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社会医療法人財団池友会 青山リハビリテーション病院

(福岡県 北九州市八幡西区)

矢野 公一 院長

最終更新日:2026/01/07

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地域を支える回復期リハビリテーション病院

北九州市八幡西区の旧・青山中央外科病院から移譲を受け、2023年4月に回復期リハビリの専門病院として開院した「青山リハビリテーション病院」。急性期・回復期合わせて28病院を擁する「カマチグループ」の系列病院として、その実績とノウハウを生かしたリハビリを提供している。同院を率いるのは、急性期病院で副院長・外科部長を歴任し、確かな手腕を発揮してきた矢野公一院長。「手には技術、頭には知識、患者さまには愛を」のグループ理念のもと、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、総勢40人とともに先進のリハビリで患者を支えている。開院から間もないながらも、在宅復帰をめざした支援体制を整え、地域の急性期病院やクリニックとも良好な連携を深めている同院。顔の見える地域連携への取り組み、入院中の食事に対する工夫、優秀なセラピストを育成するための環境とシステムづくりなど、幅広い視点で回復期医療に取り組んでいる。そんな同院の特徴や今後の展望について、穏やかで優しい語り口が印象的な矢野院長に話を聞いた。(取材日2025年9月26日)

病院の概要についてお聞かせください。

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当院は、2023年4月に50床を擁する回復期リハビリの専門病院として開院しました。40年以上経過していた旧・青山中央外科病院から移譲を受け、約半年をかけて改修。1階には広いリハビリ室を設け、外観、内観ともにリニューアルしています。主に脳卒中などの脳疾患、大腿骨頸部骨折、腰椎圧迫骨折などの整形外科疾患、その術後の患者さんのリハビリが中心です。対象疾患は比較的限られていますが、急性期リハビリを終えた患者さんを受け入れ、回復期リハビリに力を尽くしています。当院は、五十数年の歴史を持ち、全国に28の病院を展開する「カマチグループ」の系列病院です。その実績とノウハウを生かした先進のリハビリを提供するとともに、グループの教育システムを活用してセラピストの育成にも力を入れています。これによって、質の高いリハビリと高い在宅復帰率をめざしています。

どのような特徴を持つ病院なのですか?

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当院には、リハビリに携わる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったセラピストが40人在籍しています。当グループは、関東で非常に多くのリハビリ病院を展開しており、各拠点のセラピストがオンラインを通じて会議や講習会などを行うことで、ともにリハビリの技術が学べる環境を構築しています。当院の40人のセラピストもその一員として切磋琢磨して学び、先進的なリハビリの習得に取り組んでいます。リハビリは1日最大3時間、365日対応しています。また、ADL(日常生活動作)/IADL(手段的日常生活動作)の評価と訓練、自動車運転免許の運転評価を地域の自動車学校と連携して行っています。交通の便が良く、ご家族も来院しやすい環境の中、自宅復帰に向けた支援体制を整え、患者さん一人ひとりの生活をサポートしています。

4人の言語聴覚士さんが、嚥下に力を入れているそうですね。

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脳疾患の患者さんの場合、しばしば嚥下障害が発生して、食事が食べられない、飲み込めない、場合によっては誤嚥性肺炎という命に関わるような疾患を引き起こします。それにより鼻から胃にチューブを入れる経管栄養の状態や、胃ろうで食事を取ることになります。当院にもそのような患者さんが入院されていますが、言語聴覚士がさまざまな工夫をして、経口での食事が可能な状態での自宅復帰をめざしています。介助を受けながらでもお口から食べられるようになると、家族と一緒に食事を楽しめ、自宅で満足のいく療養生活を送ることができますからね。また、嚥下の改善とともに発声も可能になるため、言語聴覚士の支援は患者さんのQOLを高める上で非常に役立ちます。入院当初から月1回以上のカンファレンスを実施し、退院前にはソーシャルワーカーがリハビリを含めた今後の生活について相談を受け、患者さんとご家族の状況に合わせた提案をしています。

先生の専門分野である消化器と嚥下には関連がありますか?

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私は消化器の中でも主に食道がんを専門にしていました。食道がんの手術は、発声に関与する反回神経近くのリンパ節を扱う非常に繊細な領域です。これを手術中に損傷、または、がんの転移によって機能不全に陥っていると声帯が動かなくなってしまいます。声帯が動かないと嚥下ができず、ごはんも食べられません。そういったことから嚥下機能を確保する大切さは十分にわかっていました。当院の患者さんの6割以上は脳疾患なので、嚥下障害は大きな課題です。以前勤務していた大学病院では、休日はリハビリが休みでしたが、前職の福岡新水巻病院では、すでに20年前から土日祝日、年末年始も休まず実施していました。それが手術後の回復や退院まで期間短縮につながっており、リハビリの力はすごいと感じましたね。当院に着任後も改めてリハビリの重要性を実感しています。患者さんは、次の人生を送るための大切なスキルをリハビリで身につけているのだと思います。

最後に今後の展望についてお聞かせください。

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当院は地域にとってまだ新参者ですので、周辺の急性期病院の方々からの信頼を得ることが第一だと考えています。そのためには、入院患者さんたちに質の高い先進のリハビリを提供し、自宅復帰して「青山リハビリテーション病院は良かったよ」と言っていただけるよう努めていくしかないと考えています。その繰り返しが、当院のスタッフが取り組んでいる回復期医療の意味であり、患者さんや地域の病院、クリニックからの信頼に結びつくのだと思います。また、入院患者さんの平均在院日数は60日弱と長期にわたることが多いだけに、食事には配慮しています。食材の高い時期ではありますが、工夫を凝らして患者さんに満足していただける食事を出して差し上げたいですね。近隣には桜の名所・皇后崎公園があり、保育園や小学校から子どもたちの声が聞こえる穏やかな環境です。この環境を生かし、周辺の散策や子どもたちとの交流などもできればいいですね。

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矢野 公一 院長

1986年産業医科大学卒業。産業医科大学第二外科に入局。東京医療センター、東京労災病院、飯塚病院を経て、1999年に産業医科大学第二外科講師、2003年福岡新水巻病院外科部長・副院長を歴任。2024年4月より現職。日本外科学会外科専門医。医学博士。福岡水巻看護専門学校学校長も務める。

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