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独立行政法人国立病院機構東埼玉病院

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正田 良介院長
Ryosuke Shoda

プロフィール1980年信州大学医学部卒業後、国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)内科臨床研修医、同消化器科後期臨床研修医、米国タフツ大学留学、国立病院医療センター国際医療協力部厚生技官、同第一総合外来医長、同教育部長併任、同総合外来部長(教育部長併任)などを経て、2010年に東埼玉病院副院長。2016年より現職。日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。 

人生を考える医療で難病患者に寄り添う

蓮田駅からバスに揺られること15分。緑のあふれる広大な敷地の中にあるのが「東埼玉病院」だ。一貫して難病や希少疾患などの慢性期患者の診療に専門的に取り組んできた同院は現在、筋ジストロフィーや筋萎縮性側索硬化症といった神経・筋難病や重症心身障害者や障害児・者、結核やエイズの治療など、必要ではあるものの、必ずしも民間医療機関では積極的に対応しきれていないセーフティーネットとしての医療、そしてそれらを支える回復期リハビリテーションや在宅医療に、公的医療機関として取り組んでいる。そんな同院の院長を務める正田良介先生は、同院の特徴や良い部分を生かしながら地域に貢献していくことをめざし、在宅医療のネットワーク構築や地域への啓発活動にも取り組んでいる。そんな正田院長に、同院のことや一般にはなじみの薄い難病の治療について話を聞いた。
(取材日2019年8月2日)

病院を紹介していただけますか?
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当院は1944年に開設されました。もともとは傷痍軍人のための、主に結核の患者を診る病院でしたが、戦後に国立病院となり、引き続き結核を中心に診療をしていました。その後、結核の根治がめざせるようになり、入院が必要な患者が少なくなったことから、徐々にさまざまな病気を診療するようになりました。つまり開設当初から急性期を診るのではなく、慢性期の専門的な医療、一生かかるような病気を診る、他ではできないような医療を提供する病院ということを一貫してきました。現在、病院としては大きく2本の柱があり、1つが難病と呼ばれるような慢性の治すことが難しい病気に対して専門的な医療の提供。もう1つは、それらの病気は治らなくても条件を整えたり、あるいは急性期からの患者にリハビリテーションなどを経て、在宅医療へスムーズにつなげることです。そして、当院は医療機関であると同時に、障害者の福祉施設という面があるのも特徴です。

具体的には、どのような病気が対象になるのですか?
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重症心身障害者や筋ジストロフィーをはじめとする神経・筋疾患、結核やエイズなど、民間の医療機関では対応できないセーフティーネット系医療を必要とする疾患です。その中でも筋ジストロフィーがもっとも多く、人工呼吸器が常に100台近く稼働しているのですが、約3分の1が群馬県や栃木県などの北関東を中心とした埼玉県外からの患者さんです。神経難病については、ALS(筋萎縮性軸索硬化症)などの変性疾患が多く、ほかに全身性エリテマトーデスをはじめとする膠原病も診ています。また、神経・筋疾患では埼玉県の難病診療分野別拠点病院、埼玉県のエイズ治療中核拠点病院、結核病床のある第二種感染症指定医療機関にもなっておりますので、埼玉県全域から患者さんが来ています。また、それらの診療を支えるという意味で在宅医療と回復期リハビリテーションにも取り組んでおり、在宅医療については総合診療部門が難病ではない方も含め対応しています。

難病の治療に関する最近の傾向などはありますか?
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病気そのものの治療としては、例えば、筋ジストロフィーでは、遺伝子のどこに異常があるというのはわかっているものもあり、治療薬は開発されつつありますが、まだ根本的に治療ができるようにはなっていません。しかし、うまくコントロールができるようにはなってきているので、人工呼吸器を使ったりしながら生活を続けられる期間が長くなってきています。その分、現場で働いている医療従事者からすると難しくなってきています。難しいというのは、一つは在宅医療になることです。今は在宅でも人工呼吸器を使うことができますので、できるだけ長い時間をご自宅で過ごして、重症になってどうしようもなくなったら入院をするというようになりました。つまり、入院をするときには症状が悪化していますから、対応するのがものすごく大変だという面はあります。しかし、少しでも長く生活ができるのは良いことだと思いますし、それが私たちのやりがいでもあります。

病院を運営するにあたって、心がけていることを教えてください。
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当院では、これまで話したように現代医学でも完治が難しい病気の患者さんを、中には何十年という長期に入院している患者さんを診ています。そのような方々にどのような医療を提供すれば良いのかということで、当院ではそれを、「人生を考える医療」と表現しています。これには2つの意味があって、1つは、当院の患者さんが、どのような人生を送るのが良いか一緒に考えることです。難病でも天寿をまっとうする人もいれば、病気でもう少し早くに亡くなる人もいる中で、それまでのその方の人生を、できるだけその方が望むように医学的に正しい形でサポートすること。もう1つは、職員自身が、医療の専門職としてどのような人生を送っていきたいのかです。常にその2つのことを念頭に置きながら、医療に取り組んでいくようにと職員には話しています。

最後にメッセージをお願いします。
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一般的な病院は、地域の方々にどんどん利用してもらうのが仕事ですが、当院は今日もお話ししたように少し違います。だからといって、いつまでも引きこもっていたら、もしかしたら、ここになくてもいいのではないかと地域の人から言われてしまうかもしれません。それに、今まで当院が担ってきた医療を継続する基本方針に変わりはありませんが、令和の時代となっても変わらずそれを継続していくためには、職員と病院自体が社会の要望に応えるために変わっていかなくてはいけないと考えています。ですから、最近では市民公開講座や広報などもしていますし、当院がこの地で存続していくために、皆さんに当院のことを知ってもらって、ほかの医療機関とも連携しながら、当院で診るべき患者さんには来てもらえるように取り組んでいきたいです。当院が持つ良いところを残しながら、今後も患者さんや地域に貢献していきたいと思っています。

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