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医療法人社団協和会 滝不動病院

(千葉県 船橋市)

松本 敦夫 副院長

最終更新日:2024/03/11

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温かい雰囲気の中、高齢者に寄り添う診療を

船橋市南三咲の一角に立つオレンジ色の建物が「滝不動病院」だ。1981年に開設されて以来、地域に根差した病院として親しまれている。同院では内科と外科を中心に整形外科や皮膚科、泌尿器科などの幅広い疾患を診ていることもあり、複数の疾患を抱える患者は一日でそれらの診察を受けられるのが利点の一つ。また、肛門疾患や肛門外科については専門的な治療を提供している。副院長の松本敦夫先生は「痔で悩んでいる患者さんの中には受診まで何年も悩む方が多いですが、一人で抱え込まずにぜひご相談ください」と穏やかな笑顔で話す。同院では訪問診療も行っており、内科診察だけでなく整形疾患や褥瘡の治療で用いる創傷被覆保護剤の処方にも対応している。同院の特徴や地域での役割について松本副院長に聞いた。(取材日2024年2月7日)

病院の成り立ちと特徴について教えてください。

1

当院は1981年に私の父である松本邦夫院長が開設したのが始まりです。現在は内科、外科を中心に整形外科、泌尿器科、皮膚科など幅広く診療しており、ほとんどの疾患の初期診療をカバーしています。また、診察の結果、専門的な医療が必要な場合には適切な医療機関に紹介する体制も整えています。ご高齢の方は内科疾患と整形疾患など複数の疾患を抱えているケースも多く、当院なら1日で複数の診療科を受診できますので利便性が高いと思います。地域の方々が気軽に受診できて初期診療の大きな受け皿となっている一方で、大腸・肛門疾患については地域にありながら専門性の高い医療の提供に努めており、その点も当院の特徴といえるでしょう。私は2011年に副院長に就任しました。専門は消化器で、中でも大腸・肛門病と消化器内視鏡検査を得意としています。

肛門疾患の治療について教えてください。

2

肛門疾患で最も多いのが痔です。便秘や長時間座りっぱなしでいることが発症原因に挙げられるため、一種の生活習慣病といえるでしょう。便秘しやすい人は、食後すぐに仕事や家事で立ち働いて副交感神経が乱れて排便のタイミングを逸していたりするので、診察の時には考えられる問題点を指摘し、「朝起きたら水を1杯飲んでください」というように、便秘改善のためのアドバイスをしています。痔の治療には薬、手術、硬化療法があり、硬化療法は内痔核を切除せずに治療できる注射療法で、出血や痛みが少なく日帰りで行えます。手術の場合は、麻酔によるふらつきや治療後の痛みが心配なら1泊していただくことも可能ですし、痔核を2 ~3個以上切除する場合は、1週間弱の入院が必要となります。肛門疾患は受診まで何年も悩む方が多いですが、治療を受けたらきっと「もっと早く来れば良かった」と思っていただけるはずです。一人で抱え込まずぜひご相談ください。

その他の専門的な診療や内視鏡検査についても教えてください。

3

内科では循環器内科を専門とする医師が診察している他、脳神経内科の医師も常勤で診察しています。さらに脳神経外科の医師も週に1回来てくださっています。患者さんはご高齢の方が多いので、認知症の検査・診断、治療にも力を入れています。胃と大腸の内視鏡検査については予約が取りやすく、ほとんど待つことなく受けていただけると思います。胃の検査は極細の内視鏡を用いて鼻から挿入する経鼻内視鏡検査ですので、経口内視鏡のように嘔吐反射が出ることもほとんどありません。大腸の検査も鎮痛剤・鎮静剤を用いており、できるだけ苦痛や不快感を軽減できるよう配慮しながら検査しています。もしポリープが見つかった場合、切除できるものであればその場で切除します。大腸内視鏡検査は大腸がんの早期発見に重要ですので、健診で便潜血の診断を受けた人は必ず受けていただきたいですね。

訪問診療も行っていると聞きました。

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新京成線沿線は古くからお住まいの方が多く、老々介護や独居の方など通院が難しい方が増えている背景もあり、私と循環器内科の医師が訪問計画に沿って訪問しています。通常、訪問診療は内科診療が中心ですが、当院では腰痛や膝関節痛など整形外科疾患の治療や褥瘡で用いる創傷被覆保護剤の処方も行っていて、患者さんの全身を診ています。末期がんや重症の慢性疾患の患者さんにも対応しており、ご自宅でお看取りをすることもできます。訪問診療では、患者さんに毎月カードをお渡ししているんですが、4月は桜、6月はアジサイというように、季節に合わせた模様を施しています。外出困難な患者さんにも四季の移ろいを感じていただければうれしいですね。訪問診療はその方のお宅にお邪魔することもあり、医師と患者というよりも、一人の人間対人間という関係性のほうが強いと感じます。私たちが訪れることで、その方が少しでも幸せを感じられればと思っています。

地域での役割と今後の展望についてお聞かせください。

5

当院には療養病棟もあり、急性期病院で治療を受けた方や人工呼吸の患者さんなどを受け入れています。船橋市内には急性期病院が複数あるものの、亜急性期の患者さんを受け入れる医療機関が少ないため、そうした患者さんたちの受け皿となれるよう、病院間で連携にも力を入れています。療養病棟ではこの他、末期がんの方や難病や重度の慢性疾患の患者さんにも対応しており、今後も超高齢社会のニーズや地域で不足している医療に応える医療機関として地域を支えていきたいと思います。加えて40代、50代の方々の予防医療・健康増進も重要な課題です。働き盛りで忙しいその年代の方々が受診しやすい環境、例えば自動会計やオンライン診療など、時代に即した診療体制の拡充も考えていきたいですね。当院には、スタッフが患者さんのご家族とすぐ顔見知りになれるような温かい雰囲気があります。これからもその温かさを大切にしながら医療貢献していきたいですね。

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松本 敦夫 副院長

1999年日本大学医学部卒業。東京女子医科大学東医療センター、同大学八千代医療センターなどを経て、2011年から医療法人社団協和会滝不動病院の副院長を務める。専門は消化器外科。特に痔の治療と大腸がんの早期発見に力を注ぐ。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

内視鏡検査/胃:1万5000円、大腸:2万円

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