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医療法人健仁会 益子病院

(埼玉県 川口市)

益子 峻典 病院長

最終更新日:2025/10/14

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必要な医療を一貫して届ける体制をめざす

西川口駅からバスでおよそ5分。川口工業高校入口停留所のすぐそばにあるのが、「益子病院」だ。開院から60年以上にわたり地域住民の健康を支えてきた同院。現在は、内科、外科をはじめとする多岐にわたる診療科と115床の病床を備え、24時間365日対応の二次救急医療にも力を入れるなど、地域にとって欠かせない医療の提供に努めている。そんな同院の病院長に2023年4月に就任したのが、益子峻典先生。「この地域には、社会的な調整が必要な患者さんが多いと感じています。だからこそ、そうした人々を当院で見守り、安心して社会復帰ができるような医療を心がけています」と語る益子病院長に、同院の取り組みについて話を聞いた。(取材日2025年7月29日)

最初に病院をご紹介いただけますか?

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当院は、1956年に私の祖父で初代病院長である益子健一が、現在の地で「益子医院」として開業したのが始まりです。当初から地域に根差した病院で、当時は一般病棟に加えて、現在はありませんが結核病棟がありました。その後は病床も増やし、1966年に医療法人化して「益子病院」と改称しました。現在は、内科と外科をはじめとする幅広い診療科を備え、救急科では二次救急医療機関として入院や手術が必要な重症の患者さんを24時間365日体制で受け入れ、地域に必要とされる医療を提供しています。また、外科や循環器内科、内視鏡科などでは、専門的な医療も提供しています。さらに、医療法人健仁会の一院として、透析専門のクリニックや訪問看護ステーション、介護老人保健施設などと連携し、高齢者の退院後まで見据えたサポートを行っています。私は、2023年4月より病院長を務めています。

病院長に就任してから取り組んでいることは何ですか?

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私は大学病院で救急医療と集中治療室(ICU)を専門に経験してきました。当院に勤務するにあたってまず取り組んだのが、「救急の入り口」を広げることです。交通外傷で頭部を打ち、同時に四肢の骨折もあるといった複合的な外傷の場合、一般的な二次救急医療機関だけでは対応が難しいケースもあります。私は救急医療を専門としてきましたので、基本的に診療科に関係なく患者さんを受け入れることができますし、診察をした上で必要であれば、適切な医療機関につないでいます。ただ、救急医療は当院だけで成り立つものではありません。大学病院では重症の患者さんを受け入れ、二次救急医療機関で対応できる患者さんは二次救急医療機関で受け入れる協力体制が不可欠です。本当に重症な患者さんが、適切な場所で医療を受けられる体制はとても重要ですので、そういったことも意識しながら救急医療に取り組むようにしています。

ほかに力を入れている診療はありますか?

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循環器内科・心臓血管外科では、冠動脈や四肢血管、シャント血管のカテーテル治療や下肢静脈瘤の焼灼療法に力を入れています。当院では、新鋭の320列CTを備えており、外来で侵襲も少なく詳細な心血管診断ができる冠動脈CT検査に対応しています。また、下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療に積極的に取り組み、今までなら切断しなくてはならないとされていたような重症虚血肢への対応を得意としてます。整形外科では、打撲や骨折などの外傷から、膝や股の人工関節手術、肩関節痛や腰痛、膝関節痛、手足のしびれなどまで、運動器全般の病気や症状に対応しています。内視鏡科では、胃と大腸の内視鏡検査に力を入れています。また、今年の春に保険適応になった肥満症の薬があり、患者さんに合わせて処方しています。肥満症はさまざまな病気につながっていきますので、専門の外来も近く開設し、力を入れていく予定です。

病院を運営する上で心がけていることを教えてください。

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病気が理由で入院が必要な患者さんと、社会的な背景から入院が必要な患者さんとがいて、当院には後者の患者さんが多いように感じています。ですから、社会的な側面の調整やサポートを提供して見守ることで、そういった患者さんたちが安心して社会復帰ができるような一助となれるよう心がけています。そのためには、主治医に加え看護師、薬剤師、リハビリテーションスタッフなど多職種での情報共有やタスクシェアリングが肝心です。まずはチームを組んで、患者さんをサポートする方針を細かく検討します。その上で、本人やご家族も含めてコミュニケーションを取って最終的なゴールを決めることを大切にしています。もう一つ、「働いている職員たちの幸せ」も重視しています。職員が満足して、やりがいを持って働ける環境があってこそ、良い医療が提供できるのではないでしょうか。そのために病院運営そのものが正しく、無理のない仕組みであるよう努めています。

最後に今後の展望をお願いします。

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将来的にめざしたいのは、「医療の流れ」を一貫して支えられる体制づくりです。急性期から慢性期、在宅まで、患者さんの状態に応じた医療の川の流れを、上流から下流まで見渡せるような体制を理想としています。例えば、救急など超急性期を脱した後の急性期からは、当院のような病院がしっかりと受け止めていく。そして、リハビリテーションが必要な方には介護老人保健施設などと連携し、在宅復帰の準備を整える。また、自宅に戻れても医療的な支援が必要な方には、訪問診療や看護、リハビリテーションなどを通じて、安心して暮らせるようなフォロー体制を強化していきたいと考えています。点滴管理が必要など、どうしても在宅では難しい方々の受け皿となるような体制は、現在の当院にはなく他の医療機関と連携して対応していますが、いずれは一連の流れとして、そういった患者さんも見守れるような医療体制をめざしていきたいと思っています。

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益子 峻典 病院長

2017年岩手医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学附属柏病院での研修を経て、同大学救急医学講座に入局。2023年より現職。大学病院では、三次救急の重症対応から風邪症状・頭痛・腹痛・下痢・打撲・外傷などの身近な病気まで、救急科の特性を生かして診療科の垣根なく幅広い疾患の診療に対応した。日本救急医学会救急科専門医。

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