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医療法人鳳生会 成田病院

(千葉県 成田市)

藤崎 康人 院長

最終更新日:2020/11/25

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包括的な医療を提供するケアミックス病院

緑豊かな広大な敷地に716床を有する「医療法人鳳生会 成田病院」。1902年に成田山新勝寺の参道途中に創業した旧藤立病院をルーツに持ち、100年以上の歴史を積み重ねる中、2003年に病院機能を現在の成田病院へ統合し現在に至っている。幅広い科目を標榜し、印旛市町の二次救急も担う同院の敷地内には、介護老人福祉施設、看護学院、リハビリテーション学院が併設されており、地域医療、保健、福祉、教育まで包括的にサービスできる複合型施設として地域に根差している。透析やリハビリテーションの施設も備えており、脊髄損傷、脳血管疾患や骨折などの整形外科疾患、呼吸器疾患、顎変形症などの口腔外科疾患にも対応。精神科では合併症を持つ認知症、失語症、高次脳機能障害などの入院治療やデイケアにも取り組んでいる。多彩な機能を持つケアミックス病院を率いるのは、消化器外科を専門とする同院の5代目藤崎康人院長。藤崎院長に、同院の特徴と強み、高齢化社会に適応する総合医療施設としての役割や今後の展望などを聞いた。(取材日2019年5月10日)

はじめに、こちらの病院の特徴を教えてください。

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当院は一般病棟と療養病棟、精神科病棟、リハビリテーション病棟合わせて716床を有するケアミックス病院です。時代の流れとして、この地域も高齢者が増えておりますが、介護施設で診ることが困難なご高齢で合併症を抱えている方を積極的に受け入れています。急性期の肺炎など、ご高齢の方に多い病気を一般病棟で治療し、その後は在宅復帰することがベストではありますが、帰れない方は併設している介護老人保健施設に入所していただくことも可能です。療養病棟での療養も合わせ、急性期から看取りまで包括的な医療の提供が当院の大きな特徴であり、地域における役割だと考えています。最近は認知症の患者さんが増えていることから、統合失調症やうつ病の患者さんが入院する精神科病棟とは別に認知症病棟を設けています。

病院の強み、得意としている分野は何でしょう。

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先ほどお話した精神科病棟だけでなく、透析やリハビリテーションの施設も備えているので、合併症を抱えた患者さんの治療は当院の得意とする分野といえます。また、大学病院から専門の医師に非常勤として来ていただくことで、早期胃がんや大腸がんや胆石の内視鏡手術、口腔外科の咬合異常の治療や矯正もコンスタントに行っています。内視鏡や腹腔鏡の技術を磨いてきた専門の医師が、当院では手術を行っています。口腔外科に関しては、顎変形症がご専門の日本大学の教授に週に1度非常勤で来ていただいており、顎変形症の患者さんは茨城県や東京都内など比較的遠方からもいらっしゃいます。地域の歯科の先生への情報発信にも一役買っていただいています。

地域における医療連携について教えてください。

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より高度な治療が必要な患者さんに関しては、成田赤十字病院と連携して対応しています。急性期の治療が終わった患者さんを再び当院が受け入れてリハビリテーションを行ったり、療養病棟に入院していただくこともあります。成田赤十字病院の地域連携課とは、当院の地域連携室が毎日のように情報交換をして、よりスムーズな連携を心がけています。当院は365日休まずに診療しているので、患者さんからも喜ばれることが多いですね。成田市は救急診療に力を入れていて、内科と小児科、外科の急病診療所を保健福祉館の一部に設けていますが、詳しい検査が必要なケースもあります。当院であれば日曜日でもMRIやCT検査が可能なので、そこは強みのひとつであると思います。

先生ご自身は消化器外科がご専門と伺っています。

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医者の家に生まれ、自然の流れで医学部に進学し、何となく医者になってしまったというのが本音ですが(笑)、外科を専門に選んだのは、学生の時の実習がきっかけでした。当時から患者さんはご高齢の方が多く、いくつもの病気を抱えているため、一つの病気が解決しても他の病気のために今一つすっきりしないケースも多くありました。外科であれば、手術をしてうまくいけば、患者さんが元気になって退院する姿を見ることができます。治療が患者さんの元気に直接結びつくことが外科を選んだ理由ですね。内科でもカテーテル治療がありますが、当時はまだカテーテル治療はなかったですし、入院患者さんを診る限りにおいては、結果がある程度わかりやすいということが、外科のやりがいでもあるのかなと思います。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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成田市は全国でも数少ない人口増加地域です。若い人も増えているので、病児保育を含む小児科の外来は今後もしっかりと維持していきたいですね。また、超高齢社会が迎える2025年問題は、この地域においては2030年から2035年まで長引くといわれていて、その状況をどうやって乗り切るかが今後の課題です。土地柄、外国人移住者も多いので、英語やスマホでコミュニケーションを取りながら対応しています。精神疾患やリハビリテーションの患者さんには、サプリメントによるビタミンや栄養補助を取り入れるなど新しい試みも開始しました。今後も工夫を重ね、合併症を抱えている患者さん、難しい状況にある方の受け入れに尽力していきたいですね。祖父母が運営していた時代から、病院を拡張し現在の規模に至りましたが、地域の患者さんの事を第一に考えながら従業員500名にとって働きやすい職場環境を時代に合わせた形で実現していきたいと思います。

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藤崎 康人 院長

1983年慈恵会医科大学を卒業。2年間大学で外科研修し、その後第 1外科の大学院終了後、第 1外科に入局。神奈川県立厚木病院、大学本院で研鑽を積み、1991年より先代が院長を務める同院に入職。2003年医療法人鳳生会藤立病院と医療法人鳳生会成田病院が統合し、医療法人鳳生会成田病院になり副院長に就任。2011年院長に就任。専門は消化器外科。

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