院長メッセージ( 千葉県こども病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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千葉県こども病院

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星岡 明病院長
Akira Hoshioka

プロフィール1983年千葉大学医学部卒業。1983年から小児アレルギー、リウマチ・膠原病、免疫不全を専門領域として臨床経験を積み、2002年から千葉こども病院勤務。同病院アレルギー科医長、診療部長、医療局長、副病院長を経て2016年より病院長。日本小児科学会小児科専門医。日本アレルギー学会アレルギー専門医。日本リウマチ学会リウマチ専門医。

子どものことを第一に考えることが大切

千葉県内で小児科医療を専門とする「千葉県こども病院」。エントランスを入ると天井の高い広々とした空間が広がり、色鮮やかなステンドグラスが印象的だ。ここでは一般医療機関では対応が難しいと判断された専門的な医療を必要とする子どもたちを県内全域から受け入れており、難しい疾患に悩む子どもやその家族にとって最後の砦ともいわれている病院だ。2016年から病院長として子どもたちの命と安全を見守っているのが星岡明先生。星岡院長は、かつて看護局が掲げていた『その子らしく、その子のために』と言う言葉を病院の理念として取り入れ、同病院にやってくる子どもにとって一番良い医療は何か、子どものために何ができるのかを常に考えることが最も重要と位置付ける。病気だけでなく子ども自身、さらにその家族まで診ることもこども病院に求められると話す。静かに語りかける星岡院長の眼差しは慈愛にあふれ、いつも子どもたちのことを思いやっていることがひしひしと伝わってくる。そんな星岡院長に同病院の特徴などについて話を聞いた。
(取材日2018年5月15日)

病院の成り立ちについて教えてください。
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当院が開設された1988年頃は、千葉県でがんセンターや救急医療センターなどある専門領域に特化した医療機関の整備が進められていました。そんな中、当院は千葉県内の小児医療の中枢機関となるべく設置されました。当院の大きな役割は他の病院では難しい専門的な医療を提供することです。もう一つの役割は小児の二次・三次医療を担うことです。2002年には小児救急総合診療科を設立し、県内の重症救急患者を積極的に受け入れています。開設後しばらく産科はなかったのですが、胎児超音波検査の技術が進み、胎児の段階から手術の必要性があるか判断できるようになったため2012年に周産期センターをオープンしました。生後すぐに手術や集中治療が必要な場合は速やかにNICUで治療を行える体制を整えています。ただ残念ながら医師不足のため当院での分娩は一時休止しています。

診療科の中で特に力を入れているのはどんな分野ですか。
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内科系・外科系など29科ある診療科には、各分野における専門の医師が複数常駐していて、どのような症状のお子さんにも早期に対応できるように努めています。中でも心臓血管外科では、先天性心疾患の手術を数多く行っています。手術を必要とする子どもたちのために、いつでも手術が行える体制を整えておくことが大切です。先天性心疾患の手術については、今以上にスタッフを増員してさらに体制を強化していきたいと考えています。現在は胎児超音波検査によって生まれる前から心疾患を診断できるようになってきていますので、県内の産科医療施設などとも協力して、疾患の早期発見・早期対応にも注力していきたいですね。その他、遺伝に関する専門外来なども設置しています。

患者や家族へのサポート体制も充実しているようですね。
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当院には子どもたちの不安やストレスを減らして安心して治療を受けられるようサポートする、専門職チャイルドライフスペシャリストがおり、日々子どもたちと接しています。また、小児がんのお子さんや家族が安心して話したり相談したりできる場として「いっぷく亭」を週に1回、院内で開いています。これは小児がんの経験を持つ母親たちによるNPO法人の協力のもと実施しており、不安や悩みなど些細なことでも気兼ねなく話して少しでも肩の荷をおろしていただければと思います。産後のお母さんへの育児支援として、新たに「かるがも母子のショートステイ」も始めました。育児に不安のある人やお子さんが入院中のお母さんなどがゆっくり休めて、安心して育児ができるよう母乳相談や育児ケアなどを行っています。また移動図書館やきょうだい一時預かりなど地域のボランティアの人たちにはいろいろな形でご協力いただいています。

地域のクリニックや病院との連携について教えてください。
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完全紹介型の病院ですから、地域のクリニックや病院との連携・コミュニケーションを密にして普段から顔の見える関係づくりを積極的に行っています。登録医の先生方に広報誌をお送りしたり、当院で開催する「千葉県臨床症例研究会」などのカンファレンスに参加していただき、ご紹介いただいた患者さんの報告や各分野の専門家にレクチャーなどをお願いしています。各科の専門領域でも他病院の先生方と一緒に勉強会や研修会を開いて情報共有しています。また、虐待の早期発見・防止をめざす児童虐待防止の医療ネットワーク事業や、心疾患や腎疾患のため予防接種が難しい子どもたちへの予防接種の相談や実施なども行っています。子どもの在宅医療の介護ができる人はまだまだ少ないですから、そういった人材育成のため、訪問看護ステーションのスタッフへ向けた研修や公開講座も実施しています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
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小児の高度専門医療では高いレベルをこれからも維持していきたいですね。「本当に困ったらこども病院が診てくれる」と、県民や医療機関の方々から最後の砦として期待され、その期待に応えられる病院であり続けたい、そのためにさらにレベルアップしていきたいと思っています。同時に、千葉大学医学部附属病院など小児医療の基幹病院と協力しながら県内の小児医療全体がうまく機能していくようにすることも大きな役目だと考えています。少子高齢化が進み小児科の医師がいない地域も増えています。これまで当院では、若手医師やサブスペシャリティを持つ小児科の医師を数多く育ててきています。今後も小児科の医師を育成することで、県内の小児科医療全体をサポートしていければと思います。当院は紹介制ですので少し遠い存在かもしれませんが、本当に困った場合は、かかりつけ医とよく相談して当院に来てください。

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