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医療法人成春会 北習志野花輪病院

(千葉県 船橋市)

根本 昌幸 病院長

最終更新日:2020/11/25

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住民に近い存在の地域医療の要的総合病院

「北習志野花輪病院」は北習志野駅から約7分にあり、1957年の設立以来60年以上地域に根差し、開かれた病院として親しまれている病院だ。根本昌幸病院長が担当する膝の人工関節置換術をはじめ、人工透析部門、そして健診部門、リハビリテーション部門などが同病院の特徴だ。また健康講座や各種検査機器の地域診療所との共同利用、地域包括ケア病床、在宅医療や訪問看護、リハビリテーションなど地域医療連携の要的存在としても活躍している。今回、根本昌幸病院長に、医療スタンスから今後の展望まで、幅広く話を聞いた。
(取材日2019年3月7日)

人工膝関節置換術について聞かせてください。

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整形外科にお越しになる患者さんの多くが、膝や腰の関節の痛みを訴えていらっしゃいます。その場合にはまず湿布や痛み止めなどのお薬を使い、温めたり電気を流すなどの療法も行います。次に運動やヒアルロン酸の注射などをお勧めしますが、そのような保存療法でも効果がない場合には、患部の関節を人工物に置き換える手術が有用です。当院では多くの人工関節置換術を行っており、離島や南九州など全国から患者さんがいらっしゃっています。心身は問題がないのに、膝が痛くて生活が制限されるのは、実にもったいないと思います。歩くことができれば人生の楽しみも増えますし、ご家族の負担や不安もかなり軽減されます。この手術に年齢制限はなく、当院の最高齢は95歳の男性。複数の疾患をお持ちの場合でも手術可能な状態になるまで、診療もさせていただきます。

リハビリテーションにも注力されています。

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関節の手術は手術をすれば終わり、というものではありません。手術とリハビリは車の両輪ですし、ある意味そこからが本当の治療のスタートとも言えます。人工膝関節置換術の手術後は約3週間かけてしっかりとリハビリをさせていただきます。自分の足で歩いて帰る、という具体的な目標がありますからみなさん本当によく努力されます。また当院では人工膝関節置換術の退院後は年に1回、ご様子を診せていただいています。10年近く通っていただいている方もいらっしゃいます。幸いなことに私が手術させていただいた方々はとてもお元気で、毎年お顔を拝見させていただいて安心しています。当院では手術に関係なくリハビリに多くの方が来院されていますし、嚥下や言語のリハビリも行っています。通院が困難な方には、訪問リハビリも行っています。総合病院ならではの規模と地域密着のきめ細かな対応を両立させている点が特徴です。

透析、検診などの分野も好評ですね。

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当院は透析治療の患者さんも多く、当院と船橋駅近くの「花輪クリニック」の両方で受けていただけるようになっています。当然のことながら腎臓内科の医師陣も充実。現在、多くの患者さんが通われており、現役世代の方には夜間透析が人気ですね。また検診にも力を入れており、特に婦人科系の検診では女性医師や女性技師も担当させていただいています。乳がんなどのがんは早期発見さえできれば、良好な予後が期待できる病気です。少しでも快適に検診を受けていただけるよう当院でも尽力していきますので、患者さん方もぜひ検診の習慣を身につけていただきたいですね。

病院長として、また一人の医師として心がけていることは?

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病院長としては職員一人ひとりの活躍をよく見て、日々声をかけるようにしています。人は自分の努力が正当に評価されると、それがモチベーションにもなり安心して働くことができると思うのです。一人の医師としては、絶対に傲慢(ごうまん)にならない、ということを肝に命じています。患者さんとは病気に向き合う仲間という対等の立場でいたいのです。また入院している担当の患者さんのところへ、出勤している日は必ず顔を出すようにしています。私も入院経験があるのですが、何日も担当医師が訪れないと結構不安になるものですからね。膝が痛くて歩くことができずお困りだった方が、手術してリハビリを頑張り、軽快に歩いてお帰りになるとき、多くの方がすてきな笑顔を見せてくださいます。その笑顔に接するたびに、医師になって良かったと心の底からうれしく思います。

今後の活動などについてもお聞かせください。

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地域の皆さまのご支援があり1957年の開院以来、皆さまの健康に寄与すべく職員一同まい進してきました。高齢化した社会のニーズの高まりから、在宅医療や訪問看護、リハビリテーションにも対応しています。また昨年導入したMRIをはじめとする検査機器や12床ある地域包括ケア病床は、開業医の方々に有効利用いただいています。年に5~6回程度開催される健康講座などを通じた情報発信にも取り組んでいます。従来からの地域医療の核としての位置づけはそのままに、さらなる成長を重ねてより一層患者の皆さまに喜んでいただける医療をお届けしていくべく、努力を重ねていく所存です。

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根本 昌幸 病院長

1982年順天堂大学医学部卒業。アメリカ合衆国ミネソタ州メイヨークリニック研究員などを経て、2003年同院の病院長に就任。数多くの人工関節置換術を担当。趣味はゴルフで、近隣の病院とともに年に1度はコンペを開催して親睦を深めている。明るい人柄で、数多くの患者からの信頼を集めている。

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