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医療法人社団ときわ会 常盤平中央病院

(千葉県 松戸市)

鈴木 毅 病院長

最終更新日:2020/11/25

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訪問診療で地域と密につながる療養型病院

新京成線・常盤平駅および五香駅からも徒歩圏内にある千葉県松戸市の「常盤平中央病院」は、1961年に開院、現在は地域の訪問診療にも積極的に取り組む療養型の病院だ。近くの住宅団地の静かなたたずまいと並木道が印象的な街の中に立つ建物は、さくら色の地に白で掲げられた病院の名前がよく目立ち、初めて訪れる患者にも見つけやすいはず。新たに塗装し直した外観や院内は清潔で、なおかつ、過度な装飾を控えているため、きびきびと立ち働く職員の緊張感が伝わる中でも、落ち着いた雰囲気を醸し出している。現在、施設を含めて約270人に上るという訪問診療、そして病院で行う医療についても「断らない」姿勢の大切さを強調する鈴木毅院長に、病院の特徴、訪問診療のこと、医療に対する基本スタンスなどについて語ってもらった。(取材日2017年5月22日)

まずはじめに、貴院の特徴をご紹介ください。

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この病院は1961年に開設され、1974年の法人化以来、医療法人社団ときわ会が運営しています。これまで一貫して、ここ常盤平地区をはじめ、地域に根差した病院として医療を提供してきましたが、2013年春からは、さくらライフグループに加わって新たなスタートを切り、現在に至っています。現在の常盤平中央病院は、全54床を医療療養病床に一本化した療養型の施設であること、訪問診療に力を入れていること、などが主な特徴です。合わせて、介護付有料老人ホームときわ苑、常盤平訪問看護ステーション、常盤平地区在宅介護支援センターという3つの介護関係施設も併設し、医療と介護の両面からお役に立てるよう取り組んでいます。地域では比較的大きい医療機関に数えられますが、診療所の先生方と同じように患者さんと身近に接することを心がけ、「かかりつけの病院」と思っていただけることをめざしています。

訪問診療をどのように行っているのか、詳しく教えてください。

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この地域も国内全体の高齢化を反映してお年寄りの割合が大きくなっており、通院が難しくなったため、医療を受けづらくなっている方がたくさんいらっしゃいます。また、近隣の常盤平団地に顕著なように、独居の高齢者の方も増えているため、そうした方たちがご病気の際、早期に訪問診療を行えるようにすることは重要な課題です。当病院では、地域で在宅医療をご希望の方にもれなく対応するため、地元自治体や医師会とも緊密に連携しながら、訪問診療に積極的に取り組んでいます。現在、地元松戸市の常盤平地区と、お隣の市川市の一部、鎌ケ谷市の一部を主なエリアとしていて、当病院のドクターが毎日、患者さんのご自宅、あるいは入所されている施設に伺って診療を行っています。訪問件数(人数)は、ご自宅が60〜70、施設が約200ぐらい。通常の訪問診療に加え、患者さんのご要望と医師の判断に応じて、訪問リハビリ、訪問マッサージも承っています。

訪問診療で気をつけていることや、今後の計画は?

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例えば、夜間や休日、患者さんから当直のドクターに電話がかかってきた場合、すぐに車で向かうべきか、あるいは、その場は電話でお話しするだけに留め、時間を改めて訪問するのが良いのか、といった判断には神経を使います。もちろん、患者さんのお体の状態によるので一概には決められませんが、ベッドを有する病院の強みを生かし、状況によっては、いったん入院という形で当病院が引き受け、状態が落ち着いたら再びご自宅での療養に切り替える、という対応も可能です。いざとなれば入院できるという選択肢があることは、患者さんにとっても、私たち病院側にとっても大きな安心材料だと思いますね。今後は、まだ現状のスタッフで余裕がありそうなので、ご要望があれば、今の1.5倍ぐらいまで訪問診療を増やせるよう準備しておきたいと考えています。

より良い病院にするために、院長として実践していることは?

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院長になって3年目になりますが、私の医師としての信条であり、さくらライフグループの掲げる理念にも通じる「断らない」という姿勢を維持することに努め、スタッフにもそれを求めています。患者さんのご希望のすべてを叶えられるわけではありませんが、療養型の病院として、また訪問診療を行っている病院として、何が患者さんのためになるのかをとことん考え、ずっと寄り添っていくことはできます。大事なのは、個々の患者さんに対して、これ以上のことをしても無駄だというふうにラインを引いてしまわないこと。今できる方法を見つけて辛抱強く実行していくことで、例えば、それまで口からの食事が一切できなくなっていた人が少し食べられるようになったり、といった事例は珍しくありません。純粋な医療というよりも患者さんの生活のお手伝いに近いかもしれませんが、考えることをやめない、決して断念しないことが私たちの使命だと考えています。

読者に向けてメッセージをお願いします。

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医療や健康に関することはもちろん、生活のことでも何でも、心配事や悩み事がある時には、当院にぜひご相談いただきたいと思います。高齢者の相談窓口としては地域包括支援センターがありますが、もとより私たち医療機関が関与している部分も大きく、自治体とも普段から密に連絡を取り合っているので、病院自体が対処できないことでも、適切な相談先をご紹介することは可能です。これまで、常盤平団地の自治会や老人会といった集まりに呼んでいただいた際にも、「通院していなくてもいいので、何でもお役に立てることがあれば言ってください」と申し上げてきました。私たちにはそれぐらいの気持ちで地域と関わっていく意欲があります。どうかご遠慮なく、身近な相談相手としてご活用ください。

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鈴木 毅 病院長

昭和大学医学部卒業。消化器外科の医師として埼玉医科大学総合医療センターや大学病院や埼玉県内の病院に勤務した後、2014年11月に常盤平中央病院の院長に就任。日本外科学会外科専門医、 日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会消化器病専門医など。

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