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医療法人徳洲会 大和徳洲会病院

(神奈川県 大和市)

井上 和人 院長

最終更新日:2024/06/04

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地域の急性期医療を担う中心的な病院として

徳洲会グループ9番目の病院として開設された「大和徳洲会病院」は、救急医療や急性期医療に力を入れ地域医療を支えている。急性期病床を減らす病院もある中、積極的に救急搬送を受け入れ「断らない救急」を実践。外科における手術と内視鏡など内科的な治療で大学病院と遜色ない医療を行っているほか、地域のニーズに応えるべく循環器内科や脳神経外科の分野にも注力している。2018年にリニューアルされたばかりの院内は、広く余裕のある造りになっている。CTなどの検査機器および、血管造影室や手術室など先端の設備が整えられているほか、リハビリテーション施設も設け、急性期からその後のケアまで一貫して行える体制が整えられている。「地域の人から気軽に頼りにされる病院でありたい」と話す井上和人院長に、病院の概要について聞いた。(取材日2021年3月8日)

各診療科の特徴や強みを教えてください。

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私の専門である肝臓・胆のう・膵臓外科では、生活習慣病で肝臓の数値に異常があった人全般に対応し、病気のある人には専門性の高い治療を提供しています。このいわゆる肝胆膵の分野は、診断は放射線科に任せきりであったり、内科的な治療が採用されることも多いですが、外科的治療で対応できるケースもたくさんありますので、ぜひ近隣の医療機関からもご紹介いただければと思います。この地域にはたくさんの高次救急病院や大学病院がありますが、その中で当院の役割として力を入れて取り組んでいるのが救急医療です。「断らない救急」をモットーに、最近増えている心筋梗塞や不整脈の患者さんに対応するため、循環器内科では、不整脈の治療を重点的に行えるよう医師の数を増やし、不整脈に対するカテーテルアブレーション治療なども積極的に行っています。

がんの治療にはどのように取り組んでいますか?

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がんは診断から最終的な緩和治療までの期間が長く、その間にさまざまな治療が行われます。当院ではそのすべてに対応したいと考えており、手術や外来通院による化学療法など幅広い治療に取り組んでいます。ご希望に応じてがん専門病院などにご紹介もしますが、がん専門病院は、基本的には通院ができる人や手術だけではなくてその後の治療にも耐えられる体力がある人を治療することを目的としています。実際のがん患者さんの大半は、体力の問題や年齢的に遠くまで行けない人が大半だと思うので、そういった人のために、地域密着の病院として、専門機関にも負けない質の高い治療を提供していきたいですね。私は長い間がん専門病院にいましたので、その経験を生かしてがんの治療においても大学病院や専門病院に負けない治療レベルを維持していきたいです。

理念の「生命だけは平等だ」をどのように具現化していますか?

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病院管理者による朝礼を毎日行っており、そこで理念を読み上げることで、常に意識して日々の業務にあたっています。赤十字社が戦地で敵味方の区別なく傷病人を助けるという方針で設立されたのと同じように、徳洲会は離島でも地方でも分け隔てなく同じレベルの医療を提供するという理念で設立されました。当院に限らずグループ全体に離島や地方の病院にも先進の医療機器を導入し都会と同等の医療を行うという精神が根づいていて、看護師は地方や離島の病院と交流したり、中には現地へ応援に行く人もいます。こういった理念を皆で共有しているからこそ職員は心優しい人が多く、現場のチーム医療も成り立っています。

院長として、またドクターとして大切にしていることは何ですか?

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高度な医療を提供することはもちろんですが、優しい対応が非常に大切だと思っています。優しく接することができなければそもそも医療を受けていただけませんし、お話もしていただけないということにもなりかねません。優しく接するというのは初対面だけではなく、ずっと将来まで寄り添っていくということ。道を案内する際には、「向こうへ行けばありますよ」だけではなく、その人がちゃんとたどり着けるかを見守る、あるいは、どこへ行けばいいかを一緒に考えてあげることを、職員一同常に心がけています。ドクターとしては、とにかく最前線から逃げないことですね。誰かに仕事を任せて逃げるようなことはせず、手術でも外来診療でも常にフロントラインに立つことを心がけています。

最後に今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

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病院のリニューアルに伴い一時的に診療科を減らし規模を縮小していましたが、2022年4月に眼科、2023年4月には耳鼻咽喉科を再開しました。当院は駅前で敷地が狭く、病床数も一般199床・HCU8床・障害者病棟41床の合計248床とコンパクトですが、このアクセスの良さを利用して多くの方にご利用いただきたいと思います。病気があって治療するだけではなく、「もしかして病気かな」「ちょっと何かおかしいな」と感じた時にも気軽にお越しください。受診していただいた後、満足してお帰りいただけるように、必ず何かしらの答えを見つけられるような病院でありたいです。

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井上 和人 院長

神戸大学医学部卒業後、同大学医学部第二外科入局。国立がん研究センター中央病院外科、東京大学医学部第二外科、国立がん研究センター東病院外科、日本大学医学部消化器外科、日本赤十字社医療センター、行徳総合病院外科に勤務。大日徳洲会病院と鎌ケ谷総合病院の院長を経て2021年1月より現職。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。専門は肝臓疾患。兄を亡くした経験から救急に強い想いを持つ。

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