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医療法人社団聖仁会 我孫子聖仁会病院

(千葉県 我孫子市)

為本 浩至 病院長

最終更新日:2022/06/29

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地域とともに歩み半世紀。訪問や予防に尽力

大学に隣接した閑静な環境にある「我孫子聖仁会病院」は、1968年設立で半世紀以上にわたり地域住民の健康を見守ってきた歴史を持つ。患者に近い存在として敷居が低く誰にでも平等な医療の提供に努める。為本浩至院長も担当する糖尿病治療や人工透析、口腔外科、水頭症治療などを中心に診療を行っており、近年は健診センターを充実させ予防医療にも積極的に取り組み、市民公開講座を通じて病気・けがの予防対策、日々の生活での健康促進に関する情報を提供。地域全体の健康への関心を高めることにも努めている。また需要の高い訪問診療でも地域医療を支え、近隣施設とも連携を深め、地域で安心して長く健康に暮らせるよう尽力している。そんな地域の中核病院として存在感を示す我孫子聖仁会病院の為本浩至院長に話を聞いた。(取材日2022年4月11日)

地域の中核病院として半世紀以上の歴史がありますね。

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設立は1968年で54年の歴史があります。現在の場所には10数年前に移ってきました。病床数は一般病床50床や障害者病床50床の他、緩和ケア病床や療養病床など合わせて168床で、内科・糖尿病内科・腎臓内科・外科・整形外科・婦人科・眼科・形成外科・リハビリテーション科など診療科は20あります。患者数の多い糖尿病などの生活習慣病、運動機能の維持や向上をめざすリハビリテーションなど、広く地域の皆さまの健康を守るお手伝いをしながら、近隣の高齢者施設とも連携して肺炎などの症状があって入院加療が必要な場合は受け入れたりしています。当院ならではの特色としては歯科口腔外科と水頭症治療もあげられます。またこの4月から婦人科と眼科に新たに経験豊富な女性医師をお迎えしました。

院内診療科間の連携、地域連携で治療も行われています。

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総合病院ならではのメリットですが、さまざまな診療科が連携してより良い治療をめざしています。誤嚥性肺炎の患者に対して、歯科口腔外科では食べ物を飲み込むための嚥下機能の評価や口腔ケアも行います。訪問診療では、入院加療が必要な場合には迅速に当院で受け入れて継続的な治療が行えますので、ご家族にも安心してご自宅で介護や療養に取り組んでいただけると思います。お口から栄養が取れない方の中心静脈栄養や、自宅での酸素吸入や人工呼吸器の導入なども診させていただいていますのでご相談ください。また糖尿病診療には眼科での眼底検査が欠かせませんので、当院の眼科をご利用ください。糖尿病網膜症が見つかった場合には、日帰りのレーザー治療を行います。

為本院長が診療時に心がけていることはありますか?

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患者さんの願いや思いといった意向を大切にしています。私が専門的に行っている糖尿病治療は、生活習慣病ですから患者さんご本人が多少なりとも意識を変えてくださらないと結果に結びつかないという側面があります。治療への積極性は皆さん異なります。当院には管理栄養士が常駐しており栄養指導も行っていますが、同じ指導でも結果はまちまち。生活習慣が変わらずに治療成果が出ない方に対して、高圧的に言っても響くはずがありませんし、それは当院のスタンスではありません。いかに寄り添い、医療から遠のくことなく治療を継続いただけるかを考えています。ひとりの医師としてはどんな患者さんに対しても平等・公平であろうと思っています。当院は地域のかかりつけ。高級ブランドではなく、毎日訪れるような近所の身近な存在なのです。ですから行き場を失う患者さんが無いよう、常に意識しています。

スタッフへの想いと、特色ある治療について聞かせてください。

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当院には院内保育所があり、子どもを預けて長く働いてくれているスタッフもたくさんいますが、スタッフにはできる限り長く勤めてほしいと思っています。具合が悪く、多少なりとも不安な気持ちで通院する患者さんは、いつものスタッフの顔を見て安心されると思うのです。通院のたびにスタッフの顔ぶれが変わってしまっては患者さんも不安でストレスになってしまうでしょう。またスタッフが継続的に当院でスキルアップしてほしいと思っています。当院の特色のひとつである水頭症治療ですが、水頭症は認知機能に影響のある疾患の中で唯一、手術により症状の改善がめざせる疾患です。しかし認知症は多くの場合、原因が複合的です。仮に水頭症が改善できても他の認知症の要因の改善は難しいので、ご家族の理解や慎重な治療の見極めが求められます。

今後の展望について、どうお考えですか?

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地域に根差す病院として、予防医療をもっと積極的に取組む必要があると思っています。病気になってしまってから治療するのではなく、病気にならないように、病気を小さな段階で見つける、それが地域の病院の大きな使命です。当院の健診センターは専門のスペースがあり、人間ドックや定期健診などを行っています。婦人科には女性医師も加わりましたので、これまで以上に婦人科系の健診も積極的に受けていただきたいですね。他にコロナ禍で今は実施できませんが公開市民講座を通しての情報発信もしていきたいですし、毎年恒例になっていた餅つきも早く再開したいです。餅つきでは地元のラグビーチームの方も来てくださって、子どもたちとの交流もありましたし、病院を身近に感じてもらえる良い機会でした。何かあってもこの地域には我孫子聖仁会病院があるから大丈夫、そう思っていただけるようこれからもスタッフとともに精進していきたいと思います。

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為本 浩至 病院長

1986年東京大学卒業。2022年4月院長就任。我孫子聖仁会病院では20年以上診療を行っており、総合内科診療、糖尿病、内分泌といった分野の専門家として活躍する一方、訪問診療も積極的に行う。懐が深く多趣味で、以前はマラソンが好きで走って通勤していた。楽器演奏や絵画など多彩な才能を発揮し、院内随所に飾られた絵画の中には院長の手によるものもあるという。

自由診療費用の目安

自由診療とは

一泊ドック:6万6400円/日帰りドック:4万6200円/婦人健診:3万4518円(表示価格は税込み)

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