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医療法人社団 健整会 米倉脊椎・関節病院

(東京都 足立区)

米倉 徹 理事長

最終更新日:2024/03/22

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脊椎・関節の疾病に特化した専門病院

整形外科が治療対象とするものは、脊椎や関節の加齢・変性による「疾病」と、骨折、脱臼、捻挫などの「外傷」に大きく分けられる。2012年に開院した「米倉脊椎・関節病院」は、その名のとおり脊椎・関節の疾病を診療する病院だ。「脊椎と関節には深い関わりがあり、切り離して考えることはできません。また、疾病と外傷の両方に精通する医師は少ないため、疾病に特化することでより精度の高い診療ができると考えました」と理事長の米倉徹先生。8階建ての院内には、診察室や手術室、一般病棟のほか明るく見晴らしの良いリハビリテーション室、40床の回復期リハビリテーション病棟があり、在宅復帰に向けたリハビリテーションにも注力している。患者に切れ目のない医療を提供するため、永続的な診療に向けた人員強化にも注力する同院の特徴と強みについて、米倉先生に聞いた。(取材日2024年1月15日)

病院の特徴を教えてください。

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2012年に開院し、間もなく12年になります。整形外科の中でも、主に首、腰の痛みや手足のしびれの原因となる脊椎疾患と、肩や膝、股関節などの関節疾患に特化しているのが最大の特徴です。同じ整形外科領域でも、脊椎や関節の加齢・変性による「疾病」と骨折、脱臼、捻挫などの「外傷」では専門が異なるため、より質の高い医療を提供するべく領域を絞って開院しました。専門外の治療はどうしても消極的になる可能性が高く、患者さんにとってもスタッフにとっても不利益になると思ったからです。脊椎と関節のどちらかを専門的に診る病院もありますが、関連性の深いパーツであることから、両方に対応できるのが理想的だと考えました。病院の機能分化が進む中、回復期リハビリテーション病棟を備えて手術からリハビリテーションまでワンストップで取り組むことにしたのも、一連の流れを1つの病院で提供することで真の在宅復帰支援ができると考えたためです。

手術とリハビリテーションをワンストップで行うメリットとは?

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手術を行った医師がリハビリテーションまで関わるので、よりリハビリテーションの効果向上をめざすことができます。患者さんにとっても、慣れ親しんだ環境で、自分の状態を誰よりもよく知ってくれている医師に診てもらうことには大きな安心感があるでしょう。手術だけでなくリハビリテーションも重視した病院をつくることは、私の理想でした。失われた機能を取り戻すだけでなく、治療前より快適な日常生活を送っていただくための総合的なサポートをしたかったんです。現在は、入院期間がやや長引く人工関節手術後や、一部の脊椎手術後に回復期リハビリテーション病棟に移っていただき、在宅復帰までしっかり支援しています。維持期の外来リハビリテーションに対応するため、足立区六町に「米倉整形外科クリニック」、足立区青井に「米倉内科整形外科」、北区王子に「YSJ王子整形外科」も立ち上げました。

内科の外来も開設されているのですね。

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内科の外来は毎日行っています。最近はぐっと高齢化が進み、90代の患者さんが珍しくなくなりました。皆さん、年齢のわりにお元気で健康寿命の延伸に努めておられますが、年齢を重ねるとどうしても糖尿病や高血圧などの基礎疾患をお持ちの方が増えてきます。高齢になると手術後に肺炎などの合併症が起きる可能性も増えます。内科の病気にも十分配慮し、対応できるような環境で手術を行わなくてはなりません。1.5テスラのMRIや、16列マルチスライスCT、DEXA法の骨密度測定器といった機器に加え、診療放射線技師や検査技師も充実させて、検査から入院、手術、リハビリテーションまでの流れが安全に、かつスムーズに進むよう心がけています。

治療を担当する先生方には、どんな特徴がありますか。

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私自身は3年前に手術の第一線から退き、永続的な病院づくりに向けて後進の育成にあたっています。おかげさまで順調に新陳代謝が進み、優秀な医師に各領域を任せられるようになりました。何にでも興味をもって取り組む若手から、経験豊富な中堅医師まで、年齢層も特徴もさまざまです。全国でも数少ない先進の機器を使った精密な人工関節手術ができる医師もいますし、見逃しがちな肩関節の腱板損傷の発見・治療を得意とする医師もいます。何より心強いのは、患者さんの話をよく聞き、一人ひとりの状況を親身になって考えられる医師ばかりであること。患者さんから信頼を得るには技術力と同じくらい人間性が必要ですから、この点は当院の最大の強みだと自負しています。

最後にメッセージをお願いします。

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これまでの10年強で、当院の特徴や強みを多くの患者さんにご理解いただくことができました。当院を信頼して通院してくださる方のために、地道に後進の育成を進め、永続的に質の高い医療を提供できる病院として力を発揮していきたいですね。また、クリニックとの連携にも引き続き力を入れ、回復期リハビリテーション病棟を退院した後も適切な医療につながれるようサポートしていきたいと思います。先ほどお話ししたとおり、90歳前後でも元気な人はたくさんいますし、内視鏡など体への負担の少ない手術でできることも増えていますので、高齢だからといって諦めることなく積極的に治療やリハビリテーションを受けていただけるとうれしいです。100歳以上生きることを考えて、自立した生活ができる体を当院と一緒につくっていきましょう。首や腰、関節の病気や痛みで困っている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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米倉 徹 理事長

1985年東邦大学医学部卒業後、同整形外科に入局。米国Johns Hopkins大学留学や東邦大学医学部整形外科講師、水野記念病院整形外科部長、いずみ記念病院整形外科部長、井上病院整形外科医長などを歴任した後、2012年に開業。日本整形外科学会整形外科専門医。医学博士。

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