院長メッセージ(日本赤十字社 成田赤十字病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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日本赤十字社成田赤十字病院

3次救急に対応する高度急性期医療から専門性の高い診療分野までをカバーし、いざというときに頼れる病院

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角南 勝介院長
Shosuke Sunami

プロフィール1982年鳥取大学卒業後、千葉大学医学部附属病院小児科に入局。1990年に成田赤十字病院の小児科副部長として入職し、2017年より感染対策室室長を兼任、2018年から現職。専門分野は「がんを点滴で治したい」と選んだ白血病やリンパ腫などを扱う小児血液学。日本小児科学会小児科専門医、日本血液学会血液専門医。「治療を乗り越えた患者さんが、成長して結婚や就職の報告に来てくれることが何よりうれしい」と話す。

人道精神の実践で、信頼される病院をめざす

千葉県の印旛地域から茨城県の鹿島、神栖、霞ヶ浦周辺までの広い範囲を医療圏としてカバーする「成田赤十字病院」。3次救急を担う中核病院として、70年にわたって地域医療を支えてきた歴史がある。いざというときに頼れる存在として、地域の中で果たす役割は大きい。赤十字病院の理念である「人道」の精神を実践し、災害医療や国際的な医療支援にも力を入れている同院。院長の角南勝介先生がめざすのは、あらゆる疾患に対応する“高度な医療”と、地域に密着した“こころあたたかい医療”の2つを両立すること。特定感染症指定医療機関としての感染症対策の取り組みや、リスクの高い妊婦の分娩に対応する周産期医療、移植も可能な血液腫瘍治療など、柱となる診療について話を聞いた。
(取材日2018年5月24日)

まず病院の成り立ちを教えてください。
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戦時中に海軍病院としてスタートし、戦後には成田の山門近くの旅館を借りて医療を提供していました。1948年に日本赤十字社に移管し、1952年に現在の場所へ。赤十字病院として70年の歴史があり、カバーする医療圏内では、ほぼすべての疾患に対して専門的な医療技術をもって対応できると思います。地域の皆さまには「ここに来ればなんとかなる」、と思っていただけているのではないでしょうか。特に3次救急に対応する救急部門では「断らない救急」をモットーに、入院が必要だが命に別状はないとされる2次や、風邪などの軽い症状などの1次でも、状況に応じて受け入れています。ウォークインで救急外来を利用される患者さんでも、実は約20%の方が入院されており、決して軽い症状ばかりではありません。ギリギリの状態で駆け込んでこられる患者さんもいますので、そうした隠れた重症例を見逃さないことが信頼につながると考えています。

地域医療の中核を担っていらっしゃるのですね。
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高度急性期・急性期を担う病院でありながら、地域に密着した医療を提供することを大切にしています。その2つを両立するには私たちの力だけではなく、他の医療機関との連携が欠かせません。地域の医療機関の先生方にとって、利用しやすい病院になるよう努力が必要です。そのため定期的に専門領域ごとの医療連携の会を開催し、顔が見える関係を築いているほか、当院の医師が訪問してコミュニケーションをとっている診療科もあります。登録医として連携を図っている医療機関は732施設で、2016年から当院の外科と小児科の医師に直接連絡がとれるダイレクトコールの体制も整えました。病院に紹介した方がよいか判断する際や、内科のクリニックで小児診療を行う場合など、いざというときの備えがあることで「安心できる」と大変ご好評をいただいています。脳外科に関しては特定の医療機関とホットラインをつなぎ、診療相談を受け付けています。

特長のある診療科を教えてください。
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特に充実しているのが整形外科です。高齢化で整形外科疾患は増加傾向にあり、非常にニーズが高い分野。整形外科は脊椎、股関節、膝、首、手など細かく領域が分かれているため、それぞれを専門とする医師をそろえなければなりません。当院では医師の増員を図り、現在ほとんどの領域で診療が行えるようになってきています。また周産期医療にも力を入れており、リスクの高い妊婦さんに安心して出産していただける環境を整えています。出産後の新生児ケアは重要なため、小児の集中治療に対応するNICUを9床設置し、回復までをサポートしています。ほかに特徴的な治療として挙げられるのが、血液腫瘍科での造血幹細胞移植。いわゆる骨髄移植と呼ばれる治療で、1996年から2016年の間に427例の移植術を行いました。血液腫瘍科だけで常に成人で約80人、小児で20人弱が入院されています。

感染症対策や災害時の医療にも取り組まれているそうですね。
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成田空港に近いことから、特定感染症指定医療機関の一つとしての役割を担っています。感染源も不明な未知の「新感染症」、エボラ熱など命に関わる「第1種感染症」、チフスなど治療可能な「第2種感染症」の治療に対応していきます。感染症内科には医師を4名配置し、24時間365日対応できるよう体制を整えています。成田空港の検疫所との合同訓練を実施しているほか、空港から病院までの搬送や感染症病棟での治療、医療スタッフへの感染の予防など、あらゆる事態を想定した訓練を行っています。また、災害医療は赤十字病院の使命でもあります。救命活動にあたるDMATが2班と救護班が12班編成されており、災害が発生した時には医師やスタッフを迅速に派遣します。訓練を受けた医師が災害医療コーディネーターとして要請される機会も多く、被災現場、自治体の災害対策本部、病院と3ヵ所で支援できるよう3名体制で備えています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。
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赤十字病院で一番大事なことは「人道」の実践です。私たちはその赤十字の精神をしっかりと胸に刻み、患者さんに接するよう心がけています。質の高い医療サービスを提供するためには、病院で働くすべての職員が同じ目標に向かって共通認識を持つことが大切です。そのため企業戦略で用いられるBSC(バランスト・スコアカード)を活用し、あらゆる職種の職員たちが同じ方向に進めるように取り組んでいます。目標に向かってそれぞれが努力をして、それを評価しながら職員の満足度を高めていく。それが患者さんの満足にもつながっていくと考えています。高度な医療とあたたかい医療、その2つを両立させることが私たちのめざすべき道です。地域の皆さまから信頼されることで成り立っている病院ですので、今後もしっかりと安心・安全な医療を提供し、信頼される病院であり続ける努力をしていきたいと思います。

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