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入院や検査のバックアップ体制を生かした
病院で受ける糖尿病治療

医療法人尚愛会 西田橋小田原病院

(鹿児島県 鹿児島市)

最終更新日:2026/02/26

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自覚症状がないまま進行し、気づいたときには病状がかなり進んでいることも多いのが「糖尿病」だ。動脈硬化が進むことで命に関わったり、QOL(生活の質)を著しく低下させたりする合併症のリスクが高くなるため、注意が必要である。しかし、「糖尿病は、治療の進化や丁寧な健康状態のフォローアップによって、健常者と変わらない日常生活や寿命が望めるようになっています」と話すのは、「西田橋小田原病院」の小林由佳院長だ。糖尿病を専門とする小林院長は、薬物療法に加え、病院ならではの充実した体制による食事管理や運動指導、入院や検査のバックアップ体制を生かした治療に注力している。そこで小林院長に、糖尿病の基礎知識や同院の取り組みについて話を聞いた。(取材日2025年12月26日)

糖尿病は、適切な治療とサポートで健常者と変わらない日常生活や寿命がめざせる

Q糖尿病とは、どのような病気ですか?

A

インスリンは、近年では早い段階から使用することもあるという

体内には、血糖を体内に取り込む働きをするインスリンというホルモンがあります。そのインスリンの働きが悪い状態が糖尿病です。インスリンの働きが悪くなると、体内に取り込まれる糖が少なくなり、血糖値が高いままになってしまいます。その結果、血管の柔軟性が失われ、動脈硬化を引き起こします。柔軟性が失われた血管が詰まると脳梗塞や心筋梗塞に、血管が破れると脳出血になります。加えて、細い血管も動脈硬化となり、糖尿病の「三大合併症」につながります。その一つである糖尿病神経障害が進行すると手足の感覚が消失し、糖尿病網膜症が悪化すると失明の恐れがあります。糖尿病腎症が進むと、人工透析や腎移植が必要になります。

Qなぜ糖尿病になってしまうのでしょうか?

A

糖尿病には、初期の自覚症状がほとんどなく、注意が必要

糖尿病は、太っている人がなる病気というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際には太っているか痩せているかに関わらず、なる可能性があります。痩せている方の糖尿病は、もともとインスリンの分泌量が少なく、血糖値が高い状態が続きます。一方、太っている方の場合は、糖尿病になる前は十分な量のインスリンが分泌されていますが、過剰な食事摂取によって肥満の状態が続くことで、膵臓が疲弊してしまいます。それによってインスリンの分泌量が減り、高血糖となって糖尿病を発症します。糖尿病には、初期の自覚症状がほとんどありません。自覚症状が現れる頃には病状が進行していることが多いため、注意が必要です。

Q治療はどのように行うのですか?

A

まずは食事管理と運動指導です。食べたいだけ食べて運動もしない生活が続くと膵臓はどんどん疲弊してしまうので、健康的な生活をベースにすることが重要です。その上で、必要に応じて薬物療法を行います。一昔前まで、インスリンは最後の手段というイメージもありましたが、近年では膵臓への負担を減らして機能を守ることをめざし、早い段階から使用することもあります。以前のインスリンは毎食後の自己注射が必要でしたが、現在は1日1回、あるいは1週間に1回の投与で済む持効型インスリンも登場し、扱いやすくなっています。加えて、血糖値の安定を図り、かつ心臓や腎臓への負担軽減をめざす治療薬も登場し、選択肢が広がっています。

Q糖尿病は治すことができるのですか?

A

糖尿病治療の短期的な目標は、血糖値を適切にコントロールすることです。血糖値が高いと免疫力が低下するからです。そして、血糖値を適切に保つことで動脈硬化の進行を防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞、脳出血、三大合併症の予防が長期的な目標です。例えば「あまり長生きしなくてもよいから、血糖値は高いままで構わない」と考える高齢者がいるとします。動脈硬化のリスクだけを考えれば、その選択肢もあるかもしれません。しかし、免疫力が低下していると風邪をひきやすくなり、肺炎を発症したら命に関わったり、けがの治りが遅くなったりします。健やかな日常生活を維持するためにも、糖尿病をしっかりとコントロールしておく必要があります。

Qこちらの病院の糖尿病治療の特徴はありますか?

A

日常生活のアドバイスを受けられるのも同院のメリット

必要なときにすぐ入院や精密検査ができる点が挙げられます。特に糖尿病患者は、そうでない方に比べてがんの発症リスクが1.5〜2倍程度高いことがわかっています。糖尿病の治療を続けている中で何らかの異常が見つかった場合、CTや消化器内視鏡、眼底検査、動脈硬化の検査などをスムーズに行うことが可能です。また、当院には日本看護協会糖尿病看護認定看護師や糖尿病に精通した管理栄養士、理学療法士が在籍しており、必要に応じて日常生活のアドバイスや、食事管理・運動指導が受けられるのも大きなメリットです。さらに、社会福祉士も在籍しており、医療や介護、福祉に関する相談に応じたり、介護保険の申請をサポートしたりしています。

患者さんへのメッセージ

以前は、糖尿病患者さんの平均寿命は、そうでない方と比較して10年程度短いとされていました。しかし近年では、治療の進化や定期的な通院による全身状態のフォローアップによって、健康な方とほぼ変わらない日常生活や寿命がめざせるようになりました。そして、病院は決して怖い場所ではありません。私自身、診察で怒るようなことはありませんし、治療方針は患者さんとよく話し合い、歩み寄りながら、無理なく続けていただけるよう配慮することを大切にしています。患者さんが健康的に、自分らしく生きていくためのサポートをすることが、私たちの役割です。通院がストレスにならないよう心がけていますので、一緒に治療を頑張りましょう。

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