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医療法人社団敬寿会 わらび北町病院

(埼玉県 蕨市)

乾 多久夫 院長

最終更新日:2020/11/25

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総合診療と笑顔で患者を支える療養型病院

蕨市の閑静な住宅街の中にある「わらび北町病院」は、半世紀以上の長きにわたり地域医療に貢献し続け住民から愛されている病院だ。院内は明るいパステル調で整えられ、乾多久夫院長の笑顔あふれる明るい人柄が表れている。同院は現代の高齢化社会においてニーズの高い療養型病院として重要な役割を担っており、他の病院から長期入院が必要な数多くの紹介患者を受け入れ、頼りにされている。乾院長は、早期から総合的に診療ができる医師の育成に取り組んできた防衛医科大学校の出身。自衛隊勤務や震災の被災地での医療経験も豊富で、全人的な医療に真摯に取り組んでいる。そんな乾院長に、同院の特徴や医師としての考え方などを聞いた。
(取材日2016年1月27日)

病院の歴史や理念を教えてください。

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当病院の基礎となる「浅野医院」が開院したのが1962年。その後、「浅野胃腸病院」として主に消化器外科の領域を中心に地域医療に貢献し、1998年には一部病床をニーズの高かった医療療養病床へと変更し、介護療養病床の割合を徐々に増やしながら、2011年に現在の「医療法人社団敬寿会わらび北町病院」となりました。現在は医療療養17床、介護療養43床を有する療養型病院です。私は防衛医科大学校から航空自衛隊へ進み、2013年に防衛省を退官後、当院院長に就任しました。基本理念は「全人的医療を通じて患者さまとご家族の皆さまの心と体を元気にする病院」「安心、安全、安定した医療介護サービスが提供できる病院」です。病気だけを診るのではなく、患者さんを取り巻く環境や背景に配慮して診察するよう心がけています。スタッフは技術と知識の研鑽を積みながら、笑顔を絶やさず、誠実で愛情あふれる姿勢で日々の業務に取り組んでいます。

療養型病院として、地域でどんな役割を担っていますか?

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急性期の病院で入院加療を受けられた後の長期入院や、急変リスクの高い慢性疾患をお持ちで在宅療養が困難な方、諸事情で在宅医療が困難な方などを受け入れることでお役に立っています。また、地域の方々のかかりつけ医療機関として外来診療も行っています。私は小さい頃から歌うことが好きだったのですが、当院に多くいらっしゃる長期入院患者さんの気分転換やリハビリとしてもいいのではないかと考えて、歌の練習を定期的に行っています。歌は大脳への刺激にもなりますしね。今は七夕会やクリスマス会などの病院イベントの場で披露しています。こうした取り組みを通じ、患者さんの入院生活の質を少しでも高めることができれば、と考えています。院長としては、職員がいつも笑顔で職務にあたれるような環境を整えることに気を配っています。笑顔でのあいさつが交わされる雰囲気こそが患者さんと家族の方々の心の平安につながるものと確信しているからです。

外来診療の内容についても教えてください。

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一般内科では生活習慣病対策、消化器科では腹部超音波検査と上下部消化管内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)による診断のほか、内視鏡的大腸ポリープ切除も行っています。循環器科では、高血圧や糖尿病の治療に加え、心臓超音波検査やホルター心電図検査を活用し、弁膜症、不整脈、慢性心不全なども診察しています。肛門内科では痔疾患の保存的治療を行っているほか、粉瘤などの皮膚のしこりに対する外科的処置や外傷による切創に対する皮膚縫合などの外科的処置も行っています。毎週水曜日には、非常勤ですが経験豊富な医師によるペインクリニック(痛みの治療)を行っています。当院では多くの防衛医大出身の先生方にご活躍いただいていますが、同大は昔から総合臨床医の育成を重視してきました。私も自衛隊で隊員のメンタルヘルスまで手がけました。ですから、何科にかかったらよいかわからないという方も安心して受診してください。

医師をめざしたきっかけは何だったのですか?

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私が高校3年の時に父が胃がんで胃の全摘術を受けたことがきっかけです。親ががんで死ぬかもしれないという窮地から救ってくれた外科医という存在に憧れ、命を救う仕事に魅了されました。その後、防衛医科大学校へ進み、卒業後は航空自衛隊に入隊。それと同時に防衛医科大学校病院第一外科(当時)で消化器外科の道へ進みました。自衛隊在職中は大学で消化器外科肝胆膵グループに所属し、腹部超音波検査を中心にさまざまな検査手技と手術も経験し、自衛隊の医官として、インドネシアのジャワ島沖で発生した地震の際に国際緊急援助活動先遣調査チームの一員となって現地へ赴きました。また東日本大震災では、航空自衛隊松島基地周辺の住民の方々に対する巡回診療も経験し、災害弱者を災害から守る対策の重要性はもちろん、災害弱者を減らすための日頃からの「かかりつけ医による予防医学」や、「介護のプロによるケア」の重要性をあらためて認識しました。

最後に地域の方々へのメッセージをお願いします。

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いくら医療技術や薬が進歩しても、患者さんの「治りたい」という気持ちがなくては、治療は成果を生みません。診療において一番大切なことは、やはり医師と患者さんの信頼関係でしょう。当院では患者さんのこれまで歩まれてきた人生や積まれてきたキャリアに対して敬意の念を抱きながら、笑顔と愛情あふれる介護、誠実な医療看護の実践を心がけています。高い専門性を持ちながらも総合臨床医として訓練を積んだ医師と医療スタッフが、さまざまな機能を持つ病院と連携しながら、高度医療が真に必要な患者をいち早く見つけ出し、間断なき医療を受けられるような体制の構築を図っています。患者さんの悩みや痛みを自分のものとして受け止め、心の通った温かみのある、安心・安全な医療介護サービスを、地味に、愚直に、そして忠実に皆さまにお届けしたいと考えています。お困りのことやお悩みのことがありましたら、ぜひご相談ください。

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乾 多久夫 院長

1993年防衛医科大学校卒業。同大第一外科(消化器外科)入局。腹部超音波検査、消化器外科手術などを中心に総合臨床医として腕を磨く。航空自衛隊医官となり、隊員の健康管理を行う一方でジャワ島沖で発生した地震や、東日本大震災などの災害医療活動でも貢献する。2013年4月に「わらび北町病院」に赴任し、数箇月の引き継ぎ期間を経て院長就任。

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