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医療法人社団哺育会 桜ヶ丘中央病院

(神奈川県 大和市)

島崎 猛 院長

最終更新日:2024/07/24

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地域密着の思いやりのある医療を提供する

1980年に開設された「桜ヶ丘中央病院」。1999年に島﨑院長が院長就任後、病床の変革、診療内容の充実、医師、看護師、リハビリテーションスタッフ等の増員を段階的に行い、2013年4月一般急性期病床45床、回復期リハ病床86床、障害者病床40床を有する病院として新築移転。急性期から慢性期までさまざまな疾患に対応する能力を備え、地域医療に貢献している。二次救急医療機関として大和市をはじめ近隣の市町村の救急医療を担うと同時に、回復期リハ病棟では急性期治療を終えた患者に365日専門的なリハビリを行うことで、在宅復帰・社会復帰をめざしている。また障害者病棟においては、神経難病や慢性疾患、終末期患者へのケアを行うことで地域のニーズに応えている。(取材日2018年12月14日)

病院の特徴や強みを教えてください。

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急性期から回復期、慢性期まであらゆる病期の対応が可能です。例えば慢性疾患をお持ちの患者さんが骨折して歩けなくなった際、急性期病棟で手術を行ったのち、回復期リハ病棟でリハビリを行い在宅復帰をめざしながら併存する慢性疾患のケアが可能です。また救急にも注力しており、昨年から脳神経外科、この4月からは内科、整形外科の体制を強化し、救急搬送をはじめ、近隣の医療機関からのご紹介に、よりスムーズに対応可能となります。医師や看護師に限らず検査技師や放射線技師も毎日当直し、24時間体制を敷いています。さらに疾病予防にも注力しており、健診部門を中心に人間ドックや各種の健診を積極的に行っています。特に大和市がん検診では、肺、胃、大腸、乳腺、子宮のすべてのがんに対応しています。またリハビリスタッフ、薬剤師、管理栄養士などによる介護予防に関する公開講座を定期的に開催し、高齢化の進む地域社会に向け情報発信しています。

各病床で力を入れていることはありますか?

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患者さんにゆったりと快適な環境で療養に専念していただけるよう、病院全体は茶と白を基調とした落ち着いた色合いにし、病室や廊下は広めの床面積を確保しています。3階、4階の一般病床では、患者さんのプライバシーに配慮して木製の家具で間仕切りをした準個室を用意しました。逆に5階、6階の回復期リハ病棟では、カーテンで間仕切りをし、開けることにより明るく開放感のある病室となり、患者さんのリハビリ意欲が増していただけるように工夫しています。またリハビリフロアを最上階に置き、晴れた日には遠く丹沢の山々の向こうに富士山を眺めながら、気持ちよくリハビリに取り組んでいただけるようにしました。各フロアに食堂がありリハビリの患者さんにはなるべく一緒に食事をしていただくようにしています。栄養は医療の根幹をなすものですから、味がおいしくて彩や盛り付けもきれいで食事の時間が楽しくなるような食事を提供するようにしています。

病院の理念をどのように具現化されていますか?

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当院では、「地域から信頼される思いやりと礼節のある患者さん中心の医療の実践」を理念として掲げています。僕が院長に就任して最初に取り組んだのは病院の理念を作ることでした。これからの医療は、医療者が中心の医療ではなく患者さんが中心の医療に変わっていく必要があることを踏まえ、病院の幹部や先生方の意見をもとにこれを作成しました。礼節という言葉は、礼儀正しい行いをしようとする心を意味しますが、「衣食足りて礼節を知る」のことわざにもあるように、患者さんに思いやりや礼節をもって接するためには職員が健全で心にゆとりがあることが必要で、職員が生き生きと働きやすい環境を整えようという意味も込められています。病院理念は、病院玄関・ホームページ・病院パンフレット・入院案内・職員手帳等に銘記し、内外に周知しています。全体朝礼では理念と基本方針を全員で唱和して徹底するようにしています。

病院長として心がけていることはありますか?

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地域から信頼されるということと、患者さんやご家族、紹介元の医療機関などの満足度が向上することを何より重要視しています。先ほど当院は急性期から慢性期までさまざまな病気に対応できると申しましたが、当院での医療に満足していただきお褒めの言葉をいただいたりすれば、それは何よりの喜びですし、職員のやりがいにつながります。一方、当院では対応できないような難しい病気については、適切に診断し速やかに高度医療機関にご紹介していますが、そこで治療を終え当院に帰ってこられたとき「おかげさまで先生のところで見つけてもらって助かりました」と言われれば、自分が直接治療してなくてもうれしいもので、これが地域密着型の病院のありかたなのだなと思ったりもします。この地域にお住まいの方が遠くの病院に治療に行かなくてもいいように、当院も切磋琢磨して治療の幅をもっともっと広げていくよう努力したいと思っています。

最後に今後の展望についてお話しください。

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地域密着型の病院として、これからも地域のニーズに合った病院運営を続けていかなければなりません。当面は、二次救急病院として大和市の救急輪番制度の一翼を担い、回復期リハ病院として回復期の患者さんの社会復帰を支援し、障害者病床で慢性疾患を受け入れる、現在のスタンスを継続していきます。また2025年に向けて、介護予防に対する病院内外での取り組みと情報発信をさらに推し進めてまいります。いつまでも地域の皆さんから頼りにしていただけるよう、行政や他の医療機関とも協力して、地域医療に貢献していきたいと思います。何かお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

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島崎 猛 院長

1983年三重大学医学部卒業。日本外科学会外科専門医。医学博士。物理学や宇宙に興味を持ちつつ医学部へ。専門科目を決める際に「まだしばらくはがん、炎症、外傷、移植等の治療で手術はなくならないだろう」と考え外科の道へ。外科専門医として、主に消化器の手術を通して多くの患者を治療してきた。「ただ、将来的には病気は臓器を温存したまま治せるようになり、外科医がいらない時代がくるかもしれませんね」と話す。

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