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医療法人三愛会 三愛会総合病院

(埼玉県 三郷市)

遠藤 慎治 院長

最終更新日:2022/12/23

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がん、心疾患、脳卒中に対応できる診療体制

県道67号線沿いに威風堂々と立つのが、新築・移転し、2022年11月1日にオープンを予定している「三愛会総合病院」だ。同じ三郷市彦成の団地の中にあったこれまでの病院と比べると、その変身ぶりに目を見張る人も多いだろう。そんな新病院を率いているのが遠藤慎治院長だ。遠藤院長は消化器内科やがん薬物療法を専門とし、これまで数多くのがん診療を行ってきた。新病院では日本人の三大死因であるがん、心疾患、脳血管疾患にしっかり対応することが急務と考え医療体制を整えている。「竣工式が第1幕の開幕とすれば、開業は第2幕の始まり。まだまだやるべきことが山積みです」と話す。前病院では団地住民が主な患者層であったが、新病院では三郷市全般、さらに隣の吉川市に暮らす人々まで、より広く診療していく意向だ。開業を間近に控えた遠藤院長に新病院の特徴について話を聞いた。(取材日2022年10月25日)

まずは病院のご紹介からお願いいたします。

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当院はもともと1986年に大規模団地の中に開設され、主に団地にお住まいの方々を診療してきました。当初は内科、外科、小児科、耳鼻咽喉科を標榜していましたが、その後、診療科や病床も増え2000年には三愛会総合病院に名称を変更、病床数も178床となり、地域に密着した病院として機能してきました。しかし、長い年月がたつ中、施設も古くなり、今後は地域や時代のニーズにより深く応えていくことが重要と考え、このたび新築移転することとなりました。敷地面積は以前の3倍になり、病床数も274床と大幅に増床しています。前病院は団地に暮らす方々のかかりつけ病院という側面が大きかったですが、新病院は、より専門性の高い急性期病院、総合病院としての機能を深めていきたいと考えています。高齢者人口がピークを迎えるとされている2040年を控えて地域包括ケアの一翼を担う中規模病院としての機能も重視しています。

診療の特徴や強みについて教えてください。

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総合病院としてまずは日本人の三大死因であるがん、心疾患、脳血管疾患にしっかり対応することが必須です。脳神経外科や循環器内科の医師を増やし、脳血管内治療や心臓カテーテル治療など高度な治療ができるよう体制を整えています。前病院の強みの一つであった泌尿器科では引き続き、前立腺肥大症に対するレーザー治療や尿管結石症に対する体外衝撃波破砕術はじめ幅広い泌尿器疾患の治療、手術を行います。透析も力を入れていて、新築移転に伴い血液浄化療法センターは25床に増床されました。血管外科の医師も在籍していますのでシャント造設手術や交換も可能です。整形外科では医師が4人体制となり、脊椎疾患や関節疾患などを専門的に診療します。肩関節疾患では新たに関節鏡下手術を開始し、眼科においても前病院同様、硝子体手術や多焦点レンズの白内障手術に力を入れていきます。

ご専門である消化器内科やがんについてはいかがですか?

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がんの中でも消化器がんの患者さんは多く、早期がんから進行がんまでしっかり診ていく必要があります。新病院では消化器内科、消化器外科ともに対応できるようになっています。内視鏡センターでは内視鏡検査や内視鏡的粘膜下層剥離術、超音波内視鏡診断・治療などを実施します。私はがん薬物療法も専門にしていますので、症状だけでなく患者さんの生活背景や価値観なども考慮しながら最適な治療を提供できるよう努めています。外来の患者さんが5人同時に化学療法を受けられる化学療法室も設置しました。また、消化器以外のがん、例えば泌尿器がんや原発不明がん、肉腫、悪性黒色腫、さらに血液のがんにも対応します。もし、放射線療法が必要となった場合は、同じグループの新松戸中央総合病院と連携します。

院長としてどのようなことを大切になさっているのでしょうか。

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病院名の「三愛」とは「3つの愛」を表していて、「人への愛」「地域への愛」「勤めへの愛」です。「人への愛」は患者さんだけでなく働くスタッフ同士の愛、「地域への愛」は三郷市に暮らす人々も含めて地域に密着して地域全体を愛すること、「勤めへの愛」は誇りとやりがいを持って働くこと。これらの思いをスタッフ一同実践していきたいですね。そして、安心、安全で、より質の高い医療を効率的に提供すること。総合病院という名に恥じないよう幅広い診療科によって院内で完結できる医療をめざすとともに、電子カルテを導入して効率の良い診療体制を整えていきます。電子カルテも含めて従来の古いシステムを大幅に変えている最中で、スタッフにも無理をかけている点も多いと思います。ですが、一緒に新しい病院を作っていこうという気概は持っていると思います。それがより良いパフォーマンスを生み、今後の自信にもなるのではないでしょうか。

今後の抱負と読者へのメッセージをお願いいたします。

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竣工式が第1幕の開幕とすれば、開業は第2幕の始まりです。今後は救急医療をさらに拡充する必要があります。がん、心疾患、脳血管疾患に対応できる体制づくりも重要です。正直言いますと新築移転して箱が大きくなったからといって、すぐにその箱に相応しい医療体制を築けるかどうかはなかなか難しい点もあります。今はやるべきことが山積みで、少しずつ体制を充実させているところです。今後、病院機能評価など外部からの客観的評価を受けることも重要で、病院の一つの指標になると考えています。地域連携についてはこれまでどおりグループ内の医療施設や地域のクリニック、薬局などとの連携を深めながら地域医療の一端を担えるよう努力していきます。団地に暮らす方々はもちろんのこと、三郷市の方々、さらに吉川市の方々まで、より多くの方々に信頼され愛される病院にしていこうと思います。

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遠藤 慎治 院長

1995年愛媛大学卒業。同大学医学部附属病院や県立病院などで消化器内科の診療経験を積んだ後、四国がんセンターや筑波大学附属病院総合がん診療センターでがん診療に従事。2015年IMSグループに入職、新松戸中央総合病院勤務。主任部長や副院長を経て2022年より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

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