかというのも、私たち医師の力量だと考えています。

専門のスポーツ・関節鏡部門ではどんな治療をされていますか?

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整形外科での診療時、湿布を貼って安静にしているよう言われた経験のある方は多いと思いますが、当院のスポーツ整形外科では、元のパフォーマンスに戻すことに配慮し、できるだけ「安静に」と言わないようにしています。合わせて、何が痛みの原因なのかを突き止めることも大切です。例えば膝の痛みでは、扁平足だったり、股関節の使い方が悪かったりと、患部でない部分に原因があることがほとんどです。整形外科の疾患は、今すぐ手術しなければならないというものは意外と少なくて、手術しなくていいものがほとんどなんですよ。ただ、その少ないケースの中で、手術するタイミングを逃すと、後からマイナスを被るということがあります。さんざん悩んで手術を先延ばしにしたまま時が過ぎ、手術しても対処しきれない状態になってしまう方も多いのですが、それは何としても避けたいことですから、私たちも注意しなければなりませんね。

新しい治療法も積極的に取り入れているそうですね。

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脊椎部門では脊椎圧迫骨折に対して保険適用の経皮的椎体形成術(BKP)という術式を行っています。つぶれた椎体をバルーン状の手術器具や医療用セメントを使って骨折前の形に近づけるための手術で、翌日には歩いて帰ることもできます。骨折の危険性と寝たきりのリスクが高い高齢者には特に意義のある手術だと思います。背骨の一部を固めるため、手術後アクティブに動くと患部の上下の骨がつぶれてしまうことがあるため、骨粗しょう症の治療を並行することが重要です。近隣の医療機関とも連携し、骨を強くするためのフォロー体制を整えています。手術を怖がる方は多いのですが整形外科の疾患は基本的に、命に関わるものはないと私は考えています。快適な生活に戻るための手段として、ポジティブに考えていただければと思います。前向きに決断した患者さんに、より良い結果をもたらすために技術を磨き日々精進していますので、お任せいただければうれしいです。

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村松 孝一 先生

藤田保健衛生大学卒業。スポーツ・関節鏡部門のチーフとして力を発揮。専門とするスポーツ整形外科では、元のパフォーマンスに戻すことを意識し、手術前のトレーニングから治療、リハビリテーションまでを提供。治療後も選手が生き生きと活躍できるよう、保存的治療と手術それぞれのメリット・デメリットを踏まえた提案を心がけている。

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