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医療法人財団明理会 行徳総合病院

(千葉県 市川市)

畑中 正行 院長

最終更新日:2022/01/05

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地域のニーズに即した診療体制を拡充

2015年に現在地に新築移転され、市川・浦安湾岸地域の急性期医療を担っている「行徳総合病院」。首都高速湾岸線からよく見える威風堂々とした外観が印象的だ。24時間365日体制で救急医療に対応するとともに、数多くの診療科や、各領域に特化した部門を有している。2019年から同病院を率いているのが畑中正行院長。就任後、2020年に性同一性障害専門の部門や、心臓病・血管病センター、尿路結石・前立腺肥大症治療センターなどを開設し、地域や時代のニーズに即した医療を拡充している。今後もさらに医療を充実させていきたいと話す畑中院長に病院の特徴や強みなどについて話を聞いた。(取材日2021年11月26日)

貴院の成り立ちと理念についてお聞かせください。

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当院は1980年に行徳駅前に新行徳病院として開設され、2015年に現在の場所に新築移転しました。湾岸地域の二次救急を担うとともに急性期病院として医療を提供しています。IMSグループの理念でもある「愛し愛される病院」をめざし、患者さんやそのご家族、地域の方々などすべての人に信頼され、ご満足いただける病院でありたいと思い、日々、努力しています。当院の大きな役割として救急医療がありますが、それだけでなく地域密着型病院としての役割も重要と考えています。日頃から地域の方々の健康管理をサポートし、入院・治療後ご自宅に帰られるまでの一貫した医療の提供にも努めています。

強みとしては特にどんなことが挙げられますか。

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一つは救急医療、特に夜間の救急体制が特徴的です。夜間救急は内科と外科だけで行うのが一般的ですが、当院ではそれらに加えて、整形外科、循環器内科、脳神経外科、形成外科の6診療科体制で行っています。中でも、形成外科が重要な位置を占めています。というのも、この地域は工場地帯で外傷や指の切断といった症例が多く、迅速に処置する必要があるからです。2020年には自治医科大学から血管外科の医師に来ていただいた縁があり、新たに心臓病・血管病センターを開設しました。急性心筋梗塞や大動脈解離、大動脈瘤破裂などの循環器救急疾患に対しても24時間365日体制で対応しています。ドクターヘリも受け入れていますので、最近では栃木県などの遠方からも患者さんが搬送されています。また脳卒中に関しては、脳卒中センターで超急性期の脳血管内治療や内科的治療など迅速に行っています。

貴院ならではの治療としてはどんなことがありますか。

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婦人科における骨盤臓器脱の手術を多く行っている点も特徴です。骨盤臓器脱は、子宮や膀胱、直腸といった骨盤内の臓器が下垂して体外に飛び出る女性特有の病気です。あまり知らない人も多く潜在患者がかなり多いと言われています。受診を躊躇してしまい、悪化してしまってから来られる方が多いので、何か違和感があればすぐに受診してほしいです。また、当院ではGID(性同一性障害)の性別適合手術を行っています。国内では実施している病院がまだ多くはありませんので、全国各地から問い合わせや相談が寄せられています。尿路結石・前立腺肥大症治療センターも2020年に開設しました。このエリアではこれらの疾患を専門的に治療している医療機関が少なく、泌尿器科疾患については近隣の病院と役割分担ができています。

地域における医療連携や地域貢献についてはいかがでしょうか。

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地域連携は何よりも大切に考えています。地域のクリニックには、地域連携室のスタッフだけでなく医師も同行してあいさつに伺い、顔の見える関係を築くようにしています。月に50軒くらいは同行訪問しているでしょうか。医師が訪問すると専門的な話もできますので、より深い信頼関係が築けると思っています。それによってご紹介による受診もスムーズになります。地域の人々との交流や啓発活動、地域貢献も熱心に取り組んでいます。例えば地域の公民館などに医師が出向いて行う健康教室や講演会を開催したり、運動会などの行事に設置される救護所に当院の看護師を派遣したりしています。また子どもたちのお仕事体験や地域の方々に向けたオンラインセミナーなどさまざまな活動を行っています。クリニックの休診が多い祝日に診療を行う祝日通常診療も行っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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これからも急性期の病院として迅速かつ質の高い医療を提供していきたいです。今までと同様に、がん、特に胃がんや大腸がんなど消化器がん、心筋梗塞、脳卒中などにも当院が持つ力を最大限に発揮して尽力していこうと思います。常勤の医師の拡充や、呼吸器分野やアレルギー科などまだ不足している診療分野についても地域のニーズを考慮しながら充実させていく必要があると考えています。当院について以前の病院のイメージを持ったままの方もおられるようですので、急性期病院としての認知をさらに高めていきたいです。これからも地域の方々にとって、いざという時に頼りにしていただける病院をめざしていきたいと思います。

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畑中 正行 院長

1991年大阪医科大学卒業。東京女子医科大学消化器外科入局、同病院消化器病センターで消化器疾患の治療・手術に従事。2004年IMSグループの板橋中央総合病院勤務。消化器外科と救急医療に携わり、副院長、救急科部長を務める。2019年1月から現職。専門は消化器外科、肝胆膵外科、腹部救急。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

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