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医療法人社団筑三会 筑波胃腸病院

(茨城県 つくば市)

田村 孝史 院長

最終更新日:2024/08/01

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消化器専門病院として質の高い医療をめざす

開院から35年以上にわたって、つくば市と牛久市を中心とする地域の人々のおなかの病気や症状、悩みに寄り添ってきたのが、「筑波胃腸病院」だ。食道から胃、大腸、肛門、肝臓、胆嚢、膵臓など消化器の疾患を専門とする同院。消化器に関する一般外来に加え、胃と大腸の内視鏡検査・治療および腹腔鏡・開腹による手術、鼠径ヘルニア・痔・便秘の専門的な診療および短期滞在外科手術、悪性疾患に対する化学療法や温熱療法など、専門性の高い医療も提供している。そんな同院の院長で、「当院は、大学病院の消化器内科・消化器外科を切り取ってきたようなもので、それくらいクオリティーの高い医療を提供することをめざしています」と気さくに語る田村孝史先生に、同院のことについて詳しく話を聞いた。(取材日2024年7月12日)

最初に、病院の概要を紹介していただけますか?

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当院は、食道や胃、腸、肛門、肝臓、胆嚢、膵臓など消化器の病気を専門とする病院です。病床が60床で、鼠径ヘルニアや痔などの良性疾患から悪性疾患までを、それぞれを専門とする医師が診療しています。胃と大腸の内視鏡検査に力を入れていて、胃の検査は経鼻内視鏡にも対応しているほか、鎮静法を活用することで、苦痛も少なく受けてもらえるよう努めています。入院ができるので、ポリープ切除なども安全性に配慮しながら実施できます。悪性疾患には、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、腹腔鏡や開腹などでの手術、抗がん剤治療、県内でも導入している施設が少ないといわれるハイパーサーミア(温熱療法)などに対応しています。鼠径ヘルニアや痔など良性疾患の治療も得意としていて、ピロリ菌や便秘を専門とする外来診療も行っています。土曜日や日曜日も検査や手術を行っているので、平日は忙しい方でも受診してもらいやすいと思います。

先生が力を入れていることは何ですか?

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私は、鼠径ヘルニアと痔を専門にしています。私と小島成浩医師は腹腔鏡手術を得意としていて、鼠径ヘルニアの短期滞在外科手術にも対応しています。痔については、機能温存を重視し、できるだけ切らないことをモットーに、内痔核へのALTA療法や短期滞在手術など、患者さんの病状や希望に合わせて行っています。痔や鼠径ヘルニアは良性疾患ですから、絶対に手術をしないといけないわけではありません。それに、痔は手術ではなく、排便習慣のコントロールで対処するのが基本で、そうすることが再発予防のためにも大切です。ですから、病気によって患者さんが日常生活でどれだけ困っているのかがポイントです。しかし、気づかないうちに結構悪化している方もいますので、そういう方には手術をお勧めします。また、痔は恥ずかしさなどから受診をためらっている方も少なからずいると思いますが、プライバシーにもできるだけ配慮するよう努めています。

先生は、便秘の外来も担当しているとお伺いしました。

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便秘にもいろいろな種類や原因がありますので、一人ひとりに合わせた診療を提供しています。その中で、原因が悪性疾患のこともあり見逃すわけにはいきませんので、便秘の方には大腸内視鏡検査を受けてもらうようにしています。治療も行いますが、便に関して患者さんに知ってもらうことを大切にしています。例えば、便は別に毎日出さなくても良いんです。毎日、便をしないといけない。それも、バナナのような便を出さないといけないなんて、法律で決まっていませんよね(笑)。それに、膝や腰が痛くなったり、視力が落ちてきたりしたら年のせいだと思うのに、胃腸だけはずっと20歳だと思って食事をしていませんか? 膝が痛い時に走らないように、胃腸も休ませることが大切です。それに、何年も便秘に悩まされてきたという方の場合、病院に来たからといってすぐに治せるわけでもありません。そういったことも患者さんに理解してもらえるよう努めています。

診療や病院を運営する上で心がけていることはありますか?

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良性疾患は命に関わるようなことはほぼありませんから、手術をした後に悪化するようなことがあってはなりません。そのことは一番心がけています。また、患者さんには耳の痛いようなことも伝えなくてはいけないことがありますし、お尻などはデリケートな場所ですから、患者さんとの信頼関係を築くことも大切にしています。院長としては、患者さんのためは大前提として、私は職員を一番大切にしたいと思っています。病院はサービス業ですし、本当にいろいろな患者さんがいらっしゃいます。時には、胃腸病院と大きく書いてあっても、咳が止まりませんとか、湿布を出してほしいといった患者さんも来院され、対応しないといけません。患者さんに寄り添う、優しく接するといっても、そのためにはスタッフに頑張ってもらわないといけませんし、この病院で働いていて良かったなと思ってもらわないといけません。よって、スタッフを一番大切にしたいと考えているのです。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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現在の建物は老朽化しているほか、内視鏡検査などは数が多く患者さんをお待たせしていることなどもあって、病院の増築を予定しています。新しい病院は、一般的な鉄筋コンクリートではなくすべて木造で、あまり病院らしくないスタイリッシュな建物にして、外来や検査などの機能をそちらに移します。温かみのある木の空間にやわらかな自然光が差し込む、患者さんがくつろげる空間をめざしています。現在の建物はリフォームして、健診などのスペースにする予定です。そして、当院は消化器を専門とする病院ですが、特に常勤はそれぞれ、どこに出しても恥ずかしくない医師がそろっています。そういう意味では、大学病院の消化器内科・消化器外科だけを切り取って、ここに置いてあるようなもので、それだけクオリティーの高い診療を皆さまに提供できるよう努めています。おなかの病気や症状、お尻や便などのことでお悩みであれば、気軽に相談にお越しください。

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田村 孝史 院長

2003年弘前大学卒業。八戸市立市民病院、都立駒込病院勤務、筑波大学大学院消化器外科講師などを経て2016年より同院。2018年より現職。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。医学博士。専門は、鼠径ヘルニア、内痔核に対する短期滞在外科手術。

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