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キッコーマン総合病院

(千葉県 野田市)

三上 繁 院長

最終更新日:2024/04/04

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要望に迅速に応え地域医療を支える総合病院

「キッコーマン総合病院」の成り立ちは古く、江戸時代にしょうゆ醸造所で働く蔵人たちや家族のための養生所を起源とする。1914年に「野田病院」が開設。以来、変遷を遂げながら地域医療の核として成長を続け、今では野田市を含めた東葛北部をはじめ近隣エリアの中核的な病院として地域住民の健康を守っている。食品メーカーが母体の病院らしく「食と健康」の領域にこだわるほか、平均寿命と健康寿命の差を縮めるべく疾患の予防・早期発見推進の一環として検診や人間ドックにも注力。この他、地域の高齢化に合わせて需要の高い泌尿器疾患に対して患者負担の少ないロボット支援手術を開始したり、分娩施設が少なくなれば周産期医療を強化したりと、常に地域の医療ニーズに迅速に応え続けてきた。2020年に第12代院長に就任した三上繁先生に、同院の成り立ちや現在の取り組みについて、詳しく話を聞いた。(取材日2024年2月13日)

全国的にも珍しい食品メーカーが母体の病院ですね。

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当院の起源は1862年にしょうゆ醸造家が蔵で働く人たちのために設けた養生所といわれています。その後、1914年に野田病院として開設されました。現在の病院の姿になったのは2012年。災害時にも機能できるよう建物は免震構造で設備も整えました。食品メーカーが運営母体ですので「食と健康」の領域で医療を通じ貢献することも大きな命題です。人間ドック時に提供する食事や病院食に独自のノウハウやこだわりを発揮しています。また高齢化が進む現代では健康寿命を延ばすことが重要ですが、実は平均寿命と健康寿命には約10年の差があるといわれています。この差を縮めるべく検診部門にも注力し、健康診断や人間ドックなどで疾患を早期に発見して、適切な治療や生活改善の指導につなげられるよう尽力しています。さらに急性期治療後のリハビリテーションも重視。地域で長く暮らしていけるよう入院から在宅療養まで幅広くサポートしています。

時代ごとに変わる地域の医療ニーズに迅速に対応されていますね。

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近年は、従来の「治す医療」だけでなく、地域で長く暮らしていくため「生活支援型医療」にシフトしつつあります。地域包括ケア病床や在宅医療部を設置し、患者さんご本人はもちろんご家族も安心してご自宅で生活していただけるよう考えています。私自身も約20年にわたって地域の医師会の活動にも携わっており、近隣の開業医の先生方とは顔の見える関係を築けていると自負しております。医療連携室では、看護師、社会福祉士、精神保健福祉士、メディカルクラークなどが入院前の外来の時点から退院、その後の在宅医療まで継続して医療が受けられるようサポート。東葛北部医療圏は、東葛南部、千葉市と同様、多くの人口を抱える一方で医療資源の不足も指摘されている地域です。今後もその傾向は高まると予測されていますが、病病連携、病診連携を密にしながら急性期医療に加え、超高齢社会の地域ニーズに沿う医療を提供していきます。

ロボット支援手術、周産期医療も地域ニーズに沿ったものですか?

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そうですね。例えば、泌尿器科領域の前立腺疾患は高齢化に伴い患者数が増加していますが、近隣エリアで前立腺がん手術など専門的な治療ができる施設は限られています。そこで私たちはより患者さんの負担を軽減するため、高齢の患者さんにも適用可能なロボット支援手術の体制を整備。身近な病院で先進の治療が受けられるのは、地域の皆さんにとっても大きなメリットとなるでしょう。また、地域の分娩施設の減少も問題視されていたため、お産の体制を強化し、無痛分娩にも対応。この他、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、卵巣腫瘍、骨盤内癒着、卵管水腫、不妊症、子宮外妊娠などの婦人科疾患の腹腔鏡下手術にも積極的に取り組んでいます。小児科も地域で医療資源が減少している分野ですから、当院として注力すべき診療科として、引き続き患者さんやご家族のご要望に応えていく所存です。

消化器系疾患、整形外科分野についてはいかがでしょう。

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食と健康の実践という意味では消化器系疾患への対応も重要です。当院では千葉大学医学部附属病院や東京大学医学部附属病院などとも連携し診療を行っています。私の出身でもある千葉大学医学部第1内科は、消化器内科の中でも肝臓・胆嚢・膵臓の診療に力を入れているため、当院でも肝臓疾患や胆管疾患の診療を積極的に行っています。整形外科では筑波大学と連携し各種疾患に特化した外来を設置するなどこまやかに対応しています。リハビリスタッフも多く、心臓血管疾患治療後のリハビリから脳血管疾患、呼吸器疾患治療後のリハビリまで、365日間途絶えることなく質の高さにこだわったリハビリの提供に努めています。また、当院は二次救急医療機関でもありますので、できる限り患者さんを受け入れ、必要に応じて高次の病院にご紹介するようにしています。当院の医療資源を最大限に活用して、救急の面でも地域のお役に立ちたいと思っています。

最後に、地域の方々に向けてメッセージをお願いします。

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私たちは今この時代に、この地域に何が必要か、求められている分野をいかに充実させていくか、それが重要だと考えています。また、この地域の皆さんは本当にこの野田という土地を愛していらっしゃるので、患者さんもご家族もこの地で安心して暮らしていただくために当院があると思っています。例えば、ご自宅で介護をしているご家族の休養のためのレスパイト入院などにも対応しております。また、特定健康診査や人間ドックでの検査も積極的に取り組み、看護師や管理栄養士による生活改善のための相談・指導なども行っていますし、人間ドックではさまざまなオプション検査も実施しています。地域の方々にはぜひ若いうちから定期的に健診を受けていただきたいと思います。医療を通じてこの地域の皆さんの健康と福祉に貢献することを最大の喜びとして、今後も日々努力を重ねてまいります。

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三上 繁 院長

1986年千葉大学医学部卒業後、同大学医学部第1内科入局。関東各地の病院で研鑽を積んだ後、キッコーマン総合病院に入職。内科部長、副院長、院長代理を経て2020年に第12代院長に就任。東京理科大学薬学部客員教授。日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。専門は消化器内科、胆石・胆嚢炎内視鏡治療。明るくバイタリティーあふれる人柄でスタッフを率いる。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万4000円~

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