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医療法人社団 協友会 千葉愛友会記念病院

(千葉県 流山市)

石塚 朋樹 院長

最終更新日:2023/07/06

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幅広い世代の健康を支援

1982年の開院以来、流山市の中核病院として地域のニーズに沿った増床と診療科目の拡充を重ねてきた「千葉愛友会記念病院」。現在は産科・婦人科、および小児科に注力。麻酔科をはじめ他科との連携、総合病院ならではの「安心・安全」をめざし、更なる強化を図っている。地域包括ケア病棟の開設など、高齢化への対応もスピーディーに行う。多忙な経営の傍ら当直を含む診療の前線に立ち、認知症サポート医として活躍するほか、褥瘡(じょくそう)の治療にも率先して取り組む石塚朋樹院長は、背中で職員を引っ張る情熱的な医師。偉ぶらず、奢らず、真摯に患者のためを考える石塚院長の姿勢は、長く地域に愛されている同院の姿とどこか重なって見えた。(取材日2016年4月22日)

まずは病院の歴史からお聞かせください。

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1982年「流山病院」として開院後、増床を重ねて1999年に「流山総合病院」へと名称を変更。2008年、産科の立ち上げを機に現在の「千葉愛友会記念病院」となりました。院内の趣がところどころ違うのは、増築と改築を重ねた結果であり、当院の歴史の足跡と言えるかもしれません。当院がある流山市の人口は年々増加傾向にあり、転入率も高くなっています。また、当市は30代半ばの転入が多いという特徴があります。つまり、都心に近く通勤しやすいうえ、地価も比較的安価であることから、「より良い環境で子育てをしたい」というファミリー層に人気の地域ということですね。

産婦人科開設の背景には、ファミリー層の増加があったのですか。

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ファミリー層が増える一方、小児科の開業医が不足気味という側面もあり、私たちにはその歯止めのような役割も求められていると思います。当院の規模で小児科を充足させるのはなかなか厳しい面もあるのですが、地域のために使命感をもって頑張っていきたいです。産婦人科の開設は、先代の院長の専門が産婦人科で、産科崩壊を食い止めるためにできることを模索したのがきっかけでした。総合病院ですから、麻酔科があり、産科の医師も麻酔科の医師も24時間体制で待機しているというのが大きな強みであり、妊婦さんにとっては安心材料になるのではないでしょうか。近年の傾向として、食事やお土産などを重視して産科選びをする妊婦さんが増えているように感じます。出産が命がけの仕事である以上、「安心・安全」をめざす病院を探すのは当然のこと。無事な出産の陰には環境があり、医師の努力があるということを念頭に置いて、産科選びをしていただきたいですね。

地域医療連携にも力をいれていらっしゃいますね。

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若い世代のケアについて前述しましたが、当然ながら当市も高齢化は進んでおり、老老介護や認知症といった諸問題への対応により力を注いでいく必要を感じています。医療制度改革の一環として医療費の適正化を進めるべく在院日数の短縮が進んでおり、急性期を過ぎた患者さんは速やかな退院を促されるようになりました。また退院後は回復期病院、慢性期病院、在宅医療・在宅介護へと移っていくのが理想ですが、現実的には受け皿が足りていない状況です。そのため、当院でも2015年に地域包括ケア病棟をオープンし、自宅や介護施設への復帰をサポートする体制を整えました。少しずつご相談が増えつつありますので、退院後の生活に不安がある患者さんやご家族の支えになっていければうれしいですね。

他の診療科の特徴についてお聞かせください。

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内視鏡検査の件数が伸びており、消化器内科のニーズの増加を感じています。そこで当院では内視鏡室を拡充し、医師も増員。循環器内科、消化器内科についてもエキスパートの医師がそろっていますので、近隣の方のニーズに合わせて対応し、必要があれば拡充していくことになるでしょう。私自身、今でも消化器専門の医師として、毎週の当直を含めた外科の診療を行っています。高齢化への対応が急務であると考え、昨年は認知症サポート医の資格を取得したほか、褥瘡についてもより専門的に対応できるようにしました。寝たきりの方の介護では褥瘡、いわゆる床ずれの防止が必須ですが、介護する側に正確な知識があればより適切な予防につながります。昔は「一度なってしまったら治らない」といわれていた褥瘡も、現代医療ではしっかり治療することができるんですよ。

最後に、地域の方へメッセージをお願いいたします。

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当院にかかってくれた患者さん全員の治療が、当院で完結できるようにしたいと思っています。だからと言って、すべてを当院で抱え込もうというのではありません。より専門的な施設での治療がベストと判断すれば、速やかにご紹介します。患者さんのご病気を治すための最善の方法を、当院が起点となって探していきたいということですね。おそらく多くの人が、病気になってから病院を探して当院を見つけるか、当院の前を通って初めて存在に気づき、恐る恐る来院されるのではないでしょうか。不安な気持ちを抱えながらも来てくださった患者さんに精いっぱいの医療をもって応えることこそ、私たちにできることであり求められていることだと考えます。職員一同研鑽を積み、常に先進の知識と技術を提供できる体制を整えて、地域の皆さまに選ばれる病院をめざしていきます。

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石塚 朋樹 院長

1993年日本医科大学医学部卒業。院長職となった現在も、消化器専門の医師として毎週の当直を含めた外科の診療を担当。高齢化社会のニーズを敏感に察知し、認知症や褥瘡など高齢者医療にも注力する。常に新しい知識と技術の研さんに励む情熱的なドクター。若さの秘訣はジムでのトレーニングやトライアスロン大会への参加。

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