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医療法人輝栄会 福岡輝栄会病院

(福岡県 福岡市東区)

中村 吉孝 理事長

最終更新日:2024/01/17

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質にこだわった医療で地域の健康を支える

1961年に中村吉孝理事長の父が開設した小児科診療所、その後の中村病院を経て、1997年現在の名称となった「福岡輝栄会病院」。57年間福岡市東区香椎宮前で診療を続け、2019年に現在の地に移転をした。移転に伴い、新たな血管造影装置、3テスラのMRI装置、核医学検査装置などを導入。より質の高い医療を提供できるよう環境を整え、病院としてまた一つ新たな階段を登った。「この病院に関わるすべての人々が、健やかで明るい日々でありますように、輝かしく栄えある人生でありますように」を基本理念に掲げ、急性期から回復期、慢性期までの患者を一貫して受け入れる。また、二次救急に対応する病院として、脳卒中や心臓疾患などの救急患者を積極的に受け入れていることも特徴だ。「小児科診療所当時の往診や時間外診療を求める患者さまが居ればそれに応えようとする『町医者マインド』を継承しつつ、高いレベルの医療を地域の人に提供したい」と話す中村理事長に、同院の特徴について聞いた。(取材日2021年2月10日/情報更新日2023年12月7日)

病院の特徴を教えてください。

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当院はケアミックス型の病院で、急性期病床、療養型病床、回復期リハビリテーション病床、地域包括ケア病床を開設し、急性期から地域に戻るまでの患者さまを一貫して受け入れています。福岡市内にはたくさんの病院があり、超急性期病院もあれば慢性期のみを受け入れる病院もありますが、当院はちょうどその真ん中の部分を担っており、地域の医療機関や福祉施設としっかりとした連携を取ることで、治療を終えた患者さまを施設やかかりつけ医にお戻しするようにしています。得意な分野としましては脳神経・脊髄疾患治療部に多数の専門医師を配置しており、脳卒中については、SCU(脳卒中患者の集中治療室)も設け、24時間365日、どのような脳卒中であっても受け入れられるように体制を整えています。また、心臓血管部門にも専門の医師やスタッフの数も増やし、心筋梗塞のような急性疾患などさまざまな治療にも対応できるようにしています。

各診療科の強みやアピールポイントについてお話しください。

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強みとしては脳卒中や心臓疾患を得意としていますが、特に脳卒中においては、血栓溶解療法や血栓回収療法という急性期において重要な治療を常時行うことができます。早期の治療を行うことにより急性期の状態を乗り越えた患者さまについては、回復期リハビリテーション病床で専門のドクターと積極的にリハビリテーションを行い、できる限り元の状態に近いところまで回復を図ってから退院していただくようにしています。また、民間病院の二次救急の病院としては珍しいと思いますが、泌尿器科や形成外科での入院も受け入れており、幅広い診療を行うことで、できるだけこの地域で受け入れるべき救急患者さまは当院で受け入れ、当院から地域へ戻っていただけるよう体制を整えています。最近は、糖尿病センターを新たに開設しました。糖尿病は、網膜症や腎症といった合併症もありますし、他診療科と密な連携によりスピーディかつ質の高い診療の提供を心がけています。

病院の理念を具現化するために、心がけていることはありますか?

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治療に関わる医師、看護師、パラメディカルスタッフなどが充実していないと良い診療はできないため、スタッフが気持ち良く働けることを一番に心がけています。当院のスタッフの中では看護師の数が最も多く、新卒で看護学校を卒業して当院に入職した看護師も、他の病院で経験を積んできた看護師も、結婚、妊娠、出産を経ても辞めずに働いています。2人目、3人目を出産する人も多いので、働きやすいと感じてくれているのかなと思います。雰囲気の良い環境があるからこそ、患者さまへの対応も良くなっていると思いますので、職場環境には今後も力を入れてまいります。また、地域との関わりも大切で、最終的に患者さまが戻っていくのは自宅、つまり地域であって、病院ではありません。皆さまが病院を出た後に安心して暮らせるように全力を尽くし、地域の人から「輝栄会で治療をしてもらって良かった」と言っていただけるような診療を行うよう心がけています。

理事長として、また医師として大切にしていることはありますか?

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私としては、人を育てるにあたりどのように指導するかということがとても大切で、カリキュラムが充実していることももちろんですが、どういう気持ちで後輩を育てていくかについて重点的に取り組んでいます。医師や看護師の世界は経験を積んだ先輩が強い立場になりがちで、場合によっては厳しい指導を超えて、パワハラ的な雰囲気になりやすい職場であると思われます。指導をする側の人は、新人や後輩に上から目線にならないように気をつけ、指導を受ける側の人に「ありがとうございました」と言われるように接していただきたいと伝えています。医師としては、私自身が若い頃に教育を受けたように、患者さまのためにベストを尽くし、できることは徹底的に頑張るという気持ちでいます。それが医師の心構えではないかと考えて仕事をしています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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まずは診療のレベルアップを図りたいです。力量の高いドクターが複数安定して在籍することで、福岡県内でもトップクラスの医療チームとなって、質の高い診療を提供することを目標にしていきたいです。同じように、薬剤師、臨床検査技師、看護師などについても精鋭のスタッフを集め、輝栄会のスタッフは最高レベルだと言っていただけるように職員一丸となって高みをめざしたいですね。地域の人にとって病院を選ぶということはなかなか難しいことだと思います。その際には、クチコミや家族の評判を参考にされることも多いかと思いますが、当院では今後どんどん、当院の良さや強みを積極的に地域の人に届けていきたいと考えています。当院のことをより多くの人に知っていただき選んでいただけるように、インターネットのサイトやSNSなどの情報ツールを駆使して、病院からさまざまなことを発信していきますので、ぜひお役立てください。

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中村 吉孝 理事長

1985年福岡大学医学部卒業。福岡大学病院第二外科医員、九州がんセンター消化器部外科レジデント、天理よろづ相談所病院腹部一般外科医員などを経て、1991年中村病院(現・福岡輝栄会病院)入職、1995年より現職。日本外科学会外科専門医。消化器外科が専門だが、現在は臓器の枠にとらわれない総合診療に注力して取り組んでいる。

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