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医療法人 秋葉病院

(埼玉県 さいたま市南区)

秋葉 洋一 院長

最終更新日:2020/11/25

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頭と体を総合的に診療する高齢者医療が強み

秋葉病院は単なる脳神経外科の病院ではなく、頭に付随する病気・けがを総合的に診療する「頭の病院」だ。院長の秋葉洋一先生は「すでに診断がついた患者さんの手術にとどまらず、一般的な頭痛から意識障害、認知症、パーキンソン病まで多様な病気を診断・治療し、地域が求める医療を提供するのが当院の役割と考えています」と強調する。特に高齢者は認知症の患者が脳卒中になったり、心不全や肺炎のような病気を複合したりするケースも増える。このため同院では総合診療的な観点から診療する内科のほか、外科など患者の全身管理を行う診療体制も整え、頭と体を総合的に診ていく高齢者医療を実践している。「このほか30代から50代の方に多い脳脊髄液減少症、高齢の方に多い脊髄の病気の専門的な治療などにも強みがあります」と語る院長。大病院ではカバーしきれない、地域のニーズにきめ細かに応える病院をめざすという秋葉院長に、同院の診療の特色を聞いた。
(取材日2017年8月5日)

この病院の成り立ち、地域での役割を教えてください。

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当院は私の父、秋葉弥一が1979年に開院した病院で、脳神経外科を含む一般外科を中心に40年近く地域医療に貢献してきました。開院した頃は交通事故が非常に多い時代で、当院でも事故による頭部や体の外傷の治療が中心だったそうです。その後、二代目の院長が脳神経外科を専門とする病院へと方向性を定め、おかげさまで「頭の治療ならここ」と近隣の皆さまから高く評価される病院となりました。私は大学病院の脳神経外科で経験を積み、2001年に当院に入職したのですが、その頃から増え続ける高齢の方を意識した医療にも力を入れ始めました。近年では地域における医療の役割分担のもと、高度医療は規模の大きな病院などに任せ、当院では周辺のニーズに即した脳神経外科分野の治療を担っています。加えて外科、内科、神経内科といった診療科を持ち、さまざまな病気やけがも治療できる体制を整えています。

具体的にはどういった症状が多いのでしょうか?

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高齢者医療の面からは認知症の患者さんが脳卒中や頭部のけがで受診されるケースも増えてきました。当院は認知症の方を診るのはもちろん、脳卒中の一般的な治療ができ、外科や脳神経外科で頭部のけがにも十分対応できるのが強みといえます。しかも血管内治療など高度な治療が必要な際には、連携先である獨協医科大学越谷病院での受け入れも可能です。また意識障害といって、倒れて反応がなかったりぼんやりしていたりといった症状で運ばれてくる患者さんもいらっしゃいます。こうした症状ではよく脳の病気が疑われますが、実際には内科的な病気が原因のことも多いのです。その点、ここには脳神経外科以外に内科や神経内科があり、互いに連携して患者さんごとに異なる意識障害の原因をしっかり診断し、適切な治療を行うことができます。ですから当院は単なる脳神経外科でなく、頭の病気やけがに起因する全身の症状まで診ていく「頭の病院」だと考えているのです。

そのほかこちらで特徴的な治療は何がありますか?

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一つは若年層の方に多い「脳脊髄液減少症」の治療です。脳や脊髄は髄液に満たされた袋に入っていますが、その髄液が漏れて内部の圧力が下がることで、起き上がるときに頭が痛む起立性頭痛などを引き起こします。ほかにめまい、耳鳴り、しびれ、ふらつき、目のかすみといった症状もあり、仕事や日常生活にも支障が出ることも考えられます。当院で週1回診療している高橋浩一先生がこの病気の専門家で、近隣の病院から紹介された方に加え、他県から受診される患者さんも多くなっています。前述のようにほかの病気と混同される可能性もあり、頭痛やめまいなどが気になる方は専門の病院で一度検査されることをお勧めします。当院では脳神経外科が月曜日から土曜日まで連日診療しており、的確な診断が下せる医師がそろっています。このほか脊髄の変性疾患、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどを治療する脊髄外科分野にも強みがあります。

病気の予防や早期発見のため健康診断も充実しているそうですね。

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はい、一般的な健康診断や人間ドックのほか、30年近く前から脳ドックを始めました。当院のスタンダードな脳ドックは頭部のMRI検査と脳血管を診るMRA検査、動脈硬化のリスクなどを検査し、脳卒中の危険因子まで細かくチェックするものです。特に問題がなければ受診者の方に安心していただけますし、隠れ脳梗塞や隠れ脳出血などが見つかった場合もそのままにせず、「食事や薬で血圧をコントロールしましょう」「糖尿病をこうやって管理しましょう」と適切な予防策をご提案しております。ご本人が希望されれば、当院の外来で引き続きフォローすることも可能です。また近隣のクリニックから依頼を受けたCTやMRIの検査も行っており、できれば当日でも検査に来ていただけるよう対応しています。もちろん検査以外でも内科、外科の両方で初診の患者さんを受け入れており、頭痛の外来では多様な原因が考えられる頭痛全般を診断、治療も得意としています。

最後に地域の皆さんにメッセージをお願いします。

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当院は頭部外傷などを手術する脳神経外科に限らず、頭の病気・けが、それに付随する体の病気・けがを診断し、入院も含めた治療を行い、退院後は外来でフォローしていく「頭の病院」です。加えて総合診療的な観点からさまざまな病気を診療する内科、高齢の方に多い認知症やパーキンソン病の治療に力を入れる神経内科なども開設しています。必要に応じて当院の複数の診療科・外部医療機関と協力し、地域で求められる医療をきめ細かに提供することで、皆さまにコンビニエンスストアのように気軽に受診できる病院をめざしています。さらに福祉施設やご自宅で療養中の方の一時的な入院治療にも対応し、高齢の方を介護される現役世代の負担を少しでも軽くすることで、すべての世代が安心して暮らせる地域づくりに貢献したいと考えています。ぜひ多くの方に利用していただきたいですね。

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秋葉 洋一 院長

1990年東京慈恵会医科大学卒業後、研修を経て東京慈恵会医科大学脳神経外科入局。脳卒中を中心とした診療に加え脳内血管治療の研究に従事し、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)にも留学。東京慈恵会医科大学附属青戸病院(現:同大学葛飾医療センター)、同柏病院で経験を積み、2001年から同院副院長として入職。2014年に院長就任。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

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