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医療法人社団協友会 メディカルトピア草加病院

(埼玉県 草加市)

金平 永二 院長

最終更新日:2020/11/25

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身体への負担の少ない内視鏡外科手術に注力

東武伊勢崎線の谷塚駅東口から徒歩約2分にある「メディカルトピア草加病院」は、良い意味で病院らしさの感じられない病院だ。高級ホテルを彷彿とさせるシックで上品な内装やインテリア、病室も酸素配管端末などの医療設備を一見して見えないように工夫。医療の基本は確保しつつ、サービス業としての医療を意識した造りや体制を整えている。同院では、地域医療を支える内科系診療科目の他に、専門性の高い内視鏡手術を行っている。また、臓器温存や身体への負担の少ない治療に注力している。病院とともに自身の進化の勢いも衰えない金平永二院長にさまざまな話を聞いた。(取材日2018年5月14日)

とても特色のある病院づくりをなさっている印象です。

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当院は2012年に大きく様変わりをし、それまでの約150床から80床へと変更。それまでの地域医療の要として役割も進化させつつ、内視鏡外科手術を特色とした病院へと生まれ変わりました。当院は大規模総合病院のようにどんな部門も充実した布陣を敷くのではなく、私の担当する直腸腫瘍に対する経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー(TEM)と胃粘膜下腫瘍手術をはじめとする消化器疾患の内視鏡外科手術を中心に、婦人科手術、小さな針孔のみで手術を行うヘルニア手術など可能な限りの臓器温存と、患者さんへの体の負担をできる限り低く抑えることができる内視鏡手術が特徴の病院です。臓器温存に関しては内視鏡手術はとてもメリットがあり、胃の全摘出を言われた方が当院の内視鏡手術で摘出部分を最小限にすることで、大部分の胃を残すことができたという事例もあります。

他の医療機関との連携について教えてください。

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専門的な医療の提供をしている病院ですから、当然不得意分野があります。例えばがん治療の場合、当院で臓器温存をしながら内視鏡手術をして引き続き抗がん剤治療の必要がある場合には、同じ上尾中央医科グループ内の抗がん剤治療に対して実績のある病院にご紹介するなどしています。他にも同じクループ内には当院では行わない肝臓や肺の手術に専門的な技術を持つ病院などさまざまな病院があり、強固な連携体制を構築しています。また長年地域医療の要として存在してきた当院ですから、地元の診療所・クリニックの先生方との連携も大切にしています。当院で手術後、継続的な投薬や経過観察が必要な場合は診療所やクリニック、年に1回の大きな検診は当院でというように地域ぐるみでひとつの総合病院となれるようなイメージで取り組んで行きたいと思っています。

ヘルニアや婦人科、胆石症手術について聞かせてください。

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当院は可能な限りの「臓器温存」を心がけています。特に婦人科手術の場合は、その後の患者さんの人生を考えるとき、妊娠できる可能性を保つことは大きな意味を持ちます。当院の小堀婦人科長は手術の経験も豊富で、疾患部分はしっかりと除去しながらも最小限に抑える高度な技術を持っています。また、ヘルニア部門の金平文センター長は、腹腔鏡下で2ミリ、5ミリといったわずかな穴を腹部に開けてヘルニアの手術を行います。これは患者さんへの負担が少なく、手術翌日から仕事に復帰される方も多くいらっしゃいます。また胆石症治療では単孔式内視鏡手術を早くから導入し実践しています。これは約2cmのきずと2mmの針孔で行うもので術後しばらくたつと手術跡もわからないくらいになります。

遠方や海外からも患者が来院していますね。

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遠方や海外からの患者さんの場合、ご自分で当院を探してこられる方が半数以上いらっしゃいます。それだけ自分の身体の一部を失いたくないという切実な思いがおありなのだと思います。その思いに誠心誠意お応えしたいと思っていますし、これまで多くの方々の期待に応えてきたと自負しています。今後は海外の方々でも安心して当院で治療を受けていただけるよう、語学や習慣を熟知した人材の確保などひとつずつ課題をクリアし進めたいと思っています。また当院で手術を受けられた患者さんの中には術後の検診等で遠方から来院される方もいらっしゃいます。当院では検診等の際の予約は来院の必要は無く、検査と検査結果の報告・受診まで一日で終了します。このシステムは職員の自主的な発案によるもので、医療はサービス業であるという職員の意識の高さの現れのようでうれしく思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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できるだけ当院に治療や手術でお越しになることのないよう、ぜひ健康でお元気でいてください。当院が潰れてしまうくらい、皆さんが健康で笑顔でいて下さることが私の願いです。そのためには検診や検査を必ず受けていただきたいと思っています。当院でも各種検診や人間ドック、「苦痛を抑えた内視鏡検査」などの予防医療の分野を今後強化していきたいと思っています。もし何らかの疾患が見つかっても早期ならば、私たちの得意分野を活かして臓器温存も可能になります。私たちは職員が皆、笑顔で幸せな人生が送れることをめざしていますが、患者さんが健康を取り戻し笑顔で人生を送る手助けをする存在でありたいと願っています。セカンドオピニオンもお気軽にご相談ください。

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金平 永二 院長

金沢大学医学部卒業後、附属病院や関連病院勤務を経てドイツ留学。Gerhard Buess教授のもとで内視鏡外科手術を学び帰国。再度の大学病院勤務後、フリーランスの道へ。国内外で執刀。2005年四谷メディカルキューブ ・きずの小さな手術センター長 、2008年上尾中央総合医科グループ内視鏡外科アカデミー代表、上尾中央総合病院外科診療顧問。2012年院長就任。趣味はスノーボードから園芸、料理と幅広い。

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