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医療法人慈正会 丸山記念総合病院

(埼玉県 さいたま市岩槻区)

丸山 正統 理事長

最終更新日:2024/12/25

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昔も今もこれからも岩槻の人々のために

1896年に設立されて以来128年にわたり、岩槻の街とともに歩んできた「丸山記念総合病院」。地元の住民によく知られている存在だが、丸山正統理事長の専門分野である婦人科、特に子宮鏡の分野では広域から患者が訪れ、近隣の大学病院や総合病院などからも患者が紹介されてくるという。診療科は17を数え、急性期医療を核に救急から回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟まで備え、連携している医療施設からの紹介で短期のレスパイトも受け入れている。産婦人科医として祖父、父に続く3代目で、今も現場で多くの医師・スタッフを率いる丸山正統理事長に話を聞いた。(取材日2024年9月4日)

設立から120年以上。今や地域になくてはならない存在ですね。

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設立は1896年、明治29年になります。設立時は産科と内科のみの小さな診療所でしたが、岩槻の町の発展とともに規模を拡大し総合病院に。今は救急のほか17の診療科と人工透析・内視鏡の専門施設、6つの専門の外来を有しており、許可病床241床の病院となりました。総合病院のため、地元の方には頼りにされていると自負しています。不妊治療から急性期医療、救急、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、また同じ法人内に健康診断施設、訪問看護ステーションもあり、連携することで出産前から患者さんをサポートし「在宅医療の支援」まで地域の方の一生に医療を通じて関わらせていただいています。当院は水曜休診で土・日曜日は診療というスタイルです。ただ職員の生活もありますので、数年前から第1日曜だけ休診にさせていただいています。

産婦人科が特徴的とお聞きしています。

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私の祖父の代から産婦人科医で、父、私と3代続いています。患者さんも3代続いている方もいて、妊婦さんが祖母も母もこちらで生まれました、と言ってくださる方もいらっしゃいます。不妊治療は20年以上前から取り組んでいまして、よほど特殊な治療や処置以外はほぼ当病院で治療が完結できます。私が専門的に取り組んでいる子宮鏡は、検査や手術件数も実績を重ねています。実は妊娠に関して子宮内の環境を整えるというのも大切なことで、当病院では不妊治療だけでなく妊娠を希望される方のために、早い段階から子宮内環境を整えるところから関わらせていただくこともできます。また出産時の脳出血のリスクを下げるべく追加料金なしでご希望により脳のMRI検査ができますし、妊娠中に何かと問題の多い歯の健康管理・ケアもさせていただいています。お産についても当病院にお任せくださる患者さんも多くいらっしゃいます。

子宮鏡下術は遠方から来られる患者さんも多いそうですね。

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例えば子宮内に何らかのポリープ状のものができた時、当病院では患部のみを子宮鏡で摘出し、子宮を温存させることが望めるケースでは子宮鏡下術を行います。低侵襲の手術は患者さんの負担軽減につながり、お仕事への早期復帰や手術翌日に帰宅していただくことも可能となります。そういった手術をご希望される方や、他の病院からのご紹介で遠方から患者さんが来院されることもあります。またコロナ禍で中断している妊婦さんを対象としたダンスプログラムは再開をめざして検討中です。さらに、女性の健康について、これは外科の領域ではありますが、乳がんの検査と治療では、当院は女性医師と女性の診療放射線技師がおり、オール女性スタッフでマンモグラフィや乳房エコーなどの検診を行うことができます。また乳がん治療に加えて乳房形成・再建も専門として行っております。治療後もなるべく左右差のないきれいな乳房を残すことができるようになってきています。

消化器疾患などの治療は地域の窓口のような存在だそうですね。

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地域の先生方とは連携を密にしていて、何かあればまず当病院へご連絡をいただき、必要に応じてさらに自治医科大学附属さいたま医療センターなど高度急性期病院にご紹介しています。医療の窓口的な存在ですね。地域の先生方とはお互いに顔の見える関係でなくては安心して患者さんをご紹介いただけませんので、良い関係が築けるよう普段から意識しています。また患者さんご本人はもちろん、ご家族やご自宅の事情を考慮した上でスムーズな入退院をお手伝いすることも私たちの役割。退院時、ご自宅だけでなく別の病院に移る際にも、患者さんご本人・ご家族、先方の病院ともやりとりをしてできる限りのサポートさせていただいています。

地域の方々へのメッセージをお願いします。

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私は常々、スタッフには楽しく、かつ高いレベルで働いてほしい、プロフェッショナルを極め意識を高く持ってもらいたい、と思っています。また強力なリーダーシップとパワーハラスメントは表裏一体だと考えていて注意しています。私自身は自分の疲れやつらさで、例えば救急の患者さんなどを断ることは決してせず、今も何かあれば産婦人科の一医師として現場に駆けつけます。病状によっては最初から適した病院への搬送をお願いすることもありますが、可能な限り受け入れて治療ができるよう常に努力し、今後も地域のニーズに合わせて進化していきたいと思っています。どんな病気も早期診断・早期治療が鍵。少しでも調子が悪いことがあれば、早めに来院していただければと思います。

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丸山 正統 理事長

1990年順天堂大学医学部卒業。2000年丸山記念総合病院産婦人科勤務。2017年副院長就任。2023年理事長就任。日頃から慣用句やことわざを多用するが、最近はなかなか若い医師やスタッフにすぐに通じないことが多く、その状況もまた楽しんでいる。漢方薬にも造詣が深い。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。日本産婦人科内視鏡学会理事、日本子宮鏡研究会常務理事。

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