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医療法人明浩会 西大宮病院

(埼玉県 さいたま市大宮区)

関 純 院長

最終更新日:2020/11/25

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手術、リハビリ、在宅医療と網羅的に対応

さいたま市大宮区に1958年から根付く「西大宮病院」。整形外科を中心に、内科領域から外科領域、美容形成を含む形成外科、眼科や皮膚科まで、幅広く診療する総合病院だ。整形外科領域の手術では先進医療にも取り組むほか、回復期まで一貫して対応するリハビリ病棟もある。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は合わせて55人在籍し、リハビリを行う病院が少ないこの地域で、回復期患者の受け皿となっている。「真心を込めた医療を提供することで、安心して通ってもらえる病院づくりがしたい」と語るのは、院長の関純先生。患者を想い、スタッフの意見を尊重する関院長だからこそ、温かい病院づくりができているのだろう。(取材日2016年6月27日)

病院の特徴について教えてください。

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整形外科を中心に、一般内科や循環器内科、消化器内科といった内科系、外科や形成外科、美容外科、脳神経外科といった外科系、さらに、眼科、皮膚科、泌尿器科、ペインクリニック内科、リハビリテーション科、麻酔科、リウマチ科、放射線科を標榜しています。整形外科では、若年層のスポーツ外傷から、中年層の脊椎や関節の病気、高齢層では転倒による大腿骨骨折の手術など、幅広い年齢層の患者さんに対応します。手術後は、リハビリテーションまで一貫してお受けいただけます。整形外科領域の手術には一通り対応しており、人工関節手術においては先進医療認定施設として認められています。高齢の方も、体への負担少なく手術が可能ですから、年齢を理由に諦めずに、治したいという意思を伝えていただきたいですね。これまでどおり、快適な生活をお送りいただけるようにサポートしていきたいと思っています。

今年の6月に、リハビリ病棟を増設されたと伺いました。

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回復期のリハビリ病棟を、48床から91床に増設しました。設計は現場で働くスタッフたちの要望を反映しながら行ったので、スタッフが働きやすく、そして患者さんにご利用いただきやすい病棟をつくることができました。この地域は、リハビリ病棟を設けている病院が少なく、当院で手術を行った患者さんの他に、さいたま赤十字病院や自治医科大学附属さいたま医療センターで手術を受けられた患者さんもリハビリを行っています。また、地域柄、整形外科のクリニックや整骨院が多く、そこからのご紹介患者さんもたくさんいらっしゃいます。増設から1ヵ月ほどで、約9割のベッドが埋まってしまい、回復期病棟のニーズの高さを実感しました。当院では、手術からリハビリ、そして退院後の往診まで対応することで、一貫して患者さんの健康を支えていける存在でありたいと考えています。

往診も行っているのですね。

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往診は、地域医療には欠かせません。はじめは内科での対応だったのですが、高齢の患者さんが中心ですから、どうしてもそれだけでは完結できないことも多かったため、整形外科の対応も開始しました。99歳で整形外科の手術をお受けいただいた患者さんがいらっしゃるのですが、その後通院が困難になってしまい、104歳になった現在では往診を受けていただいています。私が手術を担当した患者さんですから、往診も私が行っています。そうして退院後も、一人の患者さんをずっと診続けられるのも、往診の醍醐味ですよね。病院での診療は、時間も、得られる情報も限られてしまいます。しかし往診ならば、ご家族や家庭背景などを知りながら、患者さんそれぞれに最適な治療やリハビリを考えていくことができるのです。

地域性や患者層の特徴はありますか?

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スポーツをされている若い方から高齢層まで幅広く通院されています。埼玉県は全国でも特に高齢化率が高く、医療を必要としている高齢者層も同様に増えている一方で、医師の数が少ない状況です。当院ではその医師不足をカバーするためにも、看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった医療従事者を充実させています。医師が手術をした後、理学療法士がリハビリをして、退院後は在宅看護でケアしていく。そうしたチーム医療を大切にしています。当院では、学生時代にスポーツでケガをして当院でリハビリを受けたことをきっかけに理学療法士になったというスタッフも働いています。それは、長年にわたり、スタッフ全員が患者さんへの真心を大切にしてきた証なのだと感じています。

今後の展望をお聞かせください。

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患者さんに安心してご来院いただける病院をめざしています。そのために今後も、正確な診断を行いながら、より治療の精度を高めていきたいですね。特に、この地域では整形外科や形成外科、眼科を標榜している病院が少ないため、お困りの患者さんの受け皿になっていきたいです。また往診や、デイケア、ケアマネジャーさんの紹介など、退院後のサポートも積極的に行っています。医療のことなら、どんなことでもお気軽にご相談いただける存在でありたいですね。病院理念である「開心見誠」とは、患者さんに対し素直に、誠実に、真心を込めた医療を提供することで、信頼関係を築いていきたいという意味が込められています。地域の患者さんにとって、困った時にすぐに頼れる駆け込み寺のような場所でありたいと願っています。

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関 純 院長

幼少期よりサッカーに熱中し、サッカーに携わる仕事がしたいと整形外科の医師を志す。1981年東京医科大学卒業後、同大学医学科整形外科教室に入局。1989年「西大宮病院」入職、副院長に就任。2012年より現職。診療の傍ら、数々のサッカーチームのチームドクターとして活躍、埼玉県サッカー協会や埼玉県体育協会の仕事にも従事する。専門領域はスポーツ障害・外傷、整形外科一般。日本整形外科学会整形外科専門医。

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