全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,939件の情報を掲載(2025年3月09日現在)

  1. TOP
  2. 奈良県
  3. 橿原市
  4. 畝傍駅
  5. 医療法人一路会 錦織病院
  6. 錦織 直人 院長

医療法人一路会 錦織病院

(奈良県 橿原市)

錦織 直人 院長

最終更新日:2025/02/12

Hf main z62451 20241217 0029Hf main z62451 20241217 0029

肛門・消化器分野の専門性を追及

「錦織病院」は、1962年に消化器疾患の手術を専門的に扱う病院としてその歴史をスタートさせた。以来、60年以上にわたり診療内容の充実を図りながら地域医療をサポートしてきた。とりわけ肛門疾患、消化器疾患では、専門性の高い診療技術や先進的設備を導入した医療を提供しており、県外からも多くの患者が受診する。小回りが利く規模の病院でありながら、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医などの専門性の高い常勤医師が在籍。入院を必要とする患者のために、30床の入院施設も用意している。地元の奈良県立医科大学附属病院など高次医療機関とも密接な連携体制を構築しており、スムーズな患者紹介また逆紹介を日々行っている。「専門性の高い医療を安定して提供し続けることで、患者さんに選ばれる病院でありたい」と語る3代目院長の錦織直人先生に、特色ある同院の診療内容や注力している診療、病院としての目標について語ってもらった。(取材日2024年12月17日)

病院の成り立ちや地域での役割について教えてください。

Hf 1 z62451 20241217 0001

1962年に私の祖父が開院した病院で、私で3代目になります。当初は胃腸の外科病院としてスタートし、1980年代後半になると消化器手術は大規模病院で行われることが多くなり、肛門疾患の治療や、胃・大腸内視鏡検査に力を入れるようになりました。肛門治療においては、歴代院長が東京山手メディカルセンターで外科技術を学び、長年、先進的な手術を奈良県で提供してまいりました。現在は、肛門疾患、内視鏡検査、消化器疾患を当院の診療の3本柱としながら、生活習慣病の治療、内分泌疾患、健康診断や風邪や腸炎など身近な診療にも力を入れています。皮膚科、循環器内科、整形外科については、奈良県立医科大学附属病院からドクターを招き、さまざまな症状やお悩みに対応できる体制を整えています。入院設備もあり、肛門の手術や日帰りではない大腸ポリープ切除をされた方、炎症性腸疾患や虚血性腸炎で入院が必要な方には入院での加療を行っています。

肛門疾患の診療に強い病院だと伺いました。

Hf 2 z62451 20241217 0010

肛門疾患の診断から内科的治療、外科手術、大腸内視鏡検査、また炎症性腸疾患診療など大腸肛門疾患全般をシームレスで対応できる医療機関は少ないと思います。排便困難や便失禁などの患者さんには、肛門の内圧検査や排便造影検査、内科的治療を行っています。外科的治療については、腰椎麻酔により痛みが少なく肛門の括約筋がリラックスした状態をめざし、最適な手術方法の選択に努め、肛門内圧検査などの機器を用いることで「根治性・安全性・機能温存」を重視した手術を行っています。疾患を切り取るだけではなく、「排便のしやすさ」や「肛門の快適さ」などの機能温存を追求した手術を心がけています。また手術後は、基本的に入院での治療・経過観察を行い、手術後に痛みや出血があった際に対処しやすいことが特長です。24時間看護師が対応しますし、退院後の食事や排便の指導なども入院中に行えるため、患者さんには安心していただけると思っています。

内視鏡検査にも注力されていますね。

Hf 3 z62451 20241217 0005

当院では複数のベテラン内視鏡専門の医師が、毎日胃と大腸の内視鏡検査を行っています。胃の内視鏡検査については緊張と痛みを軽くするために、細径の先進内視鏡を導入し、喉元の局所麻酔と全身麻酔を用い、リラックス状態で受けていただけるよう検査を行っています。大腸内視鏡検査でも鎮痛剤と鎮静剤を用いています。年齢や既往症により薬の量を調整し、痛みや緊張に配慮しながら、短時間で質の高い内視鏡検査を心がけています。ポリープがあった場合、切除が可能な場合にはその場で切除します。出血のリスクが少ない場合は「日帰りでのポリープ切除」を、そうでない場合は1泊の入院による経過観察を行い、サイズの大きい病変でも多くの場合は検査当日に入院加療でポリープ切除が可能です。また出血時の緊急対応や内視鏡的粘膜切除術(EMR)を提供できることも当院の強みです。重大疾患が発見された場合は、連携先の高次医療機関にご紹介しています。

ほかにも注力されている診療がありますか?

Hf 4 z62451 20241217 0007

潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の診療にも力を入れています。私も佐々木義之外科部長も長年勤務した大学病院では、所属していた消化器外科が主に炎症性腸疾患を診る病院で、先進的な内科治療も外科医が行っていました。当院にも多くの炎症性腸疾患患者さんが外来通院されており、炎症性腸疾患の診断から先進の内科的治療、外科手術まで境目のないシームレスでトータルな対応を心がけています。さらに、錦織麻衣子医師は日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医の資格を取得しており、糖尿病や内分泌疾患にもしっかり対応できる体制を整えています。肛門疾患や消化器疾患、健診で来院された患者さんに偶然糖尿病や内分泌疾患が見つかることも考えられ、通院加療される患者さんが増えてきています。糖尿病・内分泌疾患の治療は日々進歩しており、専門性を保ちつつ患者さんの生活を総合的にサポートする医療を提供しています。

今後の展望、読者や地域の方々へのメッセージをお願いします。

Hf 5 2406 nishigori%e8%ae%92 24 0406 0002

基本的には当院が今取り組んでいることについて、さらなるレベルアップ、すなわち「医療提供の質の向上」に努めていきたいと考えています。全国的に見ても、肛門疾患、がんやポリープなどの大腸腫瘍、炎症性腸疾患、便秘や便失禁などの排便障害に対する診療をワンパッケージで対応できる医療機関は限られているので、患者さんにより多くのメリットを提供できるよう、当院の強みをさらに伸ばしていきたいですね。「選ばれる病院をめざす」「感謝の気持ちを持って働く」ことを心がけており、たくさんある医療機関の中から当院を受診して良かったと思っていただけるようスタッフ一同日々精進しています。小規模で風通しも良く、クリニックと総合病院の中間に位置するような、敷居の高くない病院ですので、お尻や消化器の不調、糖尿病などのお悩みはもちろん、がん検診などについても、どうぞお気軽にご相談ください。

Hf main z62451 20241217 0029

錦織 直人 院長

大阪医科大学卒業。奈良県立医科大学附属病院、市立松原病院、奈良県総合医療センター救命救急センター、済生会奈良病院、東京山手メディカルセンターを経て2018年現職。医療に対して信念を持ち、患者のために一生懸命に取り組むことがモットー。日本外科学会外科専門医、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

access.png