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医療法人財団健和会 みさと健和病院

(埼玉県 三郷市)

露木 静夫 病院長

最終更新日:2020/11/25

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救急から訪問まで切れ目のない医療連携

独自の取り組みで地域とともに歩む医療体制を築き上げている「みさと健和病院」。救急から急性期、慢性期、リハビリテーション、緩和ケア、各種訪問事業など幅広い医療ニーズに応えている病院だ。また7名ものケースワーカーが在籍し、疾患だけでない患者のケアにも積極的に取り組んでいる。現在院長を務めるのは、若き研修医の時代から「医療法人財団 健和会」に所属し、「みさと健和病院」発足時にも尽力した露木静夫病院長。これから先もあらゆる医療介護ニーズに応えられるよう切れ目のない医療連携体制をさらに発展させ、さらに医師を含む若い医療従事者の育成にも力を入れていくという。力強い歩みにさらなる期待が寄せられている病院だ。
(取材日2017年9月5日)

病院誕生のいきさつを教えてください。

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当病院は「みんなで作るみんなの病院」のスローガンのもとに、地域の方々と職員が力を合わせて作り上げた病院です。1983年の開設以来30年以上がたち、途中2009年には新病院(南棟)を新たに建設。現在は282床の地域病院として友の会や地域の皆さまに応援していただきながら歩みを進めています。そもそもの始まりは足立区の「柳原病院」に勤める若手医師たちの地域医療に対する熱い思いからです。当時この三郷周辺は東京都に近い立地ながら医療資源が乏しく医療過疎地とも言える状況でした。当病院設立には当時の市長をはじめ地元自治会などの皆さまにも資金をはじめとする多方面で多大なるご協力をいただきました。私も開院当時は医師になって3年目でまだまだ血気盛んな頃でした。開院時の高揚感は今でも覚えていますよ。2009年には免震構造の新病棟・南棟がオープン。東日本大震災の時に棚が一つも倒れなかったことが記憶に新しいですね。

現在注力されていることはなんでしょうか?

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救急医療から急性期、慢性期、リハビリテーション、訪問医療・介護、緩和ケアまで、地域で求められるすべての医療ニーズに応えるのが、地域住民と一緒に病院を作り上げた私たちの使命であると考えていますのですべてに全力投球ですが、あえて挙げるとすると救急と地域医療、若手医療従事者の育成の3つでしょうか。特に研修医は1994年に厚生労働省が臨床医師研修医制度を確立させた時、当病院は基幹型臨床研修病院として認定されて以来、病院の規模は大きくありませんでしたが、多くの研修医を受け入れ育ててきました。また南棟に作った緩和ケア病棟も力を入れている施設の一つです。終末期を迎える場ではなく患者さんのお悩みが癒やされたら、できる限りご自宅へお戻りいただいています。屋上庭園やご家族の宿泊施設も整え、ボランティアの方が活動しやすいようにも配慮しています。現在では他の病院から転院されてくる方が多いです。

多くの会員を擁する友の会の存在も特徴です。

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「健和友の会」ですね。この友の会で月に一回の開催する連絡会議は、病院に対するご意見を伺う貴重な機会となっています。その結果、最近ではシャトルバスの運行ルートを新設しましたし、毎月発行している会報誌でご意見に対する対策などをご報告しています。また年に一度開催する病院祭はもう30年以上の歴史が有り、一日に3000名ほどの方がおいでになります。約2週間にわたって各種健康チェックや講演会等さまざまな催しを行うのですが、なかでも開院当初から行っているのが患者さんやご家族の闘病体験を伺う集まりです。私たち医療従事者は患者に寄り添いたいと皆が思っていますが、なかなかお気持ちを直接じっくりとお聞きする機会は少ないので貴重な時間となっています。

地域との関わりについてお話しください。

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当病院は訪問医療・介護の面でも地域の核として活躍しています。同じ健和会の中の柳原病院が東京都の訪問看護ステーションを早い時期から始めたこともあり、健和会として豊富な経験・ノウハウをもっていることも大きいですね。当病院のリハビリテーションでは実生活に即したリハビリを行っており、入院患者だけではなく通所や訪問リハビリにも力をいれ、寝たきりにさせないよう取り組んでいます。また院内に患者サポートセンターを設けて、医療面だけでなく必要な場合には患者さんの生活全体を支援したいと考えています。この規模の病院としては多い7名ものソーシャルワーカーを置いているのもそうした気持ちからです。われわれは地域全体を取り巻く介護や福祉という総合的な大きな枠組みの中の病院という存在でありたいと思っています。地元医師会や行政との連携も大切にしています。

地域の方へのメッセージをお願いします。

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地域の方のあらゆるニーズに応えるべく尽力してきましたが、さらなる高齢化を迎える中で需要が高めると思われる訪問医療・介護・リハビリテーションなどの分野は今後も伸ばしていきたいと考えています。私はスタッフに、疾患だけでなく患者さんの生活全体を見わたした診療や業務をお願いしています。最先端の高度医療を提供するというよりも、地域の大きな輪の中の病院として皆様に愛される存在になれればと思っています。地域の方々と私たちは、この病院を一緒に発展させていくパートナーです。これからも共に手を取り合って進んでいきたいと思っています。

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露木 静夫 病院長

群馬大学卒。「医療法人財団 健和会」には新人医師の頃から在籍。同財団の柳原病院院長、柳原リハビリテーション病院院長などを経て、2016年みさと健和病院病院長に就任。学生時代から本格的にラグビーに取り組み、現在はラグビー教室のコーチも務める。趣味はジャズ・ブルースなどの音楽鑑賞。

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