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一般社団法人巨樹の会 新上三川病院

(栃木県 河内郡上三川町)

大上 仁志 院長

最終更新日:2017/02/15

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手厚いケアと充実の設備が早期回復を支援

のどかな田園風景の中にある「新上三川病院」。整形外科の一般病床38床、回復期病床171床を誇り、北関東最大級の回復期リハビリテーション機能を有する病院である。12のリハビリ関連病院を持つ巨樹の会グループの中でも唯一、急性期から回復期まで一貫した医療サービスを提供している。大きな窓から明るい光が差し込むリハビリ室や、農作業を楽しめる屋外菜園など、患者が前向きな気持ちでリハビリに取り組むための各種設備を完備。20代が大半を占める元気なリハビリスタッフがしっかりサポートしてくれる点も心強い。同グループ・同院の理念は「手には技術・頭には知識・患者様には愛を」。栃木県内における数少ない回復期リハビリ医療を提供する施設として、地域医療に貢献する大上仁志院長に、同院の特徴や医師・院長としての考えなど、さまざまな話を聞いた。(取材日2015年12月18日)

現在の診療体制に至った経緯や、病院の雰囲気についてお聞かせください。

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当院が巨樹の会グループの傘下に入り、急性期から回復期まで幅広い医療を提供できるようになって5年が経ちます。もともと整形外科の病院として地域でも認識されており、さらに回復期リハビリテーションの機能が加わることで、脳外科や救急の分野でもお役に立てるようになりました。おかげさまで以前よりも多くの患者さんに来ていただいています。当院には20代のリハビリスタッフが多く、若い力に感化されていい影響が出ていますね。リハビリで一番大切なことは、患者さん自身にやる気になってもらうこと。「他人にどうにかしてもらおう」という気持ちで取り組んでも成果は上がりません。主体性を持つことで、何倍もの効果が期待できるわけです。スタッフには、患者さんの「良くなりたい」という気持ちを引き出すように、といつもお願いしています。またリハビリの成果が表れた時には、その喜びを一緒に共有し、次への原動力としています。

特徴的な取り組みはありますか?

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専門家の先生をお招きし、2016年2月から関節の専門外来を開設しています。今後もさまざまな企画や事業を行い、「整形疾患やリハビリなら新上三川病院」と多くの方に思っていただけるような存在になりたいですね。当院でリハビリをすれば歩いて家に帰れるようになる、というような成果が理想です。回復期リハビリテーションにおける重要なポイントは、ご自身でできることを増やしたい、ご自宅で少しでも快適に過ごせるようにしたいなど、その方にとっての「一番良いゴール」を設定して整えること。そのサポートとして、当院では、どんなサービスをどう利用したらいいのか、連絡先、利用料金から訪問看護への引き継ぎ、生活の相談などを行う地域連携室を完備しています。ご帰宅への不安を少しでも減らせるよう努めるとともに、誰よりも患者さんのことを理解できる存在になるべく日々の業務に励んでいます。

リハビリテーションにおける取り組みについて教えてください。

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四肢(両手足)の機能に問題を抱えている方は、脳血管障害などの病気をお持ちのケースが多いです。そうした整形外科以外の分野の患者さんも、整形外科のサポートを受けながらリハビリに取り組むことが可能です。整形外科と回復期リハビリテーションが車の両輪のようにうまく機能している点が当院最大の特徴でしょう。当院には、運動機能の維持・改善などをめざすリハビリ室に加え、障害を持ちながらもできる限り自力での日常生活をめざすリハビリ室も用意されています。ここでは、お風呂やキッチン、和室などを使ってご帰宅後の生活を想定したリハビリを行うことができ、ご家族への介助指導も実施しています。車移動が多い地域性を考慮した車の乗り降りの訓練や、屋外菜園での作業を通したリハビリも好評です。今後、高齢化社会における健康寿命はますます重要になっていきますので、当院での機能訓練を通して健康的な生活を支えていければ幸いです。

医師として、院長として心がけていることがありましたら。

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患者さんが何を求めているのか、望んでいることは何かを見極めて、できる限りご希望に沿う医療を提供したいと考えています。高度な治療よりも医師からの「大丈夫」という言葉が欲しい方、とにかく痛みをとりたい方など、患者さんの希望はさまざま。それがくみ取れないことには治療で回り道をすることになってしまいますから、コミュニケーションは特に大切にしています。スタッフへの指導については、仲間と身内意識を構築し、互いを大切に思いながら仕事をしてほしいと思っています。身内に優しくできないようでは、患者さんに優しくすることもできませんからね。そして、医療現場では日々事件が起こりますが、誰か一人の責任にして責めるようなことはせず、全員でより良い仕事をしようという意識で取り組んでいます。また、特に外科は経験が命という側面がありますので、若い医師に対してはたくさんの経験をさせてあげられたら、と思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

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ご家族が抱える病気や症状について、不安やお悩みを持つ方は多くいらっしゃると思います。世間の医師は少しでも世の中のためになろうと頑張って仕事をしていますので、気軽にご相談いただければ幸いです。良いサービスを受けるためには、患者さんの思いや希望を医師によくお話しいただくことが大切です。なかなか人というものは、言われないことまで察するのは難しいもの。まして医師と患者という関係なら、接する時間も限られているでしょう。どうぞ患者さんからも積極的に情報発信をしていただき、正直に不安や困っていることをお話しくださればより良い治療につなげられるでしょう。互いに良い関係を築きながら、適切な医療ができればと思います。今後も地域医療への貢献をめざし、皆さまの満足度向上に努めていきます。

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大上 仁志 院長

1983年自治医科大学卒業。2005年より同職。趣味は読書で、お気に入りは宇宙物理に関する書籍。「話が極端に大きかったり小さかったりするのが面白くてね。そんな本を読むと、今悩んでることはとてもちっぽけでくだらないことのように思えるんです」。4人の子どもは全員独立しているため、たまの休日にレストランで食事をするのが楽しみだそう。

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