病院長メッセージ(独立行政法人 国立国際医療研究センター国府台病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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独立行政法人国立国際医療研究センター国府台病院

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青柳 信嘉病院長
Nobuyoshi Aoyanagi

プロフィール1987年東京大学医学部卒業後、同大学第二外科(現・肝胆膵外科)に入局し研鑽を積む。1998年より同院に入職。専門の消化器外科、肝胆膵外科、腹腔鏡下手術、内視鏡外科において豊富な経験を持つ。2016年同院副院長、2019年4月院長に就任。日本肝胆膵外科学会評議員、日本外科学会外科専門医。

研究と一般診療、精神科の3本柱で地域貢献

明治初期の教導団兵学寮病院をルーツに持ち、2012年に肝炎・免疫分野の研究センターに組織編入された後、2015年から一般診療科の外来棟オープンと共に総合病院としてのスタートを切った「国立国際医療研究センター国府台病院」。国立研究開発法人として研究開発成果というミッションを持つ同院。敷地内には肝炎・免疫研究センターが併設されており、ウイルス性肝炎の研究開発・治療について特に注力しているのが大きな特徴だ。一方で、急性期の総合病院としての役割も大きく、特に消化器疾患診療、総合内科におけるワンストップ診療、児童精神科と成人の精神科救急にも注力。そんな同院を率いるのは、消化器外科の中でも肝胆膵を専門とする青柳信嘉院長。2019年4月の就任以来、「診療と研究を統合した医療の実践」を掲げ、新たな体制づくりと病院運営に尽力する青柳院長に話を聞いた。
(取材日2019年5月17日)

こちらの病院の特徴を教えてください。
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明治初期の教導団兵学寮病院として始まり、精神神経疾患対策のための特殊病院となった後、国立の肝炎・免疫分野の研究センターとなりました。長い歴史の中で変遷を重ね、2015年に現在の名称に変わり、研究と診療、2つのミッションを遂行しています。当院敷地内には、肝炎・免疫研究センターが併設されており、その中でもウイルス性肝炎の研究開発が当病院での大きな特徴となっております。日本では多い病気であるC型肝炎については、最近は良い薬が開発されたこともあり、その数は減少傾向にあります。また、国府台陸軍病院の時代に精神神経疾患対策のための特殊病院であったことから、精神科救急、合併症を持つ精神患者さんの受け入れの数も多く、周辺地域だけでなく東京都内や茨城、埼玉など近隣の県からも患者さんが搬送されてきます。

精神科の特徴はどんなところにありますか?
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成人の精神科では、先ほどもお話したように精神症状が悪化した急性期の患者さんの受け入れや、例えば統合失調症の患者さんが腹痛など身体的な合併症を患ったケースなどにも対応しています。精神救急の診療経験が抱負な医師がいることは、当院の強みの1つですね。また、児童精神科は1948年に開設された長い歴史を持つ特殊部門です。外来治療が中心ですが、45床の専用病床も有しており、不安障害、うつ病、摂食障害、注意欠陥や多動症(ADHD)、自閉スペクトラム、児童期の統合失調症などが診療の対象です。最近はお子さんの発達障害や不登校、引きこもり、摂食障害などの受診が多くなっていますね。当院では専門の医師が診療にあたり、児童期の発症時から成人までと切れ目なく治療を続けていきます。関東でも児童精神科を有する病院は多くないのが現状のため、当院が担う部分は大きいと思います。

総合内科診療にも力を入れていらっしゃるそうですね。
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総合内科の理念は、多彩な症状を呈する内科の患者さんをワンストップで診るということです。近年、大きな病院の内科は、呼吸器内科、消化器内科、アレルギー内科、糖尿病内科、循環器内科といったように細分化されているところが多く、患者さんはその症状によって、いろいろな科を受診しなくてはならない場合もあります。当院でも呼吸器、消化器、糖尿病、アレルギーの専門家を配置していますが、何人かの医師に総合内科として全般的に診てもらっています。総合内科の診療範囲を超えた難しい症例の場合は、それぞれの専門科へ行きますが、通常の疾患であれば総合内科で診療が完結するような体制を整えています。患者さんをあちこちの科にたらいまわしにすることは、ただでさえ体調が思わしくない患者さんにとって負担になってしまいますからね。いわゆる昔の内科のような、総合的な対応を心がけています。

新たな診療体制の構築にも取り組まれていると伺っています。
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この4月から整形外科には千葉大学から、脳神経外科には東京慈恵会医科大学から新たな診療チームを招いてそれぞれの診療体制を強化しました。特に脳神経外科チームは、脳梗塞の血管内治療に豊富な経験を持っています。超急性期に行うt-PA療法では、点滴で血栓を溶かす薬を入れて血流を改善させていきますが、発症から短い時間で行わないと溶けないケースもあります。また、脳血栓回収療法という非常に細いマイクロカテーテルを使って血栓を回収する脳卒中治療も行っています。それに伴い、地域の救急診療に貢献できるよう、診療体制も強化しました。また、消化器内科は、上村直実前院長がピロリ菌と胃がんの関係の研究を行っていたことから熱心な医師が集まったという経緯もあり、現在は、内視鏡下の粘膜剥離術(ESD)、腹腔鏡下手術、肝がんのラジオ波焼灼療法(RFA)などを中心に、専門性の高い治療を行っています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
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当院は、2017年からは千葉県東葛南部医療圏の地域医療支援病院となり、近隣の医師会や病院の先生方との連携にも力を入れています。その使命を果たすべく、病診連携、病病連携にも注力し、地域の健康福祉に貢献していきたいと思います。体制の改革により、病院運営にも光が見えてきていますので、今後は、国立研究開発法人の本来のミッションである研究開発にもさらに力を入れていきたいですね。国際医療の分野においては、エイズやエボラウイルス、新型インフルエンザなど、以前日本でも話題になった新興感染症、重い感染症の治療もテーマとなります。そのため、外国人の診療と感染症治療の整備が必要になってくると思います。外科の医師として現在も診療の2割程度は診ており、患者さんとのコミュニケーションの中にやりがいを感じていますが、今後は院長として「先頭を切って病院を良くしていく」という使命を達成していきたいと思います。

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