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社会福祉法人恩賜財団 済生会湘南平塚病院

(神奈川県 平塚市)

片桐 真人 病院長

最終更新日:2023/04/27

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地域医療をシームレスにつなぐ役割を担う

2024年4月に創立90周年を迎える「済生会湘南平塚病院」。長きにわたって平塚エリアの医療を担ってきた。施設の老朽化などから、2017年に現在の宮松町に新病院を建設して移転し、名称も「済生会湘南平塚病院」と改称した。2022年4月に病院長に就任した片桐真人病院長は、済生会の理念を大切にしながら、高度急性期病院と地域をつなぎ、地域完結型の医療を実現するためのハブ機能を重視しながら病院運営にあたる。地域のニーズに応えてリハビリテーションに力を入れ、また、従来からの得意分野である整形外科や内科の充実にも取り組み「地域の中で、当院が行うべき医療に徹し、役割を果たしたい」と意欲的だ。長らく臨床研究や医学教育に携わり、多くの患者に慕われるベテランドクターでもある片桐病院長。気さくな笑顔とおだやかな語り口も印象的な片桐院長に、同院の特徴や地域で果たす役割、めざすところを語ってもらった。(取材日2023年3月9日)

まず、こちらの病院の成り立ちを教えてください。

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当院は1934年に平塚診療所として開設後、1940年に済生会平塚病院と改称して平塚地域の医療活動に従事してきました。2017年に新病院を建設して移転し済生会湘南平塚病院と改称。一般病床に加え地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟を開設しました。診療面では整形外科と内科を中心に、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科の外来診療にも対応しています。また予防医学にも注力し、健康診断をはじめ、MRIを用いた全身にわたるがん検診も行っています。患者さんは平塚市内を中心に大磯町、茅ヶ崎市、厚木市などからも来られます。医療と福祉の両面から地域に貢献することが済生会の方針のため、近隣に介護老人保険施設や訪問看護ステーション、デイサービスセンター、地域包括支援センターなどを設け、当院職員が運営に携わり、2021年には訪問看護ステーションが院内に移転するなど、病院を中心に医療福祉のネットワークを構成しています。

診療面にはどのような特徴がありますか。

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整形外科では一般整形外科に加えて、脊椎外科の診療を精力的に実施しています。そのため設備の整った手術室を有しており、手術も多数行っています。内科では、内科全般の診療はもちろん、消化器、呼吸器、膠原病・リウマチ、脳神経、循環器、糖尿病などの専門性を持った医師が診療に従事しています。特に当院には、肺炎や脱水など重症ではないが入院治療が必要な患者さんを受け入れ、地域に返していく機能が求められていますので、幅広い症状の患者さんに柔軟に対応できるように内科機能は充実させています。また健診部門では、健康診断や各種検査、さまざまなオプションも加味した人間ドックを行っています。

地域の中ではどのような役割を果たしているのでしょうか。

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高度急性期病院で治療を終えた患者さんを当院で受け入れ、さらに地域の開業医の診療所や療養型病院、各施設などと連携し、回復した患者さんを地域に戻す役割、さまざまな機関をつなぐ役割を担うことで、平塚地域における地域包括ケアシステムに貢献することをめざしています。そのため新築移転を機に、今まで以上に地域に根差した医療をめざして地域包括ケア病棟と回復期リハビリテーション病棟を設けました。また介護老人保健施設、訪問看護ステーション、デイサービスセンター、地域包括支援センターなどと済生会平塚医療福祉センターとしてネットワークを構成し、済生会の特徴である医療・福祉活動を展開。私も病院長としてこの方向性をさらに拡充し、地域に求められる役割を果たすことを心がけてきました。リハビリを希望される患者さんが多いことから、回復期病棟を2病棟に拡充したのもその一環で、患者さんの自宅復帰へのサポート体制を強化しています。

今後の展望や課題についてお聞かせください。

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済生会は、地域の皆さんが安心して快適に暮らすことができるよう、信頼される医療と福祉を提供することを理念としています。当院の職員はこの済生会の理念の中で育ってきていますので、志が高く、より良い医療・福祉に真摯に取り組んでいます。ただ厳しい社会環境の中で、良質の医療や福祉を提供するためには、経営の安定も重要です。理念を守りつつ、できるだけ無駄を省き、効率化や合理化を図り、私たちがめざす医療や福祉を実現していかなければならないと思っています。診療面では、低侵襲手術など専門的で高度な治療を提供できる脊椎センター、リウマチセンターでの診療、幅広く対応する内科などをさらに充実させていきたいと考えています。そして、高齢者医療、地域包括ケアシステムのハブ機能、地域完結型の医療、リハビリテーションによる自立支援・在宅復帰支援など当院の特性を生かした分野に力を入れていきたいと考えています。

最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

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近年さまざまな機能を持つ病院が役割分担をして連携しながら、地域医療を支えています。当院は平塚地域において、高度急性期病院と地域の診療所や療養型病院、介護老人保健施設などをつなぐハブ機能を果たす病院です。また整形外科と内科を中心に外来診療や健診部門にも注力し、脊椎センター、リウマチセンターでの診療など、この地域で中心的な役割を果たしている部門も少なくありません。新築移転を機に病院名も新しくなり、建物や設備等のハード面だけでなく、診療内容や診療体制、患者さんへの対応などソフト面もより充実するように努めてきました。当院を知っていただくために、コロナ禍で実施できなかった公開講座や、院内見学が可能な健康フェスティバル、院外での医療相談などの開催も計画中です。ぜひ当院の特徴を理解してご活用ください。医療と福祉を通して地域に貢献する済生会の病院として、地域に役立ち、信頼される病院でありたいです。

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片桐 真人 病院長

東京都出身。1980年北里大学医学部卒業。北里大学大学院医療系研究科呼吸器内科学教授を経て、2022年済生会湘南平塚病院院長に就任。専門は呼吸器内科学。呼吸器内科医であった父の影響で医学の道へ。喘息、慢性閉塞性肺疾患など診療や呼吸のメカニズムに興味を持ち呼吸器内科学の領域へ進み、高齢化に伴う高齢者の肺炎などの感染症の診療に取り組んできた。北里大学名誉教授。趣味は料理、プロ野球観戦。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/47,300円(税込)~

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