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医療法人社団清心会 至聖病院

(埼玉県 狭山市)

中島 秀人 病院長

最終更新日:2023/06/06

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専門や強みを生かし地域ニーズに幅広く対応

埼玉県狭山市。川越市にも近いエリアにある「至聖病院」は、高木正人理事長が1985年に設立して以来、狭山市や川越市の地域医療に貢献してきた病院だ。現在は、高齢者にニーズの高い内科と整形外科を中心に、二次救急に対応する急性期医療、地域包括ケア病床を活用した慢性期医療などに対応している。2018年より病院運営を担う中島秀人院長は整形外科出身。手外科の専門性を生かし、農業従事者に多い手の変形性関節症の治療にも注力している。また病院の特色や疾病啓発を積極的に発信していきたいと市民フォーラムなども開催してきた。新型コロナウイルス感染症の流行に際しても診療や検査による地域貢献に加え、地域を支える病院として、住民への正しい医学情報の発信に努めてきたという。そこで、地域に根差して、地域医療の窓口的な存在として機能する同院について、中島院長に取材した。(取材日2022年6月1日)

こちらの病院の成り立ちや特徴を教えてください。

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当院は狭山市の地域医療に尽力する目的で、1985年に高木正人理事長が開設した病院です。この辺りは東京方面からの通勤圏内で川越市も近く、自動車産業などの工場群があり、活気のある地域です。農業従事者の方も多く、田植えなど繁茂期には患者さんが減るなど地域ならではの特徴もあります。診療面では、内科と整形外科を中心に地域に根差した診療を行い、二次救急対応の病院として救急医療にも対応しています。整形外科で手術を行うことも多いため、術後の観察が必要な患者さんの管理ができるリカバリールームも設置しています。地域包括ケア病床が10床あり、急性期治療後、リハビリテーションが必要な方や、在宅には戻れない患者さんを受け入れ、在宅介護患者さんのレスパイト入院にも対応しています。狭山市は大きな病院が少ないため、近隣の開業医からの紹介も多く、「顔の見える連携」を心がけて病病連携、病診連携を行っています。

整形外科には、どのような特徴がありますか。

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整形外科では、高齢の方の骨粗しょう症が関係した外傷や骨折、股関節などの病気の方も多いですね。もともと私が手外科を専門としているため、上肢、肩、腕、手首、手の外傷や病気の患者さんも多く来られます。最近、中高年の女性に多い病気として注目されているへバーデン結節やブシャール結節などについても、薬物療法やテーピング、手術などの治療を行っています。農業に従事する方が多い地域ですから、手指の変形性関節症の患者さんは多いですね。他の診療科と連携した診療も特徴で、関節リウマチについては、近隣のリウマチクリニックとの病診連携で、薬物療法から、変形した関節の手術を視野に入れた治療まで、患者さんの症状や希望に応じた治療が地域で提供できるようにしています。また、乳がんや、子宮・卵巣がんの治療を受けた患者さんは、若くても骨粗しょう症発症のリスクが高くなるケースがあるので、内科と連携して診療を行っています。

健診分野や内科の特徴についても教えてください。

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健診分野には開業当初から注力し、健診・人間ドックの専用棟を設けているほか、近隣の事業所などへの巡回健診、企業健診にも力を入れています。労働中のケガや予防接種、感染症に関する発熱の相談などにも対応するなど、地域の事業者とも積極的なつながりを持っています。また乳がん検診は非常勤医師が行いますが、検査結果に異常のある場合は、医師の常勤先の病院と連携して精密検査や治療を受けられる体制を整備しています。内科は幅広く対応していますが、特に高齢者のニーズの高い糖尿病や循環器疾患などの診療に力を入れています。先ほども申し上げたように乳がんや婦人科系のがんでホルモン治療を受けている場合は、40、50代でも骨粗しょう症の合併症を持つ人が多いため、内科と整形外科の両面から診ています。この規模だからこそのフットワークの良さを生かし、診療科の垣根を越えて患者さんをフォローアップするのも当院の特徴ですね。

コロナ禍でも多様な取り組みで、地域貢献したとのことですね。

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そうですね。徹底した感染症対策のもとでのPCR検査会場や発熱者用外来の開設、感染患者さんの診療に加え、事業所でのクラスター発生時には出張PCR検査のために現地へ赴くこともありました。医療機関として非常に厳しい状況ではありましたが、地域の皆さんの健康を守り不安を解消できるよう、リスクへの配慮、そして通常医療を維持することは、地域に密着した当院の使命であると考えて尽力しました。職員も頑張ってくれましたね。また早い段階から、院内外に対して、新型コロナウイルス感染症や感染症対策に関する情報の提供に努めてきました。情報を共有して感染症に対するリテラシーを高めることで、職員の離職防止にもつながったと思います。今後も、院内ではSNSを活用して、院外にはホームページを通じて、正しい情報を提供することを心がけるとともに、アフターコロナを見据えていっそう働きやすい環境の構築にも努めていきたいと考えています。

今後の展望について聞かせてください。

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病院の機能分化が進む中で、当院のような規模の病院は、得意な分野や特色ある診療、地域で果たす役割を明らかにして、積極的に発信すべきだと考えています。コロナ禍が落ち着いたら、市民フォーラムなどの取り組みも再開して、情報発信や疾病啓発に取り組んでいきたいと考えています。そして、内科と整形外科に主力を置き、健診事業にも注力する病院としての強みも生かし、地域に求められる医療ニーズに応えていきたいと思います。特に、超高齢化の中で注目される、筋力や身体機能が低下するサルコペニアや、心身が弱った状態であるフレイルの予防にも力を入れ、患者さんやご家族に対する指導やリハビリテーションに取り組んでいきたいと考えています。そして、どんな病気も早期発見、早期治療が重要ですから、地域の皆さんに気軽に当院を受診していただけるように、通院しやすい環境づくりや、地域のネットワーク整備にも取り組みたいと思います。

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中島 秀人 病院長

1984年防衛医科大学校卒業。自衛隊横須賀病院・自衛隊舞鶴病院・自衛隊大湊病院で勤務し、防衛医科大学校医学研究科修了。New Zealand Auckland大学で整形領域の基礎研究にも取り組む。海上自衛隊医官退職後、保谷厚生病院を経て2005年より至聖病院整形外科に勤務。2018年より現職。専門は手外科。日本整形外科学会整形外科専門医。健康維持のために自宅でトレーニングにも励む。大阪府堺市出身。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック半日コース/4万3500円(税込み)

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